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生徒戦士  作者: 月光蝶
1/1

悲劇の始まり

プロローグ


20XX年、北海道でのとある何気ない日常・・・


侑那ゆきな「んんん~~、やっと終わったー~!!」


文香ふみか「そだねー、一週間終わったねー」


二人の高校生の少女が話していた。このように、普通に見てみればどこにでもある光景である


侑那「さてと・・・行きますか?文香」


文香「また行くの?しんどいんだけど私・・・」


侑那「なーに言ってんの!今週の学校は今日で終わり!!今日と明日は遊びつくすよー!」


文香「毎週毎週それに付き合う私の身にもなってほしいなー・・・」


侑那「いいじゃないのよー、ほら行くわよー!早く来ないと迷惑メール送るからねー」


侑那は冗談というような笑顔を見せてさっそうと廊下へ出てった、それを見て文香はため息をつく


文香「はぁー・・・、しょうがない奴よねー・・・」


確かに普通に見ればここはどこにでもある高校生活の一部である、しかし、その何気ない日常には、少し違うところがあった。




--------------------学校から少し離れた裏路地--------------------


ザッ、ザッ、ザッ

二人は女子高生が来るようなところではない場所へ足を運んだ、あることが目的でここにきているが、今どきの女子高生にはとても似つかない、多くの不良が集まるような場所である。


侑那「さてと・・・文香!叫ぶわよー!!」


文香「はいはい、わかってますよー・・・」

やる気満々の侑那に対して文香はやる気無いように返事をする


侑那「さぁーーーレッツ!!」


文香「不良能力者狩り~・・・」


そう、その違うところとは、この世界全員に何かしら特殊な能力を1つは必ず持っている、能力者の世界だった



--------------------次の日、侑那たちが通う学校の職員室--------------------


太一先生「てんめええええらああああああ!!またあんなところで喧嘩かああああ!!」


侑那「ひいい、怖い怖い」


太一先生「怖い怖い・・じゃねえええええんだよばかやろおおおおおお!!いい加減にしないと次こそ停学くらわすぞこらああ!!」


侑那と文香の担任である将門太一は職員室いっぱいに響くほど怒鳴り散らす、この二人の少女は学校帰り、学校から近い裏路地のほうで何十人の不良相手に二人だけで喧嘩していたのである。二人とも能力は高いほうなので怪我なしに帰ってきたようだが、それでも許されない行為であるわけでこうして指導を受けている。


侑那「おっと、停学だけは勘弁してほしいな先生」


太一「いやならやめんかこのあほが!!」


月弥奈侑那(つきみなゆきな)、高校1年生の女子、結構なお調子者で学校での代表的なトラブルメーカーとなっている。集中するときはするタイプで、学校での成績はまあまあではあるのだが、今回のような不良狩りなどを何回も起こしているため、先生達からはかなり目をつけられている。一緒にいる文香のことを一番の相棒と思って大事にしており、ほとんど学校では一緒にいる。このように仲間思いでもあるため、みんなからの印象は良さげである。ちなみに背が若干低いことが最近の悩み。能力は「星を操る」能力、実際に星の力を使っているかは定かではないが、星の形をしたエネルギー弾を出すことから、能力開発からはそう診断された。彼女は近辺では喧嘩も能力もかなり強いことで有名で、不良たちから「星々(スターズ)」という二つ名で呼ばれることが多い。

