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転生チート?オンライン  作者: しぶすん
アナザーワールド
36/41

35





「シャアァァァァ!!!」


「ライト君!!咬みつき!回避して!」


「了解!」



未踏のエリアに足を踏み入れてからおよそ二十分後、ライト達は鮮やかな青色の鱗を持つ、全長二メートル程の木のモンスター、≪ブルースケイル・サーペント≫と戦闘を繰り広げていた。



「っと!」



ルナが鋭く飛ばした指示の通り、サーペントが大きく開いた顎の奥から蛇らしい叫び声を上げながら小さなナイフ程もある鋭い牙を剥いて飛びかかってきたのをライトはサイドステップでそれを回避する。


鞭のようにしなりながら、凄まじい速度で首があった場所を通り抜ける蛇の頭に内心で冷や汗をかきながら、ライトは持った剣を左の腰だめに構える。



「シッ!」



そして剣に赤い光が灯ると同時にライトは剣を奔らせ、伸びきった蛇の首を刈りにいく。



「やぁぁぁぁ!」



ライトが放った≪スラッシュ≫は蛇が頭を引き戻すよりも早くその首を刈り取り、蛇の頭は切り上げられた剣に従うように大きく後ろに跳ねあげられる。


無理な追撃を避け、ライトがそのまま後ろに退避すると、その直後にルナが気迫の声を上げながら純白の剣を構え、跳ねあげられた体勢で硬直(スタン)しているサーペントに突っ込んだ。


ルナはサーペントの喉元に入ると、剣を左肩に乗せるように持ち上げ、そのまま体を捻ってサーペントに右肩を向ける。

すると彼女が持つ純白の剣を刀身に水色の光が纏われ、その瞬間ルナの体は弾かれたように回転運動を始めた。



「はぁぁっ!」



ルナの剣はその勢いを活かし、横薙ぎに振るわれサーペントの喉元を横に一閃する。

だがルナの剣には未だ水色の光が纏われており、彼女のスキルはまだ終わっていない。



「ッ!!」



ルナは鋭く息を飲むと、右に剣を振り切った右手の手首が返し、そのまま袈裟懸けに青い剣線が閃かせる。

そしてサーペントの胴を袈裟に斬り裂いた剣はまだ止まらず、また手首が返り、再びサーペントの胴を薙ぎ払う。

そこでルナのスキルは終了し、サーペントの喉元にはZ字のダメージエフェクトが刻まれていた。


……今しがたルナが放ったスキルは、片手剣三連撃スキルの≪Z(ゼータ)・サイクロン≫。

その名の通り、アルファベットのゼットを描くような軌跡で剣を振るう連続技だ。

連続技は単発技に比べて隙が大きかったり冷却時間が長かったりのデメリットがあるが、それを補って余りある威力を誇るので未だに単発技しか使えないライトにとっては見ていて羨ましいスキルである。



「ッ……シャァァァァァ!!」


「しまっ……!」


「ルナ!」



ルナがスキルの発動後硬直で身動きが取れずに固まっていると、一早く硬直から復帰したサーペントが怒りに染まった叫び声を上げながら目の前で硬直し、目を見開いている少女を絞め殺そうと飛びかかっていく。


ルナに向かうサーペントの体に黄色い光が纏われた瞬間、ライトは弾かれるように地面を蹴っていた。



「シャァァァァ!!!」


「させない!!」



サーペントが無防備なルナに絡みつこうとした瞬間、ライトは切っ先をまっすぐサーペントに向け、剣全体を地面と平行に保ったまま剣を左腰に構え、前傾姿勢を取るように上半身を沈みこませる。


するとライトの剣に空色のライトエフェクトが纏われ、ライトの体はサーペントの喉元に吸い込まれるように加速する。


そしてライトはスキルのシステムアシストに加え、自らのダッシュで更に突進速度をブーストし威力の底上げを図る。



「シャッ!?」



ライトが放った片手剣初歩突進スキル≪アクセル・ストライク≫はピンポイントでルナの首に絡みつこうとしていたサーペントの喉に突き刺さり、ガギッ!という手応えと共に再度その首を空高く跳ね上げる。



「ゴメンライト君!スイッチ!」


「うん!」



ライトはルナの声が聞こえた瞬間後ろに飛び退き、サーペントから一旦距離を取る。



先程からルナが言っている「パリィ」、「スイッチ」というのは戦闘における指示を出来る限り短い単語に短縮したもので、どちらも英単語と同じような意味で使われており、「パリィ」は相手の攻撃を弾く、「スイッチ」は前衛と後衛を交代するというような意味らしい。



と、ライトがそんなことを考えている間にルナがサーペントの眉間に怒りの≪スラッシュ≫を打ち込み、それによりHPバーから完全に色を失った青蛇は赤い光の粒子となって爆散した。



