詩・迷子青年
ぐーるぐーる
ボクは同じところを回ってる
昨日も今日も明日も
ぐーるぐーるぐーる
進んでるようで止まってるようで
一歩ずつ前進いてるようで、一歩ずつ後進してるようで
ぐーるぐーるぐーるぐーる
それは、とても大変なことで、簡単なことで
ボクはいろんなモノを見て、いろんなモノを聞いて
ボクはまた迷子になっていく
ぐーるぐーる……。
誰かの眼がボクを見つけた。
ぐーる……。
迷子のボクは見つけられて
迷子青年はいつの間にか、いなくなっていた。
ぐーるぐーる
今日も誰かが呟いた
迷子の君は何処の誰?