ちなみに、能力は10歳になると開花し始め、能力診断というものを病院で受け、能力が判明するのである。


文香「あのー、私は仕方なくついて行っただけなんですけどー・・・」


太一「あ?ああ、お前はいい、根元はいつも月弥奈なのはわかっている」


文香「やったね!!」


侑那「あー!そうやって文香だけー!!」


橋本文香(はしもとふみか)侑那と同じ高校1年生女子、侑那とは高校からの付き合いだが相棒のようにお互い仲が良い。侑那に反し、結構おとなしく、成績は優秀なほうで先生たちからは一目置かれている。なんで月弥奈みたいなのと一緒にいるんだと先生たちから言われているが、自分が好きでいるんだからしょうがないと言い放ったくらいである。優等生に見られがちだが、侑那の誘いを楽しんでいたりもするので案外いい子ちゃんじゃない子とクラスのみんなから言われている。今回は侑那に誘われてやったことだが本人もやっぱり少し楽しんでいたようだ。能力は「武装を練成する」能力である。簡単に言えば武器を作り出すことができる、剣などの近接武器はもちろん、ビームライフルや人対小型ミサイルなどの近代武器も練成でき、汎用性の高い戦いが可能である。核などの危険武器は作れる可能性はあるが、それを練成するための精神と力が膨大に必要であり、それ以前に本人が扱えないため、作ることはできない。


太一先生「とにかくうううう!!!次やったら停学だからな!覚えておけ!!」


侑那・文香「はーい・・・」



--------------------学校下校中--------------------

木々の葉が枯れて落ちている道を二人は話しながら下校していた


侑那「全く・・・みんなして話が長すぎなのよ!!」


文香「朝からきて夕方に帰るとか・・・しんどすぎてストレスたまるわよ・・・」


あれから二人は太一先生以外にも数人の指導を受けた後、ようやく解放された。学校が休みの日に朝8時くらいから始まって夕方5時に開放、ストレスがたまらないはずがなかった。


文香「でもどうして学校に気付かれたんだろ、遠くないからってそんな派手に戦ったわけでもないから私たちってことまではわかんないはずなんだけど・・・」


侑那「どうせあっちにいたやつらの誰かが学校にチクったんでしょ、余計なことしてくれる・・・わ!!」


侑那はそこらにある缶にイラつきをぶつけ、蹴り飛ばした。


侑那「まあいいわ!昨日もけちょんけちょんのギッタンギッタンにしてやったんだからこれくらいされてもなんてことないわよ!!あっはっはっはっは!!」


侑那はわざとらしく大げさに高らかに笑った、これもイラつきを紛らわすためなんだろうなと文香は思っていた。



侑那「さて!これからどっか行く?文香」


文香「どっか行くったって・・・もう夕方だけど」


侑那「あーそうかー、学校で時間とられたわねー・・・」


あたりはすっかり夕焼け色に染まっていた。この時間帯から遊ぶとなると二人の場合、夜遅くまで遊んでしまいそうだ。侑那はいいと思ったが、文香のほうは親が厳しく、夜遅くまで出歩かせてくれないらしい。今回の喧嘩の件は、先生がそこらへんは空気を読んでくれたらしく、知らせてないため親は知らないらしいが、もし知った時のことを考えると侑那はぞっとした。


侑那「親が厳しいといろいろと大変だなー・・・」


文香「私のことかい?」


文香は苦笑いしながら侑那に言葉を返す


侑那「うわっと!!聞こえてらっしゃったか」


文香「そりゃー私だって夜中あんたと出歩きたいわよ。でもね、1分でも遅れたら締め出される方の気持ち考えてみなさい!死ぬわよ!あの暗いのと寒いのが重なる時間!!この秋の季節でも冬並みの寒さが襲ってくるのよ!!あんなことにもうなりたくないわよ!!それにさー・・・」


どうやら文香は何回か親に外に締め出された記憶があるようだ。あまりにも詳しく内容を説明されるので頭の中で簡単に想像ができてしまう。相当受けた罰が辛かったのだろう。あまりにも詳しく説明されるので笑ってしまいそうになるが文香に激怒されるのが眼にみえている必死に侑那は笑いをこらえていた。