「はぁ……ゴメン、ライト君。助かったよ」


「ううん、役に立てたなら良かったよ」



二人で均等分配されたサーペントの経験値と獲得金を確認し、背中の鞘に剣を収めると同じように腰に下げた白い鞘に純白の剣を収めたルナがそう声をかけてきて、ライトは朗らかに笑いながらそれに応じる。


ルナはそんなライトの笑顔を見ると安心したように息を吐き、強張った体から力を抜く。



「それにしても………これで何回目の戦闘だったっけ?」


「えっと……六回目だね。流石にボスダンジョンが近いだけあって出てくるモンスターも厄介だね」



未踏エリアに足を踏み入れて約二十分しか経ってないにも関わらず、ライト達は既に六回もの戦闘をこなしている。

流石のルナもこのハイペースで最前線のモンスター達との連戦はそれなりに(こた)えるものがあるらしく、その顔には、僅かに疲労の色が滲んでいる。



「まさかこんなに状態異常系のスキル持ちのモンスターが居るなんて……予想してなかったよ……」



ルナの言葉の通り、この森の深部には先程のサーペントのように毒や締め付けなど、継続ダメージの状態異常をもたらすスキルや攻撃を持つ動物型Mobに、木に擬態する植物Mobと更にその葉や幹に擬態する昆虫型Mobなどのモンスターが大量に湧出しているのだ。


さらに言えば擬態スキル持ちのモンスター達はライトよりも断然熟練度が高いルナの索敵にも引っかからず、歩いてるうちに知らず知らずの間にターゲットされてしまいやむなく戦闘。ということになってしまうというパターンが多い。



「戦闘が多くなるからマッピングも中々思うように進まないしね……少し休むまない?」


「うん……そうだね」






集中が切れ始め、先程のサーペントの時のように二人とも小さなミスが連発し始めたのでこの辺りで少し休憩を入れた方がいいだろう。


ルナはそう判断したらしく、そう提案したのでライトも素直に頷き一度辺りを見渡して索敵してから倒木に腰掛ける。



「ふぅ………流石に一個体でもウルフより強いモンスターばっかり相手は疲れるね……」


「攻撃スキルを使ってくるモンスターも増えてきたしね、相殺だとか攻撃に使うスキルでMPも心許なくなってきたかも」



ルナと並んで倒木に腰掛け、背中の剣の留め具を外し、木に立てかけると一度息を吐き肩をトントンと叩く。

この行動に特に効果も意味も無いが、何と無くやってしまう癖というものは誰にでもあるものだ。



「MPか、僕は元が多いからまだかなり余裕があるけど……そっか、連撃スキルはMPの消費も激しいんだっけ?」


「そうなんだよね……イヤリングのおかげで消費は抑えられてるとはいえ、それでも回数撃つとやっぱり減っちゃうよ。ステータスも元からAGI(アジリティ)STR(ストレングス)中心に振ってたからMPはあんまり多く無いの」


「そうなんだ?魔法スキルをとってるくらいだからそれなりにあるとばっかり思ってたけど」


「残念ながらそうでも無いんだよね……でもまあ、白魔法をマスターした時にMPリジェネのパッシブスキルを取ったから、時間が経てば回復するけどね」



ライトはそれならばMPが少なくても大して問題は無いのでは?と思ったが、ルナ(いわ)くリジェネの回復速度はかなりゆっくりらしく、今程のように短時間に戦闘が続くとどうしてもガス欠になるらしい。



「だからリジェネスキルを取っててもやっぱりポーション類は必需品なんだよ。魔法は確かに便利だけど、燃料が無くて使えないなら意味が無いからね」


「なるほど、気をつけるよ」



ライトも魔法スキルを使えるようになったことだし、スキル、攻撃魔法、支援魔法とMPを消費する機会がかなり増えてきたのでこの言葉は他人事ではない。

ルナの言葉をしっかりと肝に刻みつけると、ライトは頷いた。






「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」


「「ッ!?」」



それから、二人で倒木に腰掛けながらのんびりと談笑していると、突然森の奥からどこか聞き覚えがあるような気がする男性の悲鳴が聞こえて、二人は反射的に倒木から立ち上がり身構える。



「……今のは?」


「多分誰かが強いモンスターに襲われたか……それともPKに襲われたかだね。首を突っ込むのは気が進まないけど……このまま見捨てるのも寝覚めが悪いし助けに行く?」


「ルナの判断に任せるよ」


「……じゃあ行こっか。どうせ先に進まないとだし」



談笑していた和やかな空気から一転、二人は表情を引き締めてそう言葉を交わし、ライト達は木に立てかけてあったそれぞれの愛剣をひっ掴んで走り出した。




「グルルル………!」


「た、助けてくれぇぇぇ!!」


「げ………」


「あれは……確か凍堂君?」



道中に落ちている石ころや木の枝を蹴飛ばしながら悲鳴の方に全力のダッシュで駆けつけると、ライトは悲鳴の発生源を見て口元を引きつらせながらそんな声を漏らし、ルナはルナでキョトンとした表情で悲鳴の先を見つめながらそんなことを呟いていた。


