誰でも出来る反射神経を速くする訓練法 ~一か月、一日三分で効果が出る~
『反射神経』とは言い換えれば『反応速度』
反応速度を上げる訓練といえば、素早いモノが迫ってくるのを必死に避けたり防いだりするモノを想像されると思います。
あれは反射神経だけでなく、動体視力も鍛える訓練です。
私が提唱する方法は、反射神経は鍛えられますが、動体視力は鍛えられませんのであしからず。
ダラダラと前置きを書くと鬱陶しいので、簡潔に説明します。
『閉眼片足立ち』を左右で一回から五、六回ずつ、最後にふくらはぎが痛くなったかなと思うまでやる。(休んでは痛くして休んでは痛くしてと、無理してやると翌日筋肉痛で歩けなくなりますので一回でやめておきましょう)
それを一か月、毎日やるだけです。
今、あなたは首を傾げている事でしょう。私も他人ならそう思うんですけどね。本当はバランス感覚のない自分が嫌でやり始めたら、一分半を記録する頃には上から落とした物を高確率で拾えたり、アクションゲームが上手くなったり、キャッチボールも上手くなりました。
原因についてですが、私の動体視力は高かったのですが、緊張すると体が硬直する癖がありました。
恐らく目が追いついて体が動かないという事は、目から入った情報を必要以上に長く処理しているのが原因。
例 早い人―→ボールが飛んできた→自分にぶつかる?→しゃがめ!
遅い人―→ボールが飛んできた→自分にぶつかるのかな?→あっ、ぶつかりそうだ→向こうで野球をやっている人がいるね→怖いな、どうしよう?→とりあえず、しゃがもうかな。
極端な例ですが、要はこの考え込む癖を無くせば言いわけだ。
その為の反復練習が『閉眼片足立ち』です。
これは文字通り目を閉じて、腰に手を当て、片足で何分立ち続けられるかというものです。
やってみると分かりますが、これはバランス感覚が無いと数秒で倒れる人も珍しくない。体操選手でもないと、二分と続かない地味にショックを受けるバランス検査です。
これが何で反復練習になるかというと、人は転びそうになると頭で考えるよりも先に足が前に出ますね。
片足立ちの間、ほんの少しでも上体がぶれると、真っすぐに直そうと体が反射的に動きますね。
これらの動きは、体が倒れるという情報に対して、思考を挟まずに、体が動いてくれているのです。この反応を人は『脊髄反射』と呼びます。
必要ないと思いますがそれを簡略化すると、
体が倒れそうだ→危ないと思うと同時に体が動く。
それを一か月の間に何百回と繰り返す事によって、他の動作でも同じように思考を挟まずに行動が出来るようになる。
もっと簡潔に云うと、通常の反射神経を脊髄反射の速度に近づける為の訓練です。
私の独断偏見ですが、実体験では、そんな感じがしました。
ここまで読んでくださった皆さまたち、もしもいままでの話を聞いても、「それでも、試してみたい」と仰ってくださるのなら一つアドバイスを。
その一 閉眼片足立ちの間は、常にどうすれば立ち続けられるか試行錯誤する事。
これは将来、反射的に動きながら高度な判断能力が必要な時の為の練習です。例えば、落ちてきた皿をキャッチする時。アクションゲームをする時も必要。
不要な思考を挟まず、効率的な思考だけをする為に必要な要素です。
ちなみに眼を開いて普通に片足立ち、又は綱渡りをしても同じ効果が望めるかという疑問を持たれると思いますが、多分それは無いでしょう。
何故なら、視界という情報を得てしまうと、脳の活動量が激減するからです。例えはちょっと違いますが、どこかの脳科学者が言ったア●体験に近い効果が望めると、勝手に思っています。
その二 客観的なデータが欲しい時は実践前後にテストをしましょう。
昔はよくテレビでもやっていましたが、50センチぐらいの定規を用意。誰かに定規の端を持って摘まんでもらい、自分はその下で水平にチョキを構えます。
あとは相手が合図なしに定規を離す。それを二本の指で挟んでキャッチします。その時、何センチで掴めたのか記録する。
実際に定規でやってみたら、ちょっと痛かったです。メモリを書いた長い紙でも可。
―――――えらい長くかかってしまった。短い文章にならないね。