侑那「ま・・・まあ私も理解するから、そこんとこはわかってるからね?落ち着こうよ文香」


文香「ふうー・・ふうー・・・悪いわね、取り乱したわ」


文香は侑那に説得されて何とか落ち着きを取り戻した。それでも少し興奮気味っぽいが・・・


侑那「ほ、ほら、暗くなってきたし、やばいんじゃない?そろそろ帰ろうよ、ね?」


文香「そ、そうね・・・さっさと帰りましょうか」


文香は若干汗を掻いていた。季節が秋だからということもあるが、暗くなるのが最近早い、6時くらいでもうあたり真っ暗だ。二人は早々と家へ向かっていった



--------------------文香宅前--------------------

侑那「それじゃあね文香、また明後日」


文香「ええ、また明後日、帰りに変なことしないでよねー」


侑那「はいはい、わかってますよー」


侑那は振り返りながら手を振って文香にさよならを言った。文香の家は侑那の家の帰り道の途中にあるため、いつもここで侑那がさよならを言う形になる。


侑那|(いつみてもでかい家ねー文香の家は、まあその分今日の話のように自由がきかないことが多いのかもだけどね。やっぱ自分の家族が一番・・かなー)


侑那は文香の家を遠くで眺めながら思った。文香は今自分の家族で満足しているのか?余計な散策はいけないと思い、考えを頭の中から払った


侑那「さーて、コンビニでも寄ろうかしら」


侑那は帰りにコンビニに寄るのが日課になっている、暇つぶしのために寄っているが、最近はいい本があるわけでもなく、お金があるわけでもないため暇になってきていた。どこか新しい暇つぶし場所を見つけなくてはなと、侑那は考えていた。


侑那「・・・ん?」


侑那はコンビニの入り口近くまで来た、そこには何人かの明らかに不良という格好のやつらが座り込んで話している。他にも入ろうとしている客が入れなくなっていて、みんなその場を引いてしまっていた。当然侑那自身も少し苛立ちを覚えた


侑那「ちょっとー、入れないんですけどー?そこどいてもらえませんかー?」


不良A「あーん?なんだ?」


不良B「いいじゃねーか、俺たちの勝手だろ」


侑那「ほら、ほかの客があんたたちのこと怖がって入れないじゃないの」


不良C「いいじゃねーか、怖がられるってことは俺たちは強そうってことだよなー?」


不良たち「ぎゃはははは!そりゃそうだな!」


侑那「いいから!!私が邪魔だって言ってんの!!よけないとはっ倒すわよ!!」


不良D「あんだ?女が俺たちに勝てるって思ってんの?」


侑那「私強いから!」


侑那は自慢げに笑って答える、そのセリフが不良達にさらに喧嘩がふっかけささったようだ。


不良E「ほーう、面白いこと言うじゃねーか」


侑那「んじゃあやってみる?」


不良B「は!こんな小学生に俺たちがやられるわけk・・・」


不良の一人が言葉を言い切ろうとした瞬間・・・


侑那「小学生ほどー・・・」


侑那はその場で少し飛び上がり、こぶしを作り体をひねって不良Bめがけ、


侑那「背え低くないわあああああああああああああああああああああああ!!」


ズバン!!!


不良B「うぐぁああ!!」


ズガラガラガアアアアアン!!

かなり勢いのついたパンチを繰り出した。不良Bの顔から鈍い音が響き、そのまま後ろのコンビニのごみ箱へ吹っ飛んで行った。他の不良は唖然とし、侑那は自身の最近のコンプレックスを指定されたことにより息を荒立て怒りを表している。


侑那「ふうー・・・ふうー・・・」


不良A「な!?てめぇやりやがった・・・な!?」


侑那のほうへ振り返った瞬間、侑那の手は黄色い光に包まれていた。何かを放つようだ。


侑那「もういいあんたら!!全員全員・・・・」


そういうと、不良Aに光を向け、


侑那「ふっとばしてやるうううううううううううう!!!」


言い放った瞬間、不良Aに一直線上の星形の光を放ち、不良Aを吹き飛ばす!