ライト達は現在、一本の木に二人で身を寄せ合って隠れており、二人分の視線の先ではライトの身長より僅かばかり高い程度のサイズの狼型のモンスターが、雷翔の悪友こと氷雨を追いかけ回している。



「こんなところで何してるんだ……」


「見たところ首都売りの低グレードの装備しか無いみたいだけど……彼って初心者だよね?」


「今日の昼にレベル5に上がったって自慢してきたなぁ……」


「ちなみに彼も何か特殊属性持ちの可能性は?」


「限りなくゼロ。スライム狩りでレベル上げするくらいだからね」


「……マズイね」


「うん、マズイね」


「こっちくんな!死ぬ!死ぬから!」



二人で、どこか危機感に欠けるそんな会話をしている間にも氷雨はドタドタとウルフから逃げ惑い、ウルフもそれを楽しむかのように時折わざと速度を落としたり、逆に上げて煽ったりしていた。


それにしても、五十メートル走るのに10秒以上かかるような人間が狼と追いかけっこが出来るようになるまで動けるようになるとは、システムアシスト様々である。



「って言うか、あの狼型NM(ネームド・モブ)モンスターじゃない。フィールドボスだよ、あれ」


「……じゃあ戦いついでにあのバカを救出するしかないわけね……気が進まないなぁ」



別に無理に助けず放っておいても構わないのだが、あれでも友人だ。ゲームの中とはいえ目の前で死なれるのは寝覚めが悪い。

気は進まなくとも助ける程度はやって然るべきだろう。喜んで助けるという選択肢が最初から欠落しているライトもライトで大概非道だが。



「じゃあ私が一瞬ウルフの目を眩ませるから、その隙に彼を戦闘から離脱させてね」


「了解、手を(わずら)わせることになってごめんね。今度あいつに何か奢らせるよ」



背中から剣を抜き、苦笑混じりにそう言うとルナは「期待してる」と言って腰から白薔薇を抜き放つ。



「それじゃあ行くよ。私が合図するまで目を守りながらここで待機しててね。一瞬強く発光するから、直視するとライト君にまでデバフがついちゃうからね」



そう言い残すと、ルナは木立の影を飛び出しウルフと氷雨の間に割り込むように立ちふさがると左手をウルフに向かって突き出す。



「へ?」


「グル?」


「【ホワイトアウト】!」



間抜けな声を漏らす一人と一匹を無視し、ルナが鋭く声を上げるとカッ!という音と共に白い閃光が迸った。



「グルルルルァァァ!グルァ!グルァァァ!!」


「ぎゃあああああ!目が!目がああああああ!!」



ライトはルナの言葉があったおかげで余裕で手で視界を覆い光から目を守れたが、そうは出来なかった一人の男と一匹の狼は光の爆発をモロに見てしまい、氷雨は目を押さえて地面をゴロゴロのたうちまわる。



「お願い!」


「了解っ!」


「ふぐぇっ!?」



落ち着いて状況を観察していると、ルナから合図が飛んできてライトはすかさず木の陰から踊り出て氷雨の近くまで行くとそのまま彼の腹に爪先をめり込ませて適当な所に蹴り飛ばす。


氷雨が踏み潰された蛙のような悲鳴を上げて少し離れた所に立っていた若木に背中を打ち付け、そのまま背の低い植え込みに消えていくのを確認し、ウルフ(大)のターゲットがルナに移っていることを確認した所でライトはミッションコンプリート。エキセントリックな救助を終えたライトはルナの隣に移動してようやく起き上がったウルフを見据える。



「す、凄くバイオレンスな救出法だったね……凍堂君生きてる?」


「大丈夫だよ、加減はしたし」



ルナの苦笑いが多分に混じった言葉にさらりと返し、ライトは奴が飛んでいった方にちらりと目を向ける。

するとそこには、今度は腹を押さえて転げ回る悪友の姿があった。



「うん、生きてる生きてる。良かった、HPはそんなに損耗してなかったみたいだね」


「凍堂君のHPバー、危険域に入ってるけど………」


「大丈夫大丈夫。むしろ暫くあそこから動かないだろうし好都合だよ。変に邪魔されなくて済む」



そう言って牙を向いて唸りながらこちらを睨みつけるウルフに目を向ける。

そのままじっとウルフを見つめると、ウルフの頭上に真紅のカラーカーソルが表示され、その上に緑色のHPバーが二段と≪Asena・mercywolf≫という文字列が現れる。



