表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第二王女と結婚するために英雄になります。  作者: 朱紅猫@ヒール
剣王戦編
3/27

残念ながら学園長

もう感想までいただけると本当にありがたいですよね。感謝ですっ!

ネタバレ的な質問には答えられませんがちゃんと見てます。3回、いや5回ぐらい見直してます。


と言うことで本日二話目です!


5/30 加筆修正


1/17 加筆修正

1/19 加筆修正

3話 残念ながら学園長


「どうぞー」


「失礼します」


少し間延びした声に若干気が抜けつつも扉を開ける


「あら、ユネルじゃない。どうしたの?」


決して豪奢ではないがそれといて気品が漂う家具で統一された室内のこの学院の中庭が一望出来る窓際に置かれている執務机の向こう側。

ゆったりとした椅子に座り微笑みながらおれに問いかけてくるのはこのイロアス王国第二学院の学園長にして、おれとシフェとノアの師匠のフロジュ・シーアだ。


「どうしたの?じゃないですよ、師匠。おれを剣王戦に推薦しましたね?」


「あぁ、そのことね。えぇ、したわよ」


悪びれもなく肯定の意を示す紫髪の美女


「したわよって師匠。秘密が暴かれるからってアレ(・・)以外の出場を禁止したのは他でもない貴女自身ですよ?」


学園長は嘆息しながらその形のいい唇を開く。


「そうなんだったんだけどね、ちょっと事情が変わったの」


「事情ってなんですか?厄介ごとは嫌いですよ」


少し嫌な予感がしながらもおれは耳を傾ける


「厄介ごとが好きな人はいないわよ。

それがね、新しく入った一年生のことなんだけどね。1人だけ問題児がいるのよ」


「問題児…ですか?」


「えぇ」


師匠はおれの問いに短く答え話を続けた


「実はね、その子はタクトメーノ家の娘さんなの」


「タクトメーノ家というと騎士団長の娘さんですか?」


「えぇ」


おぉ、あのイケメン団長の娘さんか

意外なところに身内の知り合いがいたな


「ん?でも師匠。貴族がなんでこの学院に来てるんですか?」


一般的には貴族やお金持ちが第一学院、それ以外が第二学院に入るとの不文律があり貴族がこの学院に入るのはとても珍しい。


「それがね、件の騎士団長様が第二学院の方が強い奴がいっぱいいるって言ってたらしいのよ。

まぁ、多分貴方達のことよね」


あのイケメン団長め…

一応守秘事項のはずだぞ…


「それでその問題児がどうしました?」


「それでね、その子はちょっと、いえかなり天狗なのよ

授業を受けなかったり、教師の言うことを聞かなかったりで大変なのよ」


「天狗…ですか?そんなに優秀なんですか?」


「えぇ、学年主席の頭脳、お父様譲りの武術センス、お母様譲りの容姿、何一つ文句のつけようがないわ」


ほぅ...それは天狗にもなるわな。騎士団長と言えば王国の剣、その武術センスを継いでいるとなれば同年代では最強のはずだ


「へぇ、その子の特徴ってなんかありますか?」


「えーとねー、胸はそこそこあるわね」


ほぉーほぉー


「ちょっと口が悪くてぇ、傲慢?って感じかなー」


ほぉー…?


「師匠、その子って髪の色はタクトメーノ団長と同じ紺色ですか?」


「そうよ」


あの紺髪美少女一年か…


「知ってたの?」


「いえ、さっきここに来る前に道案内をしてもらいまして」


「はぁ、また迷ったの?」


…お恥ずかしい限りで


「まぁ、それなら話は早いわ。その子を大会でボッコボコにしてほしいの」


ボッコボコって言い方…


「いいんですか?仮にも貴族ですよね?」


おれみたいな一平民が貴族様をボッコボコにすると場合によっては反逆罪に問われる可能性もある


「えぇ、親御さん方から許可をいただいているわ」


マジか…イケメン団長も容赦ねーな


「わかりました。その依頼受けます」


しょうがないがイケメン団長には何年か前から世話になってるからな


「あら、助かるわ。それと本気は出していいけど本気は出さないでね」


一見ただの言葉遊びのようなこの言葉

意味のない言葉に聞こえるがそれはおれたち(・・・・)にとってのいつもであり今は問いとなった


「わかっています。切り札を隠し奥の手は出すなって事ですよね」


「うん、わかってるようね。二人にも言っといてね」


どうやら正解だったらしい


「では、おれはこれで失礼します」


「あら、ユネル。ちょっとお待ちなさい」


師匠に引き止められ足を止める


「なんですか?」


「貴方さっきの入学式でとても気持ちよさそうに寝ているのを見かけたんですけどーーー」


やばい、殺される


顔から冷や汗が垂れる


いくつもの氷塊が師匠の周りを浮遊し、頭上には黒雲がたちこめ雷鳴が轟き、背後には紅蓮の業火が燃え盛っている


おれは命の危険を察し急いで踵を返したが…


「どうなるかわかっていますね?」


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!」


次の瞬間には無数の雷と氷、そして炎がおれをめがけて殺到し、そのことを認識した時にはもうおれの意識はなかった


明日から入学式の役員があるんですよね…

頑張ります。頑張って書きます。見捨てないでください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