不良A「うわあああああああああああああああ!!」


ズガアアアアアン!!不良はそのまま後ろに大きく吹っ飛び、気絶した。


侑那「安心しなさい、死なないように加減はしてやってるから」


不良C「お、おい!こいつやべえぞ!!」


不良E「女でちびだからってなめてたぜ・・・だがな・・・俺たちの能力もなめn」


言い切る前に侑那は不良のすぐそばまで来て手に光を集め、その光が集まった手で不良の腹部あたりに手のひらを当て、光を爆発させた!!


バギュウウウウウウン!!


不良E「あ・・・が・・・」

ドサッ!!

吹っ飛んだ不良Eはそのまま宙に浮かび、地面にたたきつけられた


不良C「ひ・・・ひいいい!!!」


侑那「さー、とっとと散りなさい。この私の怒りが完全に沸騰しないうちに・・」


不良C「い・・いやだ・・・いやだあああああああああ!!」


不良Cはあわててその場から逃げだした、すべての不良を倒し、侑那は満足感がこみ上げてきた、それと同時に疲れがどっとこみあげてきた。


侑那「はあー・・・疲れた、今日はもう帰ろっと・・・暇つぶしにも一応なったし・・・」


侑那は疲労感がたまり、コンビニに行く気力が無くなった。そのまま自動ドアを横切り、自分の家へ向かったのだった。




--------------------次の日の朝--------------------




侑那は普通に登校してきた、何も変わらず、いつものように冷めない眠気を無理やり起こしての登校、侑那はしんどそうな顔をしていた。


侑那|(やっべ、眠い・・・昨日の疲れが残ってんのかな・・・まあいいや、文香さがそ・・・)


侑那は教室に入ってあたりを見回した。


侑那(・・・いない・・・)


侑那はとっさにそう思った、文香はいつも私より早く来て勉強か、本を読んでいる。何もおかしいこともなく、単に遅くなっているだけなのかもしれないが、いやに不安な気持ちがこみ上げてくる。何か胸騒ぎがした。


侑那「ねえ、文香来てなかった?」


クラスメイト「橋本ちゃん?さあ、今日はまだ見てないねー」


侑那「そう・・・」


侑那|(考えすぎかな・・・席に座って落ち着こう)


侑那は席に座ってSHRが始まるまでただただボーっとしていた。文香が来るのを待っていた。


キーンコーンカーンコーン


とうとう来なかった、SHRの時間になってしまった。遅刻しているという考えもあるが、先生の話からは文香の話は出てこなかった。不安が一気にこみあげてくる。侑那は太一先生に文香のことを聞き出した。


侑那「先生、文香・・・いないんだけど」


太一「あ?ああ、そういえば今日はいなかったな・・・連絡なんて来てなかったぞ?」


侑那「文香の家に限ってそんなことないはずです、結構厳しい家だからそこらへんは礼儀正しいはず・・・」


太一「確かにそうだよな・・・無断欠勤なんかしないはずだ、連絡をよこさないような甘やかす家族じゃないはずなのは俺も知っている。」


侑那「だったら・・・なんで・・・」


太一「・・・心配か?」


侑那「・・・当たり前です」


侑那は溜めた後、力強く太一に対して言い放った。太一は侑那が文香のことをすごく心配しているのを十分に感じた。


太一「・・・よしわかった、後で家に連絡してみる。昼休みくらいに報告してやるから待っていろ」


侑那「先生・・・やっぱあんたは頼りになるときはなるね」


太一「なんだそれは、それに先生をあんた呼ばわりするな」


侑那「ふふふ、頼んだよ、先生」


太一はそのまま廊下へ向かい、振り返らずに手を振った。とにかく、侑那は報告を待つことにした。


--------------------職員室--------------------

太一も不思議がっていた、さっきも言ったように、文香の家は無断欠勤させるような家ではない、ましてや文香自身に対しても無断欠勤するような出来事はなかったはずだった、風邪なら風邪と家から連絡が必ず来るはずである。太一は最悪の事態を考えていた。


