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疲れはてましたの。

作者: なつもとこうゆ
掲載日:2026/01/30

ガヤガヤと人の話す声が聞こえました。


愛想のない不細工。

好まれていないのに何時までも逗留する。

諦めること知らない空気の読めない。


……その様な事は今までも聞いた事はありました。

どうすれば良かったのでしょう。

家からそうしなさいと言われ、

決まったのよと言われ、

相談する人もおらず、

ただ言われるように過ごしてきたこの四年間。


親に決まったと言われ。

連れてこられるとこの場所に住まうように言われ。

知った者も誰一人おず。

ただ言われたことを熟すこの四年間。


私はどうすれば良かったのでしょうか。


そうして今日の教えで知った事が、してはいけなかった、それは罪だと知った午後。

私は血を吐き倒れてしまった。良くないことに

場所も人目のつくところ。

頭の中はどうすれば良かったのだろうとソレばかり。


目覚めて侍女が良かったと涙していたこと。

周囲が慌てていた事は分かりました。

どうやら私は四日もの間、高熱と譫言でうなされ続けていたようです。



四年前、両親に連れてこられてそのまま逗留することになってしまった離宮。

教えられるままにそれらを学び、実践し。

褒められたことに気を良くし、考えることなく頑張り続けた結果。

手を出してはいけない所まで頑張ったようです。


わたしはどうするのが一番良いのか考え続け、一つの答えにたどり着きました。


杯を賜ればよいのでは?

家族にも疎まれ、これから家族になるかもしれない人たちから陥れられたのです。


早めに辛いことから逃れても良いのではないでしょうか。

侍女から手当てや身の回りのことをされながらそう考えていました。


何かしたい事は無いかと聞かれて、『陛下に申し上げたいことがあるので準備をお願いします』と言ってしまいました。

準備って、謁見の申し込みでしょうにと自分に言ってしまったのは仕方の無いことだと思います。




まだまだ体調は良くなっておりませんが、陛下から時間が取れたと連絡が来ました。




どうやら私的な場所で話すことができそうです。


「輝き太陽のもとにおられます尊き方へありがたく申し上げます」


「良き良き、珍しくそなたから申す事があると聞いたのでな。何かあったのか?言うてみるといい」


今は好々爺な感じの陛下ですが、とても規律に厳しい方と聞いておりました。

ですので、素直にお願いをしたほうがよいと思います。


「この度の事で我が家に類が及ばぬよう、毒杯を賜りたく存じます」


「は?、そなた何を言っておるのだ?」


陛下からの言葉は疑問に満ちております。

あれ?

此度の事はまだ上がって無かったのかしら?


「申し訳の無いことなのですか、本来知るべきでない王太子様や王妃様の案件に口を出してしまいました。知らず手を出したことは明白なので家族に類が及ばぬようお願い申し上げます」



「何のことだ?そのような事上がってきてはおらぬぞ?」


あれ?先走りすぎたのかしら。でもずっとこんな感じならいつかそうなると思うの。辛いことは早めに終わらせないと。



「わたくし、先走りすぎたのかと思います。でももう、辛いのです。王太子様や王妃様の案件や私が手を出すべきで無い案件が何度も回ってきて。知らない事も知るべきでない事に悩むのも辛いのです。判断できかねる事が多く時間がかかり眠る時間を削ってもできないのです。毒杯さえ賜れば家族にも罪は及ばないかと。この四年間連絡も取っておりませんし」



「「は? えっ?」」


陛下だけでなく、周囲の方々もざわついて。











「そなた、四年もの間帰ってはおらぬのか?」



何をおっしゃっておられるのでしょうか。

離宮に着いた時から一度も外にでた事はありません。




「外に出る許可は一度も得られておりませんし、その時間もありません。ずっと勉強と礼儀と問題解決以外をしたことがありません。何度も申請致しましたが全て却下されました。色々な儀典で家族の顔をみるのが精一杯です。声をかけた事も、かけられた事も一度もありません。許可されておりませんので」






言いたい事は全て言えたと思います。

早くこの苦しみから逃れたいと思います。




久々に書いてみようかなと思いました。


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