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蓮くんの思い
『なんでだよ!なんで生きたんだよ!俺なんかが、生きたってどうにもなんねぇだろうが!」
叔母「落ち着いて、蓮くん。」
叔父「生きれたことに感謝しなさい。」
『感謝なんて、できるかよ!生きれるって、あと2年だぞ!たったの2年で何しろって言うんだよ!』
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蓮は思った、あの時の自分は間違ってると、瑞樹と出会って、恋をして、あと半年しか、一緒に居られないけど、それでも瑞樹は、俺と一緒に居てくれる、と、思えたからだ。瑞樹のことが、本気で好きで、初めて、死ぬのが怖いと思った。
自ら、蓮は交友関係を持たないようにしてたが、瑞樹は、それを関係ないかのように接してきた。
「蓮くん!!きたよ!」
『よく来たね、』
「ねぇねぇ!蓮くん見て!」
『わぁっ、綺麗な絵だなぁ。』
「なんだか、この病室殺風景でしょ?だから、絵でも飾ったら、いいんじゃないかと思って。」
『ありがとう。大切にする』
瑞樹が俺のために描いてくれた絵。
叔父と、叔母に頼んで死んだら、棺桶に入れてもらうことにしよう。
だから、それまで、一緒に居たい。