プロローグ
初投稿です。至らぬ点がありましたらご指摘ください。プロローグなので説明多めです。
2030年、世界初のVRゲーム[Infinite world]が発売された。
[Infinite world]は、スライムやドラゴンなどのいる世界を冒険するという、まさに王道ファンタジーと言ったゲームで、以前から世界中で期待されていた。
事前に行われたβテストのテスター達が絶賛していたこのゲームは、初回生産10万本に対し約1500万もの応募者がいて、私もその当選者のうちの1人だ。
はやる気持ちを抑えながら、さっき届いたばかりのヘッドギアと[Infinite world]のカセットをセットして、布団の横に置いておく。
まだ[Infinite world]のサービス開始時刻まで余裕があるので、今のうちにどのような職業にするか考えておくことにする。
ベーターの情報によると、[Infinite world]では最初は職業が[旅人]というなんの効果もないもので始まり、剣を使ってモンスターと戦っていた人は[剣士]になり、街の薬屋に弟子入りして[調薬師]になった人、家を建てる[建築士]なんかもいたらしい。
また、職業は3つまで同時にセットすることができ、その他の職業といつでも入れ替えることが出来るらしい。
まず、私は体を動かすのは得意な方ではないので、剣士や盗賊などの激しく動くであろう職業はやめておこうと思う。となると遠距離型の戦闘職や回復役などの支援職か、生産職のうちのどれかになるだろう。
「どうせなら現実で出来ないことをしてみたいな。」
ネットで情報を探っているうちにサービス開始時刻が迫っていることに気づいたので、ヘッドギアを被り布団に横になる。
「よし!」
電源を付けて、[Infinite world]にログインする。それと同時に、意識が薄れて...