「ア…セナ……?てか、HPバーが二本?」


「通常モンスターは一本、フィールドボスは二本から四本程度、エリアボスは四本から六、七本だから見分ける時は覚えておいた方がいいよ」


「うひゃ……結構長丁場になりそうだな……」



曲がりなりにもボスと言ったところか、HPを削りきるのは相当骨が折れそうだが、まだ二本と良心的な方だろう。



「ヴォルルルル………」


「そろそろ視覚阻害のデバフが解けるね。行動パターンはブルーウルフとあまり変わらないと思うけど、念の為様子を見ながら行こう」


「了解」



青ウルフの三割り増しくらいで怖いアセナの唸り声を聞きつつ剣を構えると、巨狼もどうやら戦闘準備が整ったようで鋭い犬歯と爪を剥いている。

現実で人間が勝てる動物は大型犬程度、つまり青ウルフくらいのサイズと言われているが、ここは仮想世界、データとシステムに管理された仮初めの世界だ。

ここで勝負の勝敗を決めるのは体格ではなくステータス。


相手は今までと戦ってきたものとは違い曲がりなりにもボスモンスター。ライトとルナのステータスが高いとはいえ、大人数での戦闘が想定されたこの巨狼とどの程度戦えるのか。



「え?雷翔?しかも姫君?え?」



そして少し離れた所でキョロキョロと状況が掴めていない悪友に事情をどう説明したものか。

分からないことは多々あるが、とにかく今はこの戦闘に集中しよう。



「来るよ!」



ライトがそう頭を切り替えた所でこの森の守護者が二人に襲い掛かってきたので、ライトは体を沈み込ませ迎撃の体勢をとる。



「ルナ!僕が弾くから初撃任せた!」


「分かった!」



ウルフは俺達の目の前まで来ると、やはりターゲットを取っているルナに向けて右前足を振り上げたので、そのまま振り下ろしが来ると判断したライトは剣を左腰に構える。

そして前足が振り下ろされた瞬間、ターゲットのルナは強く地面を踏み切り、横にステップをして爪の軌道上から外れる。



「ッ!」


「ヴォッ!」



そしてライトが振り下ろされる前足に合わせ銀色の剣を斬り上げると、互いの攻撃は激突し、鋭い爪と剣の間に火花が瞬く。



「ハッ!」



ライトの剣とウルフの前足が衝撃によって跳ね上がり、ウルフが無防備になった所ですかさずルナが剣にライトグリーンの光を纏わせてスキルを発動。

純白の剣は薄緑色の光芒を残し空中に素早くアルファベットのAを描くように左下から上へ斬り上げられ、上から右下へ斬り降ろされる。



「ガァァァ!」



ルナの放った速さ重視のスキル、二連撃技の≪(アッシュ)・ストリーク≫を胴に受けたウルフは一段目のHPバーをほんの少し減らし、怒りの声を上げる。



「流石にボスはHPが多いわね……!」


「ルナのスキルであれだけか……これはキツくなりそうだね」



ウルフの爪の乱舞をステップで回避しながら、ウルフのHPの多さに(へき)(えき)する。

ボスだけあってHPだけでなく防御も相当高いのだろうが、それでもこのダメージの少なさは鬱になるレベルだ。



「弱点にでも入れば少しは違うんだろうけどね……」


「こいつの弱点か……」


「多分青ウルフと同じでお腹だと思うけど……攻撃し辛いね」


「一度押し倒されなきゃいけないか」



腹が弱点と言うのなら、初日のように一度押し倒されてから何かしらの攻撃を加えればいいのだろうが、このウルフがどの程度の攻撃力を持っているのか分からない以上ライトとしてはこの策はあまり気が進まない。


肉を切らせて骨を断つと言うが、肉もろとも骨を断たれては本末転倒なのだ。やるとしてももう少しウルフの攻撃力を見極めてからにしたいところ。



「とにかく、もうしばらく様子を見よう。無理だけはしないように!」


「OK!」



そう言葉を交わした所でウルフの乱舞が止まり、一瞬動きが止まったのでライトはすかさず現在使えるスキルの中で比較的発動速度が速い≪アクセル・ストライク≫をウルフの喉に叩き込む。


するとウルフは大きく頭を仰け反らせ喉を露出させたので、赤いダメージエフェクトが血のように流れている喉元にルナも≪ライトニング≫を打ち込むと、目に見えてHPバーが減る。



「追撃ボーナスが付いたみたいだね。ダメージエフェクトが出てる間に同じ部分に攻撃すると追撃ボーナスでダメージにボーナスが出るから、狙えたら狙っていこう!」



ルナの言葉に頷き、ウルフの飛び掛かりをステップで回避する。

確実に追撃を狙うとなると一度奴の動きを止める必要があるが、ウルフは常に動き続けているので今のように攻撃でノックバックもしくは一時行動不能(スタン)させなくてはなるまい。