太一|(もしや登校途中で誰かにさらわれた?いや、橋本の家は通行者が多い生活往路の途中に建っている。簡単に誘拐なんてされる場所じゃない・・・学校が嫌になって学校に行くと偽ってそのままどこかへ行っているのか?いや、いやになるような出来事は見かけんかったな・・・いつも月弥奈と一緒にばか騒ぎやってるくらいだから月弥奈との学校生活を楽しんでいるはず・・・)


太一はいろいろな考えを頭の中によぎらせる、途中集中しすぎて人にぶつかりそうになってしまう。


太一|(とにかく家に電話してみるか、連絡を取ってからでないと考えが膨らみすぎてしょうがない)


太一は職員室へ入ると自分の机に腰かけ、設置されている受話器を取り文香の家へ発信させた


プルルルルル・・・プルルルルル・・・プルルルルル・・・・・プルルルプツ只今留守にしております、メッセージをどうぞ


留守電になっていた、家に誰もいないようだ


太一|(どういうことだ?仕事にでも行っているのか?いや、母親は専業主婦とこの前行っていたな・・・?)


太一はとりあえずもう一度電話をかけてみた


プルルルルル・・・プルルルルル・・・プルルルルル・・・・・プルルルプツ只今留守にしております、メッセージをどうぞ」


やっぱり電話にはだれも出なかった、こんな朝から買い物に出かけるというのも考えにくい・・・いやな予感がしてならなかった


太一|(ちっ・・・月弥奈になんて報告すればいいんだよ、まったく・・・)




--------------------昼休み--------------------




太一が教室に入ると侑那が飛びついてきた。


侑那「先生!文香は!?」


太一「それが・・・出ないんだよ、だれも」


侑那「え?・・・どういうこと?」


太一「朝から1時間おきに電話を掛けたんだが・・・一回も出なかった」


侑那「・・・おかしいよ先生」


太一「月弥奈・・・」


侑那「だってそうでしょ!?1時間おきにかけたのに一回も出ないなんて!!おかしいよ!!」


太一「月弥奈、落ち着くんだ、また放課後に報告する。それまでに電話が出なかったら」


侑那「自分で家を訪ねに行きます」


侑那は太一が言う前に自分がしようと思っていることを真っ先に述べた


太一「・・・してもいいが、一応気をつけろよ」


侑那「はい・・・」


それから侑那はただただ放課後を待っていた、授業に身が入らない。考えがどんどん悪い方向へと行ってしまう。


侑那(ダメだ、前向きにいかなきゃ、もし何もなくてただの偶然が重なっただけで、こんな顔しているとこ見られたら、文香に笑われちゃう)


