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キャラクリエイト
気が付くと私は辺り一面に広がる草原に立っていた。風も吹いていて、草が靡いている
「おおっ!すごい!」
穏やかな風も、足元の草の感触も、太陽の暖かさも、現実のものとまるで遜色がない
「おぉ〜…[ヴォン]っ!?」
VR世界の景色に感動していると、いきなり目の前にキャラクリエイト画面が出てきた
「えーと…?まずは名前入力ね。リズ、と」
Name「リズ」
「次は容姿の設定ね」
画面には、髪、身長、体重、胸囲、そして大量の顔のパーツが画面に収まっていて、1番下の欄にオートという文字がある。身長は元の体から±20cm以上は動かせないらしい
「う〜ん…オートで」
あんまりにもパーツが多すぎるのでオートにしてみたところ、髪は白く長く、背が少し小さくなり、体重も軽くなり、現実の自分の顔を元に少し整えたような顔になった
...胸囲?元々無かったのが板になりましたが何か
「まあまあじゃない?」
完成した自分のアバターは、白く長い髪の毛にアメジストのような目をした少女だった