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第一話 牢獄小話

「で なんでギルはこんな所に?」

「非常に恥ずかしい話なんだが」

「更に興味が湧いたわ」

「はあ・・・実は街中で財布を掏られたんだが、それに気付かず酒場に入って払えなくてな・・・」

「あらら でも恥ずかしいて訳じゃないと思うんだけど?」

「ああ・・・その酒場のマスターはツケにしてくれたんだが、ある事に気付いたんだ・・・重大な事に」

やけに思い口調で話すギル

「一体何が・・・」

「その財布に俺の全財産が入っていたため俺は無一文になった、さらに酒場に仕事が無く 直接に依頼が来ることなんか来るわけないから今夜泊まるアテもない。更にこの近くは日が落ちるとバカみたいに寒くなるから野宿なんかしたらマジで凍傷で指がポロっといく可能性があったしな」

「ゆ、指が!?」

「ああ 朝起きたら指先がポロっと」

「怖っ! でもなんで牢獄に?」

「飯がタダで出て寝る場所も完備されているからな マスターに頼んで無銭飲食扱いにしてもらって無理矢理牢獄に入れてもらった」

「うわ・・・超ガサツね そんな事は本の中だけだと思ってた・・・」

「うるせぇ! てか本の登場人物にんなかっこ悪い人物いないだろ」

「ああ 言ってなかったわね」

「? 何をだよ 出生の秘密か何かかよ?」

「私 異世界から来たのよ!」ドーン

言い切った!私言い切ったよ!気分爽快!気持ち良い!

「おーい衛兵さーん、だめだこの子 頭が逝かれてやがる 早く病院に連れて行ってくれ」

「ちょちょちょ!お願いストップ!ストォォォップ!」

「大丈夫だ すぐ病院に連れてってやるから安心しろよ」

「違うの! 本当に異世界から来たの!衛兵さんも来なくていいから! お願いだから話を聞いてぇぇぇ!」

それから30分間 私は頭がおかしくなって無い事をギルと衛兵さんに必死に説明した 衛兵さんは飽きたように帰って行ったんだけどギルには憐れむような目で見られた 信じてよ!

「で 信じた?」

「ウン シンジタ スゴイ」棒読み

「絶対信じてないでしょ!」

「そりゃいきなり異世界から来たなんて世迷い事を おまけに名前も知らない奴言う事を信じろと?」

「確かに・・・あと私の名前は勇子よ」

「ユウコか だが話は信じんぞ」

「何でよ!」

この世界に異世界転生物のラノベは無いの?!

「あのなぁ いきなり倍にして返すから10万G(ゴールド)貸せって言われて貸すか?」

「?ゴールドってお金の名前?」

「そりゃそうだろ まさか本当に異世界から来たのか?」

「だから何度も言ってるでしょ! 私は日本って国から来たのよ!」

「ニホンねぇ・・・ どんな国なんだ?」

「結構小さい島国なんだけど なんと言っても技術がすごい!」

「へえどんな技術なんだ?」

食いついてきた! 異世界転生を信じさせる大チャンス!

それから一時間は日本の技術を力説した! ビルの高さ 車の速さや便利さ 飛行機の凄さ テレビの面白さ インターネットに使われている技術の凄さを話続けた!

そして

「・・・全部本当だったらとんでもない話だな」

「本当よ 現にこうして正確に言ってるでしょ?」

「ああ で?魔法はどうなんだ?」

「魔法!?!? そんなステキな事がこの世界にはあるの?!」

魔法! magic?! なにそれステキ過ぎ!

私は異世界を信じていたんだからもちろん魔法何か大好き!幼い頃は将来の夢が魔法使いだった程の魔法好き! 

でもテレビでやってる白黒の二人とかの魔法少女物は嫌いだった 何か魔法をただの武器としてしか扱ってないように思えたんだ、私の思う魔法はもっと万能で便利な物だったから

つまりこの世界の魔法はきっとそういう物! 魔法最高!

「おい どうした? ヨダレ垂らしながらウヘヘとか言いながら」

「ファッ! いけないいけない・・・」

「本当に大丈夫かこいつ・・・ 」

「で! 魔法はどうやって使うの!」ズイッ

「顔が近い あと貧相な胸も近い」

「貧相は余計よ!」

そりゃ確かに大きいとは言えないけどさ! でもそういうが好きな人もいるはず!

「で魔法の使い方だっけ? まず意識を魔法に集中させる」

「ムムム」

意識を魔法に集中 させようとした

(あれ? 魔法がどんな物から解らないから何にどうやって集中しよう・・・?)

