1-1 プロローグ(っぽい何か)
処女作です。生暖かい目で見守っていただけると幸いです。
私は遊楽。
いつもと同じ様に、授業中に寝ていたら、異世界召喚されたっぽいです。
装飾華美な方々が、「魔王を倒してこの世界を救ってくれ」とか言ってたらしいです。
それを教えてくれたクラスメイトの姫野さんは、「召喚?された時かなり揺れたのに、よく眠ってられたね…」と、呆れていました。
……この口調疲れるな。
せめて貴族(仮)が話終わるまでねかせてくれればよかったのに・・・
まあいいや。とりあえず聞こう。
「こr「ここから先は、私が話させていただきますわ。まず、この世界には、魔物と呼ばれる化け物がいます。(中略)この大陸にはエルリア皇国を筆頭に、ノアレス王国、サリウル教国という大国が存在しており(中略)この魔族が人類を滅ぼそうとしているのです。こと魔族の中でも魔王は別格で(中略)また、この神殿は三国のちょうど中間に当たり、(中略)皆様方は、国賓扱いとなります。(中略)まあ、この辺りのことは、あとで教えてもらえるはずなので、べつに覚えていただかなくても結構です。私からはこんなところですね。ご静聴ありがとうございます。」
皇女(話を聞く限りでは)……人の話に割り込んで五分強も話し続けるとか、逆に尊敬するわ・・・
〜分かったこと〜
•魔物がいる(魔物の戦闘能力や生息数は?)
•私たちの中に勇者がいる(誰が?)
•『ステータス』がある。
•RPG的なジョブがある(勇者もジョブ?)
•スキル、アビリティ、魔法がある(スキルとアビリティの違いは?)
•魔族との開戦間際(魔族の戦闘能力は?)
•魔族の頂点が魔王(魔王の実力は?)
•王国、皇国、教国がある(国同士の関係は?)
•向こうの想定よりも人数が多かったらしい
•王国は国王が、教国は教皇が、皇国は皇女が来ている
•軍事では皇国が一番強い
•教皇はほぼ確実に腹黒
上の方は話から分かったことで、下の方は見た感じの印象だな。
王国・皇国・教国は仲が良くはなさそうだな。
皇国は勇者一行を蔑視している可能性がある。
まあ、取り敢えず、テンプレ的なファンタジー世界である以上、強くなる必要がありそうだな。
でもって、情勢も把握する必要があるっと。
しばらくは情報収集に徹するべきかなぁ。
おや、国王が何か言おうとしてるな。
とりあえず聞くかね。
「まだ話したいこともありますが、もう夕方ですので、ここで終わりにしましょう。勇者様方には案内をつけますので、自分の家だと思ってお寛ぎください。食事の準備が終わり次第お呼び致します。面倒な話は明日にしましょう。」
……このタイミングで起こしてくれればよかったのに。