それだけの威力を持つ重攻撃スキルは総じてスキル後の硬直が大きいとルナに聞いているので、≪アクセル・ストライク≫はおいそれと使えない。



「手札が少ないのも考えものだな……」



ただでさえライトには三枚しか手札がないのに、今はそのうち一枚が冷却中で使えない。リキャスト出来るまでそう時間はかからないだろうが、それでも不利は変わらない。





「ヴォルッ!」


「きゃっ!」



それから十分ほどちまちまとアセナのHPを削り続け、ようやく一段目のバーが半分無くなった所で気が抜けたのか、アセナが振り回した爪がルナのブレストプレートを初めて捉え、その胸部に三本の爪痕のダメージエフェクトが刻まれる。



「大丈夫!?」


「うん、大丈夫だけど……これだけで大分持ってかれちゃった」



視線を動かし、視界左端にパーティーメンバー枠で表示されているルナのHPバーを見ると今の一撃で全体の5分の1ほどが色を失っていた。


一昨日(いっさくじつ)前にライトがルナのHPを確認した際、彼女のHPは二万程あったので、たった一撃で四千近いダメージを受けたことになる。

彼女の防具は数値的な面で見ると恐らくライトのものとそれ程大きな差は無い筈なので、ステータスに大きな差があるライトが同じように攻撃を受けたとしても二千から三千程度のダメージは受けるだろう。



「ルナ、タゲ代わろう。僕が矢面に立つから、ルナは攻撃に専念して」



ウルフの噛みつき攻撃を刃と柄を握って口に押し込んだ剣で受け止め、後方で自分に回復魔法スキルをかけて回復を図っているルナにそう声をかける。

ウルフの攻撃力を見るに、攻撃を受け止める壁役はルナよりVIT(バイタリティ)ステータスが高いライトの方が適任だ。


今まではプレイヤースキルの問題からルナがターゲットを担当していたが、十分以上集中して戦闘をしていれば嫌でも相手の攻撃パターンは覚える。

流石にルナ程上手くは立ち回れないだろうが、そこはステータスでカバー出来るだろう。



「でも……」


「大丈夫。僕はまだHPとMPには余裕があるし、ルナはMPを少しでも節約した方がいい」


「……わかった!お願い!」



一瞬剣に強く力を込めてアセナを押し返し、剣を口から回収すると強引に距離を取る。

ルナはライトに壁役をやらせることに戸惑いがあったようだが、早口でまくし立てると僅かに考えた後に頷いた。


二人共倒すつもりでアセナの相手をしているが、実質的にこの戦いは言わば偵察戦。打ち合わせ通り倒せれば倒すが、難しいなら撤退したって一向に構わない。元々氷雨の救出という第一目標はーー手段に若干の問題があったにせよーー達成出来ているのだ。


それをおして無理に戦い、デスペナを食らうのも馬鹿らしい。

やれるところまでやって、適当な所で引き上げることも視野に入れることも必要だろう。



「取り敢えず、タゲを取らせてもらうよ」



ライトは地面を強く踏み抜き、自身が出せる最高速度でウルフに肉迫すると剣を左肩上に構えてその眉間に≪スラッシュ≫を叩き込む。

するとズガッ!という音と共にウルフの眉間に赤い線が一本刻まれ、HPバーが少々減少する。



「ガルァッ!!」



ライトの攻撃を受けたアセナは激昂し、赤い瞳を彼に向ける。

それと同時にライトのHPバーの下にターゲットアイコンが表示され、ルナからライトにターゲットが移ったことを示す。



「よし!ルナ、タゲ取ったよ!」


「了解!それじゃあ暫くお願い!」



ルナに声をかけると、ウルフは血走った瞳を見開きライトに飛び掛かる。



「このっ!」



ライトは振り下ろされるアセナの爪に右下からの振り上げを合わせ爪攻撃を跳上(パリィ)する。

それによりアセナの前脚は跳ね上がり、一瞬腹部が露出したのでライトはその腹に全力で目一杯伸ばした脚の靴底を打ち込む。



「蹴り!?」


「ッハァァァ!」



キャイン!と叫びを上げて後退するアセナを追いかけ、顎を下から剣でかち上げると、ライトの行動に驚いたルナが思わず声を上げる。


ルナにとっては不自然かもしれないが、何も武器があるからと言って必ずそれを使って攻撃しなければならないなどという決まりはないのだ。

勿論普通なら武器に比べると与えられるダメージは微々たるものだが、マリア印の≪ブーツ・オブ・ドラゴンナイツ≫の脚力補正と弱点を突いたことによる補正が重なり、アセナには武器で普通に攻撃した時程度のダメージを与えられた。



