目次 次へ 1/27 序.夜の帳の中で 「どうして……」 愛らしい妹分の変わり様についていけず、その女性は「信じられない」という表情で呟いた。一方、彼女はいつも通りの柔らかな笑みを浮かべ、直後、一転して冷ややかな表情になる。 「──そういうのが、許せなかったのよ」 「……え?」 目を見開いて固まる相手を嘲笑うように鼻で笑い、彼女は断りなく澄蘭の寝台に腰を下ろした。傲岸と顎を上げ、薄紅色の唇を歪める。 夜の帳の中、彼女は一つ息をつき、ゆっくりと口を開いた。