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蓮くんの状態
「蓮くん、お医者さんから聞いたよ。蓮くんの病気のこと」
『聞いたんだ、病気って感じでは無いけどね。去年の事故でね。』
蓮は去年にあった交通事故の被害者で、
医者から余命は2年と宣告された。
「蓮くん、我慢してたの?今までずっと
なんで?なんでわたしに言ってくれなかったの?」
『言えるわけねぇだろ!お前はバカだし、周りの人のことしか考えられない
お人好しだからな!』
その言葉と圧により、瑞樹の目から涙が溢れた。
『な、泣くなよ、なんか俺が泣かせたみたいだろ。』
「泣かせたよぉ、」
涙を流す瑞樹を蓮は優しく抱きしめた。
「蓮くん、私帰るね!」
『待って!明日、来られる?』
「うん、来られるけど。」
『明日、伝えたいことがある。』
「わかった。じゃあまた明日ね!」
そうして瑞樹は帰っていった。