「これで十分な憎悪値は稼げたみたいだし、上出来かな?」


「そうだね、回復も終わったし、ここからはガンガン攻めよう」



ウルフが立ち上がり、ライトをじっと睨みつけてくるのを見ながら、隣に移動してきたルナにそう言葉をかけると、ルナは純白の剣を構えて笑みを浮かべる。


笑み自体は万人を魅了する程に可憐なのだが、その手に持っているものが本来なら日本人には一生縁が無い筈の剣なので、どうしてもその笑みが怖く見えてしまうのはライトだけか。勿論、これも本人には言えないが。








「セァァァァァ!!」



ライトはウルフの突進攻撃を切り上げの形で発動した≪スラッシュ≫で迎撃する。

するとウルフの牙と彼の剣が衝突し、一瞬激しく火花を散らしてそのまま拮抗する。



「ぐぬぬぬぬ……!」



スキルのモーションが途中で止められたことにより、剣の赤いライトエフェクトが明滅を繰り返す。

ここから少しでも押し返されたり、軌道が脇に逸れればスキルはキャンセルされ、ライトはスキル硬直により動きを止められたままウルフの体に吹き飛ばされ、押さえつけ攻撃を受けることになるだろう。



「ライト君!」



「大丈夫!ルナはMPの回復に専念!」



ルナの心配が滲む声に鋭く返し、ライトはウルフとの鍔迫り合いに集中する。


あれから暫く二人でガンガン攻撃しまくり、ウルフのHPバーを二段目のイエローゾーンまで追い詰めたのだが、それまでにルナのMPが尽きてしまい現在彼女はマナ回復ポーションを飲んでMPの回復をしている。


通常の回復ポーションは、飲めば即座にそれなりの量を回復しそこから少しずつ回復していくリジェネ付加という二段構えの回復方式になっているが、マナ回復ポーションはその限りでは無く飲んでから暫くの間数ドットずつMPゲージが回復していくという終始リジェネ方式なのだ。



「うわっ……!」



と、ここでライトの体を押すウルフの力が一層強くなり、剣はきちきちと嫌な音を立てながら少しずつ、少しずつ押し込まれてきた。

ウルフの足元に視線を落としてみると、その四肢に淡い水色のライトエフェクトが纏われておりどうやらウルフがスキルを使用してきたらしい。


ウルフがガリガリと地面を引っ掻くにつれてライトの剣はじわじわと押し込まれ、ライトエフェクトの明滅の間隔も広がっていく。

彼のSTR寄りのステータス構成でも押し返せないとは今更ながらこのウルフのパラメータは相当高いらしい。



「仕方ないか……」



ここでライトは視線を動かし視界上部のHPバーを確認する。

ここまでの戦闘で四割程が減少し、残りHPは六万程度になっていた。


牙と拮抗していたライトの≪スラッシュ≫はウルフが首を横に振ると同時に軌道が逸れキャンセルされ、彼の体はスキル硬直に従い剣を弾かれた体勢のまま動きを止める。



「ぐっ!」



するとその隙をアセナが見逃す筈も無く、その巨体でライトの体を吹き飛ばす。

それによりライトのHPが一気に6000も減り、ライトは少し離れた所に背中から倒れこむ。



「ヴォルァ!」



そしてウルフはそのまま凄まじいスピードでライトに覆い被さり、前脚で彼の両腕を押さえ込み首筋に鋭い牙を突き立てる。



「ラ、ライト君!!」


「ぐ……大丈夫だ!それより今のうちに出来るだけ高威力のスキルを!」


「分かった!噛みつきを受けると出血のデバフが付くからHPに気をつけて!」



ライトにそう言うと、ルナは純白の剣に赤紫色のライトエフェクトを纏わせ、次の瞬間その右手を閃かせる。


ルナの剣はまず左から右に薙ぎ払われ、左下へ振り下ろされる。そしてそこから手首が返り、上に切り上げられるとそのまま右下に切り降ろされる。



「ィヤァァァァ!!」



そして最後に左上に切り上げられると、その剣が通った軌道上に禍々しい、ライトエフェクトと同色の五芒星が輝く。



「ゴァァァ!!」



ルナのスキルが終わると、ウルフは大きな叫び声を上げて身悶えさせる。

そしてウルフのHPバーは一気に減少し、黄色から危険域を示す赤色に変化した。



「これで……ラストだ!」



ウルフがルナの片手剣五連撃スキル、≪イビル・ペンタグラム≫を受けたことにより両腕を拘束していた前脚が外れた隙に、ライトは剣を握り直して未だに彼に覆い被さったままのウルフの腹に寝そべったまま出が最速のスキル、≪アクセル・ストライク≫を打ち込む。