侑那は前向きにいこうとした、家に絶対にいる、ただの偶然の重なりだ、侑那はそう自分に言い聞かせていた。




--------------------放課後--------------------




侑那「先生・・・どうでした?」


太一「月弥奈、やっぱり駄目だ。一回も出てくれなかったよ」


侑那はその報告を聞いてすぐに自分の鞄をしょいだした。


太一「・・・危険だったらやめておけ、あまり自分の力が強いからって無茶だけはするな」


侑那「別に誘拐とか、そんなことになっているとは決まってないじゃないですか」


太一「最近は物騒だ、何かしら問題はどこでも起きているものだ、それが今回橋本だった」


侑那「先生!!!!」


侑那は俯いて怒鳴った、教室中に響き、中にいるみんなが静まりかえった。侑那は顔を上げると太一に言った


侑那「大丈夫だよ、もしそうだとしても文香なら大丈夫。それに、そうなったらだれが文香を救うの?」


侑那は太一を横切りながら言った。


侑那「警察でも先生たちでもない、親友の私よ」


太一は一瞬その言葉に動揺して止まってしまったがすぐに我に返り後ろを振り返る、しかし、侑那はもうすでにいなかった・・・




--------------------橋本家前--------------------




侑那は文香の家の前に来ていた。別に何も変わっていない。昨日夕方見た家と何も変わらない。だが、何か変なことが起きているに違いない、勘だが、侑那はそう考えた。


ピンポーン


侑那「すいませーん、どなたかいらっしゃいませんかー?」


・・・・・・返事がない、何か音は、人が来たりする物音くらいはしていいはずなのだが、まったく聞き取れない。どうやら人はいないようだ。

侑那はすぐに腕を組んで考え込んだ。


侑那|(どういうことなの?中に人がいないの?出かけてる?いや、それなら学校に連絡が行くはず・・・、夜逃げ?いや、この前も遊びに行ったけどそんな感じは全くしなかった。まさか一家心中?いや、追い込まれている状況にいるような家族じゃなかったし・・・)


そこへ


「あら、橋本さんに何か用かしら?」


侑那はすぐに振り返り、声がする方に顔を向ける、そこには幼い少女がいた。

だが、外見は確かに幼い、けどどこかものすごいカリスマ感を侑那は感じ取った。侑那は感じるプレッシャーに少し引き気味になりながらも少女に声をかけた


侑那「・・・あなたは?」


少女「大した人じゃないわ、そこら辺の住民よ」


どこか胡散臭い感じがする、侑那はそう感じた。話し方、大人びた感じ、雰囲気、外見とのギャップがありすぎる。見た目は・・・小学1年生くらいか。


侑那「君、この家の人のこと何か知ってるのかなー?」


侑那は戸惑いながらも少女に小さい子供の対応する口調で話しかけた

少女「子供扱いしないでもらえるかしら?そんじゃそこらの小便臭いガキどもとは違いますわ」


見た目小学生とは思えないきつい返事を侑那に返した。侑那は少しイラつきがきたが、大人気ないと思い冷静に対処することにした。


侑那「そう、それじゃあ普通の態度をとるわね。あなたこの家に住む家族のこと、何か知ってるの?」


少女「・・・この家の人たちは先を見据えて出て行ったわ」


侑那「先を見据えた?どういうことよ」


少女「これから起きることを見据えて、そう、気をつけたほうがいいわよあなた」


侑那「はあー?なにいってんのあんた」


侑那には何を言っているのかわからなかった。先を見据えて?これから起きること?一体何が起きるというのだろうか。気をつけろということは危ないこと?どういうことなのだろうか。侑那は色々な考えを頭に思い浮かべた


少女「まああなたはこれから先重要な戦力になるから、あなただけは助けてあげましょう」


侑那「はい?どうゆう・・・」


ズドオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

いきなり近辺で爆撃音が飛ぶ


侑那「きゃあああああああああ!!」


少女「どうやら来たようね」


叫ぶ侑那を横に少女は冷静な態度をとる、少女の言っていた「これから起きること」それが今起こり始めたのだ。


少女「それじゃあこれから東京へ会議に行かなきゃいけないからまたね、健闘を祈るわ」

侑那「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!ちゃんと説明・・・」


ズドオオオオオオオオオオオオオオオン!!


侑那「うわあああああああああ!!」


侑那は叫びながらも頭を抱えながら少女がいた方を見たが、そこにはもう少女の姿はなかった。


侑那「どこか・・・どこか逃げる場所!!」


侑那は必死に辺りを見回す、だがここは住宅街の中心、爆撃から逃れられる場所なんてあるわけがない。


その時


侑那「!?」


侑那からさほど遠くない上空からミサイルらしきものが向かってくるのが見えた。侑那はとっさに自分の能力を使う。


侑那「うりゃあああああああ!!!」


片手を伸ばし、星型のビームを放つ


ズババババババババババババババババ!!!


