表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

脳筋が革命前日の朝に座標平面上で北越急行が値上がりしたから絶望した感じでチョコレートを食べる小説(なろう)

ある男は絶望していた。北越急行が値上げされたのだ。男の家は(1,1)駅の近くにあるのだが、通勤するのに北越急行と放物線を利用しているために値上げは財布へのダメージになる。車で行くにしてもそちらの方が高い上に冬季の通勤がつらい。


 どうしたものか、と男はチョコレートをかじる。どうしたものかと考えたところで何も変わる訳はなく、時間だけが過ぎていく。一回当たりの値上げ額は小さくても、一年も使えばそれなりの額になることは男の足りない頭でも分かっていた。


 どうしたものか、と男はまたチョコレートをかじる。どうにかして出費を抑えるしかあるまい、と考えついた。しかし、少なくできるような出費が思いつかない。食費も切り詰めている。諦めて出費を増やすのは、近日中に革命を起こそうとする一派がいる以上得策とは思えない。


 どうしたものか、とまた(・・)男はチョコレートをかじる。引っ越すことも考えたが、そっちの方が金がかかる、といろいろ考えてはつぶれている。一駅走るか、と考えて少し距離がある、と考え直す。しかしながらそれ以外になかなか方法が思いつかない。


 仕方がない、と男は最後の一切片を口に放り込んでから、隣の駅まで走るために早めに家を出た。


駅まで15km。


逆の駅に走った理由は誰も知らない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