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裏世界はゲームで出来ていた  作者: 神山 リョウイ
5/12

ゲーム説明

『ようこそ。迷路リアルゲームへ。

まず貴方のゲームナンバーをお教えします。

それを横の機械に登録した後に武器を選んでください。


あなたのゲームナンバーは【6132】です』


広樹は番号を登録する前に一度純子を見た。

彼女は頷いた。広樹は機械に番号を入れる。



『登録完了しました。

貴方は百人までの仲間と一つの武器を選ぶことができます。


持つことができる武器は

一、青い剣と盾

二、弓矢

どちらか一つをお選びください。両方にはヘルメットとゲーム用の服が付いています。


また、仲間は最初に連れて行く仲間と後で必要な時に呼べる仲間がいますので、それを含めた合計人数をお願いします』



横の機械で武器にする青い剣と盾を選び、仲間の合計を考えた。

「後で仲間を必要な時に呼べるってどういう事だ?」

広樹はよく分かっていない。もう一度大きな画面を見ると説明が書いてある。


『あなたがもし仲間を五人選んだとしましょう。

最初に連れて行くのを三人として

たくさんの問題を突破するために仲間が必要なことがあります。


その時に後で渡される赤い笛を鳴らすと仲間がすぐに現れます。


笛を吹く分だけ仲間を呼ぶことができます。



ですが、ダメージを当たってしまうとすぐに死んでしまいます。


仲間の合計人数と最初に連れて行く人数を選んでください』


横に向き直り広樹は空いている枠に数字を入れた。すると再び文字が現れると共に、ゲームのための服が画面から飛び出てきた。


『貴方が選んだ武器は 青い剣と盾

貴方仲間の合計人数は五十人、初めに連れて行く仲間は三人。


これでよろしいでしょうか?


よろしければ、着替えを済ませてから横の確認ボタンを押してください』


真っ黒いピチッとした全身タイツにズボンとマントだ。変な服装だ。だが仕方がない、ゲームをクリアするためだ。

広樹はすぐに着替え確認ボタンを押した。画面にはこう映っている。



『全ての登録が完了いたしました。では時計の部屋へとお進みください。


クリア出来ることをお望みしています』



広樹が文字を読み終わると同時に画面が消えた。


「時計のとこに行かなきゃ」

スタスタと胸を張って歩く広樹はまるで本当の勇者のようだった。


時計のある部屋に着くと大きく深呼吸をして集中を高める。


「ねぇ、広樹」

「なんだよ」

「頑張ってね」

「おう」



純子は時計の中に入って前に進む広樹の後ろ姿を見て、小さくこう呟いた。

「信じてるから……」


振り向かないでそのまま言った広樹はそんな純子の言葉を知る由もない。







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