「今絶対魔法がどんな物か解らないから何にどうやって集中しようとか思ってるだろ」

「ウッ」ギクッ

「はあ・・・まず簡単なのから教える まず頭の中に燃えている炎をイメージする」

「ムムム」

頭の中にボーボー燃えてる炎をイメージしてみる

「次に手の平を上にして突き出す」

「はい」

手を言われた通り突き出す

「そして頭の中で意識していた炎を手の平の上に移す そしたら手の平が少し熱くなるはずだ」

「ムムム あ!熱くなってきた!」

手の平に確かな熱を感じる! これが魔法

「そして手を握り締める そしたら更に手が熱くなるはずだ」

「エイッ ああ!熱い てか普通に熱い!、やばい燃えてない!?」

熱い! 何か手が燃えそう! てか発火してない?! マジで大丈夫!?

「そしたら一気に手を開いて見ろ」

「エイッ! ってうわ! 火が手の平に! 手が燃えてる!」

さっきイメージしたまんまの炎が手の平に! 焼け死ぬ!ヤダまだ死にたくない!

「安心しろ 熱くないだろ?」

「あれ? 熱くない?」

さっきまでの熱さが嘘のように手は何ともなかった

「じゃあこっちの方の手で触っても大丈夫なはず」そっ

「あっバカ!」

「熱っちぃぃぃ!!!」

左手を炎に付けるとすっごく熱い!燃える!

「バカ!炎の中に手を入れたらそりゃ熱いに決まってるだろ!」

「だって魔法の炎なんでしょ?!」

「魔法でで出しても炎には変わらねぇよ!」

「魔法効果とか無いの?!」

「初級魔法にんなもんあるか!」

「はーいもうすぐ夜だからしずかにねー」

『すいません衛兵さん』

さすがに五月蠅くし過ぎたわね・・・

「あれ?もうそんな時間?」

「おおう!もう10時まわってやがる」

「うーん 確かに眠くなってきたね」

「じゃあそろそろ寝るか」

「そうね ってアレ?布団が一つしかないわよ?」

「あ 衛兵め!一人増えたのに布団増やしてねぇな!」

「え じゃあ二人で一つの布団・・・?」

「じゃーない まあ俺は布団無くてもいいか」

「いや私としては別にいいんだけど・・・ほら私達まだ歳の問題がさ・・・」

「じゃあお休み」

「せめて何か反応しようよ!」

「早く寝ろ」

「うう・・・そんな魅力ない?」

「あって半日にもみたってない奴に聞く事じゃないな」

「もう良いよ!お休み」

そんな結構中身のない話をして夜は過ぎた

そして次の日

「はーい起きてねー」

「うう・・・何? 衛兵さん?」

「やっと起きたか」

「ギル?・・・どうしたの?」

「刑期宣告だよ早く行くぞ」

けいきせんこく?なにそれ

「なにぼけっとしてんだ なあユウコ、お前寝起き悪いだろ」

「ギル君 とりあえず起きたら教えてね」

「解ったよ」

「ふにゅう・・・けいーきせんこくってなに?」

「刑期宣告ってのは罪に応じてここに入ってる日数を決めるんだよ まあこんな浅い所じゃ長くて一カ月だな」

「浅い?深いとか浅いってなに?」

「ああ 地下5階まであるんだ 地下5階は死刑待ちか無期懲役だけだが ここは地上1階、ケンカやったり無銭飲食とかの騒ぎ起こした奴が入れられる てか早くいくぞ」

「うん」


「次の人」←所長

「失礼します」ガチャ

「失礼しまーす」

「ん? なぜ二人同時に」

「いやこいつが初めてでよくわからないらしいんでついでに」

「まあいいか えーっとギルは無銭飲食 そっちの女の子の名前は?」

「ユウコです」

「ユウコは窃盗と まあ3日って所だね」

「解りました」

「えー長ーい」

私は早く異世界を歩きまわりたいのに三日も無駄に使いたくない!だから抗議をしてみることにした

「うーん じゃあ二日で」

「まあそれなら」

「じゃあもう終りだから行って」

その先を言う前にある音が響いた

キャー! ウワー!

「な なんだ!」

「何?」

私とギルは窓から外を見てみる そこに見えたのは

町の外にそびえたつ 緑色の軟体生物だった 10m位の

「ス スライム!? でもなんだあのサイズ?!」

「ど どうすんの?!」

「とにかく止めに行くぞ! 所長!ちょっと出るぞ!」

ガシャン!

なんとギルは窓を割って飛び降りた

「え? ちょっと待ってよ!」

釣られて飛び出したが私程度で何が変わるのだろう

こうして私の異世界ライフに波乱の嵐が吹きあふれ始めた

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