「カ………!」



するとライトの剣はアセナの青い体毛に包まれた腹を突き破り、それと同時にアセナのHPバーは色を失い、小さな声を漏らすとこの森の守護者のウルフはその姿を赤い光の粒子に変え、ウルフの体だったものは空気中に溶け消えていった。



「「………はぁ~~~~!」」



光の粒子が完全に姿を消しリザルトパネルが現れると、二人は同時に深く息を吐いてその場にへたり込む。


リザルトパネルには流石はボスモンスターと言えるであろう大量の経験値と獲得金、そしてドロップアイテムが表示されているが、今はそれを気にしていられる程余裕が無い。



「つ…疲れた……!」


「はぁ……本当にね………もうへとへとだよ………」



突き出した体勢のまま固まっていた剣を下ろし、労うようにそっと刀身を撫でてから鞘に収める。

するとルナが近寄ってきて、右手を軽く持ち上げたので意図を察したライトはその手に自分の右手を軽く打ち付ける。

パァン!という気持ちのいい音が木立の間に響き、それからライトはルナに手を借りて重い腰を持ち上げた。



「お疲れさま、ライト君」


「うん、ルナもお疲れ。流石にボスだけあってヤバかった〜」


「そうだね……もうHPが赤くなる寸前だったよ」


「確かに、僕ですら黄色くなってるしね」



戦闘中にポーションやら魔法で回復しつつ戦って二人ともかなりギリギリなのだ。

ライトもルナも、もうポーチにもストレージにも回復アイテムは残っていない。

HPの自動回復スキルを持つライトがここまで追い詰められたことから先ほどのウルフがどれほどの攻撃力を持っていたのか考えると、今更ながら背筋が寒くなる。



「そういえばライト君、レベルは上がった?ボスモンスターの経験値を二人で山分けだからかなりの経験値が入ったと思うけど」


「うん、一気に4も上がったよ。ルナは?」



「私も1上がって64になったよ。しかも次レベルまでのノルマも一気に半分以上消化出来たし」



流石はボス、ルナのレベルを上げてなお余裕でゲージの半分を埋めるとは、なんとも太っ腹な話である。

最も、本来ならば十数人で戦うことを想定されたモンスターをたった二人で倒したのだ。その分の経験値を独占したと考えればそれも当然のことなのだが。



「ああ、そうだ。氷雨は?」



ふと思い出し、この戦闘をやることになったそもそもの元凶の悪友の姿を探す。

ライトの記憶が正しければ確かウルフに狙われない程度の所に蹴り飛ばした筈だが、戦闘中はそんなことを気にしている暇が無かったので、取りあえずは生きてるかどうかだけ確認したい。



「ら、雷翔……!?」


「おー、生きてたね。どうしたの?鳩が対物狙撃銃(アンチマテリアルライフル)喰らったような顔して」


「いやそれもう原型残らねえだろ!?じゃなくて!なんでおめえがこんな所に居るんだよ!?そしてなんで姫様と一緒なんだよ!?羨ましいわ!死ね!」



木の影で身を潜めていた氷雨を発見し、声をかけると彼は元気一杯のようで、命の恩人を前にしてそんな叫び声を上げてきた。

後半に関しては完全に関係の無い、言い掛かりもいい所だったが取り敢えずそれは気にしないことにして話を進める。



「「なんでここに?」はこっちのセリフだよ。ここは最前線だよ?なんでレベル一桁の氷雨がここにいるんのかな?上空から落とされでもした?」


「レベル一桁で最前線ってライト君も人のこと言えないような気が……」



ライトはやむを得ない事情があったのでともかく、話を聞く限り普通のプレイヤーとしてこのゲームにログインした氷雨が首都から離れた、しかも危険なダンジョンに居る理由が分からない。

取りあえず自分のことは後で説明すると言い、ライトは氷雨に事情聴取をする。



「いや、今日も街の外周で低レベルmobを狩ってレベリングしてたんだけどよ、三人組の男達が「俺たちがもっと効率良く経験値を稼がせてやる」って声をかけてきて、ここに連れてこられたんだよ。そんで奥に連れて来られて、いきなりあのウルフをけしかけられたんだ」


