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裏世界はゲームで出来ていた  作者: 神山 リョウイ
12/12

泥人間の終わりと未来。

広樹は無事に迷路の建物から出てきた。

出口には純子や他の泥人間がたくさん待ってくれていた。


「広樹! 無事でよかった」

そう叫びながら広樹を抱きしめる純子。それにみんなからお礼を言われたりした。何よりみんなが最初の不安そうな顔から心からの笑顔に変わっていることが嬉しく思えた。


「あ、ありがとう純子。みんな安心して夕陽はもう元の世界へ帰ってったから心配ないよ」


「……えっ。じゃあ私達はどうなるの?」

夕陽が居なくなることがすごく不安なのか純子達の顔が曇った。だが、広樹はニッコリ笑ってもう一度純子を抱きしめて言った。



「俺がみんなを人間にする。もうここでは暮らせないんだ。ここの世界はもと通りに戻される。もともと人が住む場所でもないんだ。

安心して、みんなの記憶は消えないから」


広樹は余計なことを言わないようにと考えて話した。みんな此処から出ることに気が引けるようだった。

そんな中、広樹は純子をじっと見つめていた。純子はその視線に気づいたようで視線を落とした。



「人間になったら、夕陽に会える?」

しばらくして純子が恐る恐る呟く。広樹は自信たっぷりに答える。

「もちろん」

「……じゃあ私を人間にして下さい」


純子のこの一言がみんなを動かす。

「純子、いいの?」

「うん、記憶は消えないしみんなのことも夕陽の事も覚えていられるならそれでいい」

そう言って純子が笑うと泥人間達はつられたように笑い人間になる決意をしてくれた。

みんな次々に人間にしてくれと広樹に頼む。



出口前で広樹がみんなに魔法をかける。

天に昇るように泥人間達は浮き、姿を消す。


その時に聞こえるみんなの声。

「広樹、ありがとう」

広樹は微笑んでみんなを見送った。そして最後に一人残ったのが純子だった。


「この世界も悪くない。楽しかったわ。夕陽……ママが今行くから待っててね」



広樹の方に向き直り純子は頷いた。純子に魔法がかかり、彼女もまた浮いて薄れて消えていく。



「ありがとう」

この世界に来ることはもうないだろう。広樹はその言葉を最後に裏世界を後にした。


そして表世界と裏世界を続く鏡の扉を閉めた。








十年後。

広樹には綺麗な奥さんと子供ができ、幸せな家庭を築いていた。

裏世界の事も泥人間だったこともみんな忘れている。それでいい。みんなが幸せなら。



「ママ〜! パパが遊んでくれない!」

「もう、パパ何してるのかしら」


奥さんが広樹の元へと近づく。


「広樹! ちゃんと面倒見ててって言ったでしょ!」



「悪い! "純子" が見てくれると思ってたから」

広樹が笑ってそう言うと純子の後ろから可愛らしい少女が覗く。


「ごめんな、パパと今から遊ぼうか! "夕陽"」

「うん!!」





Fin.



広樹は小さな頃の思い出を全て忘れていて、何も思い出せないまま過ごしていた。

そして裏世界という鏡の中の世界を作った広樹の父。

父親が広樹の記憶を戻すためにこの計画を立て未来の広樹たちの子供である夕陽を鏡の世界へと連れ込む。

そして計画はうまく父親が思った通りに全て進んでいく。

父親は死ぬ間際にこの計画を立てた。そして広樹がこの世界に来た時には父親はもうこの世を去っています。


なにか他にわかりにくいところなどあれば聞いてください。

そしてここまで読んでくださり、ありがとうございました。感想やレビューなどお待ちしております。もしこの作品を気にいって頂けたら是非ブックマークなどよろしくお願いします。


本当にありがとうございました。






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