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魔術師と神聖魔法士、そして魔法戦士の区別
光の神々の助力を得て発動させる者達は――シーラやマックスのような存在は――神聖魔法士、つまり法に分類され、魔術師は術に分類されていた。
法とはつまり神の法であり、術とは神の法を真似た怪しげな呪術。
両者には明確な認識の差。
否、明確な差別意識が存在しており慣習のレベルまで根付いてしまっている。
教会は魔術師を排斥はしていないが、その呼び名を改めていない点からも分かるように、明らかに彼等を見下していた。
ここで魔法戦士について補足しなければいけない。
彼等は魔術と剣術を使い分ける良く言えばエキスパートだが、魔術と剣術共に一r流のレベルに到達するのは困難である。そのため魔法戦士は半端な存在と認識されていた。結果、教会から脅威と認識されておらず、魔法戦士と名乗ることを許されていた。