「なるほど……よくあるMPKに引っ掛けられたのね。そういえば最近首都の付近で初心者を狙ったMPKが続出してるって聞いたような……」


「もう少し人を疑いなよ……僕よりはこの手のゲームに詳しいだろうに」


「面目ねえ……。それにしても雷翔よ、おめえ、いつからアナザーワールドやってたんだ?さっきのバトル見てたけどよ、おめえかなり高レベルプレイヤーだろ?」



盛大なため息とともに呆れ声をプレゼントすると、氷雨はバツの悪そうな顔をして目を伏せた後、思い出したかのようにそう聞いてきた。



「やっぱ高レベルに見えるんだ……残念ながら、僕がこのゲームを始めたのは君と同じ日だよ。レベルはさっき上がった時点で21」



苦笑いを浮かべながら説明すると、氷雨は目を見開き驚愕の表情を浮かべる。



「21!?それであの狼を倒したのかよ!?」


「うん、ちょっとステータスが特殊でね。まあ、ハイペースでレベルを上げすぎて武装の熟練度がなかなか上がらなくて未だに初期のスキルしか使えないけど」



もっとも、今の戦闘でランク2のスキルを使えるまでに熟練度は稼げた筈だが、取得していない今はまだ三つしか使えない。

宿に帰ったらまずはスキルを取得しなければなるまい。



「マジかよ……そういえばさっき単発技三つしか使ってなかったな。あえて使わないのかと思ってたけど、使えなかったのな」


「そういうこと。あ、そうだ、さっきの戦闘、君のせいでかなり無理してあのウルフを倒したんだからね。僕はともかく、こっちのルナにちゃんと礼を言っときなよ」



そう言い残すと、ライトは一歩下がりルナを氷雨の前に出す。

すると氷雨はがばっ!と頭を下げてルナに礼を述べる。



「そうだったのか、えっと…ルナでいいのか?悪りい、助かったわ!」


「ううん、気にしなくても大丈夫ですから。デスペナを喰らわなくて済んで良かったです」



ルナは何処と無く気まずげにしていたが、氷雨の軽い謝辞とあっけらかんとした振る舞いを見てーー敬語ではあるもののーー普通に返事を返した。



「そう言えばよ、二人はどんな関係なんだ?」


「関係?」


「おうよ、さっきかなり息ピッタリだったしよ。コンビでも組んでんのか?」


「んー……教師と生徒?」


「なんだそりゃ……」



顔を上げた氷雨の質問に、ライトはしばし考え込んでから答える。ライトはルナに色々とレクチャーしてもらってる立場だし、コンビを名乗るには少し実力が伴っていないのでこの言葉が一番しっくりくるような気がする。



「もう三日も一緒に行動してるし、コンビでもいいと思うけどなぁ」


「そうかな?」


「三日もだと!?なんて羨ま……けしからん!」


「いや、意味わからない」



いきなり叫んだり、凹んだり、仮想世界でも相変わらず忙しい奴である。

と、そんな会話をしているとルナがちょんとライトのジャケットを引く。



「ここで話をしてても新しいモンスターが湧くかもしれないから、取り敢えずここを離れよう?」


「ん、そうだね。氷雨、一応聞いておくけどこの森から出たいよね?」


「そりゃ当然。流石の俺もわざわざ死にに行く程マゾじゃ無えよ?」


「よし!じゃあ早く森から出よう。回復アイテムがもう無いし、極力戦闘は避けて行こう」


「あ、ちょいと待った!」



森から出るため、ルナの案内に従いライトも歩き出そうとすると突然氷雨が二人を呼び止める。

二人が何事かと振り返ると、氷雨は親指で自分の後ろに続いている道を指差していた。



「これから出るのはいいんだけどよ、それより先にこの通路の封印を解除してこうぜ」


「封印?」


「おうよ、フィールドボスを倒したんだし、奴が封鎖してた通路の通行止めオブジェクトが解除出来るようになってる筈だろ?」


「そう言えばそうだね。解除しておいた方が後に進む人達も通りやすいだろうし」



氷雨がウルフが最初に立っていたという所を指差すと、その奥に何やら複雑怪奇な模様が組み合わされた魔法陣のようなもので封鎖された地下へと続く洞穴があった。



「あれが封鎖オブジェクト?」


「そうだよ。多分あれの先がボスダンジョンかな?

取り敢えず、あそこの通行止めを解除してから首都に戻りましょ。宿も1日分しか借りてないし」



そう言うとルナは魔法陣に駆け寄り、右手をそっとそれに触れさせる。

すると魔法陣はゆっくりと姿を透けさせていき、ついにはいとも簡単に綺麗さっぱり消えてしまった。



「にしても……輝宮がゲームってのはイメージ出来なかったな」


「氷雨もそう思う?でもあれでレベル50の重装備プレイヤーを即死させられるんだよなぁ……」


「マジかよ……俺も怒らせないように気をつけよう」



一般の目線から見てもやはり輝宮のような女の子とこのゲームは結びつけ辛いらしく、氷雨はこちらに戻ってくるルナを見ながらそう呟いていた。



「何の話をしてたの?」


「いや、大したことじゃないよ。

それよりもういいの?」


「うん!ちゃんと通行可能に出来たよ。三日くらいで多分エリアボスが見つかると思う。じゃあ用も終わったし、森から出ましょうか」


「「了解」」



そうして、ライト達は一日の濃厚な冒険を終えてルナの案内に従い森の外へと歩き出した。




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