侑那「きゃあ!!!」


複数のミサイルは次々に落とされていく。なんとか被爆はまぬがれたが、距離は遠くなかったため、爆風に吹き飛ばされてしまった。侑那はなんとか立ち上がる。


侑那「う・・ぐ・・・っ、どうしたら・・・」


あたりの爆撃が激しくなり始めた、爆撃音の数が増え始める。突然のことだからか立ち向かう者は全く見えない。やられてしまったのだろうか。


侑那「うぐ・・・いやだ・・・死にたくない・・・」


侑那は恐怖に負けてしまっていた。とりあえず、安全ではないが物陰に隠れた。侑那はそこでふさぎこんでしまう。


侑那「どうして・・・なんなのよ・・・一体・・・」


そのまま侑那は恐怖から逃げるようにその場で気を失った。




--------------------数日後、東京 国会会議--------------------





国会会議が今回の北海道の襲撃について緊急で開かれた。日本の議員たちが今後どうするべきかを話し合いを数日感かけて話し合っている最中だった。しかし、一向に話し合いが終わる気配はない。


議員「どうなっているんだ!!なぜ北海道が襲撃された!」


議員「落ち着きたまえ、まずどこの国が攻めてきたのかを知る必要がある」


議員「それについては今軍が調査中だ、しかしなぜ北海道を襲ったのでしょうか」


バタン!

会場の扉が開き、ある人物が入ってくる


「それは若い高位能力者が日本の北海道に多いからではないかしら」


この会場には似つかわしくない、幼い少女が話を割り込むように入ってきた、何人かのガードマンに囲まれている。


議員「八坂大尉、またあなたですか、いちいち会議に口を挟まないでもらえるかい?」


八坂穂満やさかほみ、日本国軍の大尉を務める少女、見た目は小学生1年生くらいの身長と風貌だが、れっきとした18歳、15歳の頃から軍事に関わり、わずか3年間、この歳で大尉まで上り詰めた天才少女。日本国軍の北海道部隊隊長である。

穂満「あら、今回の襲撃に関する資料を持ってきたと言うのにそれはないと思いますわ」


議員「何?それを先に言わんか、その資料を報告するんだ」


穂満「ほんと、コロコロ態度の変わる人たちね、大丈夫なのかしらこれからの日本・・・」


議員「ごちゃごちゃ言わんで早く見せたらどうだ八坂大尉!」


議員たちは穂満の言動にイラつきを見せてきていた、その様子を見ておもしろがりながら保見は小さなモニターをカバンから取り出して会場の真ん中まで歩き、議員全員に見えるよう立体映像をモニターから映し出した。その映し出された映像に議員たちは一斉に驚いた。


議員「こ・・・この国軍マークは!」


穂満「そう、この国軍マーク、どこをどう見たって・・・」


議員「ロシア国軍エリート部隊、バルトの軍マークではないか!まさか、ロシアが我が国を襲ったとでも言うのか!」


穂満「私の部下がこのマークを見たのよ、間違いないですわ」


ざわざわ   ざわざわ


議員「信じられん・・・なぜロシアが我が国を・・・」


穂満「一つの推測として先程も言った通り、北海道には高位能力者が集まっているから・・・多分危険視したのでしょうね、これから日本が勢力を上げないために」


議員「一つ?もう一つあるというのか?」


穂満「ええ、私の考えるもうひとつの推測、それは・・・」


・・・会場が嫌に静まり返る


穂満「北方領土の関係上、今になってこの日本を完全に掌握しようと考え出したという最悪の推測」


議員「!?・・・なんと!!」


会場が保見の言葉に再度ざわつき始める


議員「いや、あくまで八坂大尉の推測に過ぎん!深く考えすぎているだけだ!」


穂満「どちらにしろ、日本の領土が一番の北海道が襲割れたという事実、どうするか早めに検討しなければ手遅れになるかもしれないわね」


議員「くそ・・・どうすれば・・・」


穂満「それでは、私は北海道に戻って状況を見なければいけませんので、失礼しますね」


議員「ま・・・待て、八坂大尉!話はまだ・・・」


穂満「私は北海道担当、日本全体のことはあなたたちの仕事でしょう?私に助言を求めないでくださらない?・・・それでは」


そういい、穂満は会場を出ていった


--------------------北海道 被災地--------------------


あれからどれくらいの時が流れたのだろう、時計を持っていなければ、そこらに時計なんてなかった、お腹がすいた、減り具合からして多分3~4日は過ぎているのだろうか?腹時計では正確に分かるはずはない。ただただ、侑那は必死で隠れていた。気を失ってから、銃声の音で意識を取り戻した侑那は周りの景色に唖然とした。銃声は響き、周りの家々は見る影もなく破壊されており、そこらにはどこの国かわからない軍人の数々、それからというもの軍人から逃げ、見つかれば能力を使って逃げ延びるの繰り返しだった。しかし、この長い時間、何も口にしておらず、優一水だけは湧いてる場所があったため、確保ができた、しかし、その湧水も先ほど軍人に見つかり、そこから遠く逃げることになってしまった。もう体力が限界に来ていた、物陰に隠れ、侑那は身を潜めていた。


侑那(・・・一体・・・何が起きてるの?あの軍人、絶対日本人じゃないし、これじゃあ戦争じゃないの・・・)


その時、すぐ後ろから銃声が聞こえた


ズババババババババババババ!!


侑那の横でマシンガンと思われる銃弾が飛び去る!侑那はすぐその場から走り出し、相手の確認をする。敵は戦闘マシンに乗っている軍人、右のアームにはガトリング、左アームにはキャノン砲が取り付けてある重武装型、能力をフルに使えば侑那には対したことのないことだが、そんな気力が残っているわけがない。侑那は凄まじい危機感を感じ、全速力で走る!見つけた戦闘マシンはガトリングの銃口を侑那に向けて、打ち出した!

ズババババババババババババ!!

後ろから迫るように銃弾が飛んでくる、侑那は咄嗟に横に転がり込み、難を逃れた。しかし、勢いをつけすぎ、足をくじいてしまった。


侑那「くうっ!?・・・」


侑那はふさぎこんでしまう。それを確認した戦闘マシンはキャノンの銃口を侑那に突きつけた


侑那「やば・・・もう終わっちゃうじゃん・・・ははは」


侑那は絶望に笑うしかなかった、撃たれる・・・・そう思った時だった


「こちら目標を確認、邪魔な奴がいるので撃ち落とします」


「ジジジ・・・OK、あまり騒ぎにはするなよ」


「了解、破壊目標ロックオン、目標を狙い撃ちます」


カチャッ、バギュウウウウウウウウン!!


ズバアアアアン!!

ズズズ、ガシャアアアアアアン!!

遠くからビームが飛び、侑那の目の前にいる戦闘マシンが打ち抜かれ、そのまま横に倒れる


「・・・マシンがまだ数機いる模様、現エリアの脱出の妨げになるため、迎撃行動を継続します」


「だから・・・あまり騒ぎにするなって・・・ジジジ」


「脱出の妨げになるんだから仕方ないです。破壊目標を確認、狙い打ちます!」


バギュウウン!!  バギュウウン!!


次々にビームが飛び、数機いる戦闘マシンを破壊していく


ズバン!!ズガアアアアアアアン!!ズバン!!ギギギギギ・・・ズガアアアアアンン!


侑那は力を振り絞り、倒れている体を起き上がらせる。向こうから少女と思われる影がこちらへ向かっている。大きいスナイパーライフルが目立つ。目が霞み始め、よく見えはしなかったが、声が聞こえた。


「侑那・・・・大丈夫だった?」


心配そうに声をかけてくる、その声に聞き覚えがある。確かめるため、侑那は意識が薄らぐ中で必死に目を開けた、ビーム式のスナイパーライフルを担いで声をかけてきた少女、その人物は、親友の文香だった。


作者より

いかがだったでしょうか?誤字脱字がありましたらすいません(´・ω・`)

久しぶりなので、下手かもしれませんが、よかったら感想ください。

お願いしますm(>_<)m

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