問題児
「な・ん・で、新入りのアンタが
此処にいるのかしら~?」
「ッあいだだだ!いッたい!ごめん!
ごめんなさいってば!レインッ!」
すっかり夜の帳が降りたエデンカルの空の下……
戦場へ向かった部隊の残り火のような赤い光が地面を照らしている。
その薄暗がりの中で、私はレインに耳をぐいっと引っ張られていた。
ひぃんッ……やっぱり怒られたっ!
「雑用は? 頼まれなかった?
上官命令に逆らうなんて…まったくもうッ!
アンタ多少は実戦経験あるけど、
まだ緊急任務に参加できる程場数踏んでないでしょ!
ましてや今回の相手は魔物じゃないのよ! わかる?
命を奪わずに鎮圧するのが、いッッッちばん面倒なのよ!!その分、難しいし!」
「はい承知してます」
「アンタ、人と戦った事ある? ないでしょう?
加減できる? できないなら前に出ないで。
こういう任務は、強いだけじゃ駄目なのよ!」
「へい」
「ふざけた返事してんじゃないわよ」
レインは肩を大きく上下させ、
額に手を当てて深い溜息を吐いた。
怒っているというより、心底心配してくれているのが伝わる。から、胸がちょっと痛い。
「だいたい………はぁ…どうして」
そこでレインの視線が、私ではなく
隣で腕を組んでいたリハイトに向いた。
「どうして、探偵を戦場に連れてきたの?リハイト」
「コイツの力が役に立つと判断したからだ」
「ッだとしても…この子は、まだ!」
「帝国軍に入った時点で、
コイツが危険に飛び込むのは確定しているんだ。
それが早いか遅いかなら、今のうちに慣らしておいた方がいい」
リハイトは淡々とした声でそう言いながら、
私の肩をレイン側へ押し付けてくる。
───ぐぃぐいぃ…。
でもレインはレインで押し返してくるから、
正直、痛い。やめて。やめてくれ。
「新入りだから、経験が浅いから…って言うけどな。コイツがこの数ヶ月、お前の家に住み込みで学んだ魔法知識が軍の任務で活かせない訳無いだろ?
まぁもし活かせないと言うなら、
無意味な数ヶ月をコイツに過ごさせた事になるぞ」
「ッう……それは…そうね…。
この子は強くなる為に………。
はぁ…わかったわ。付いてきなさい、探偵。
でも絶ッ対に無茶だけはしないで」
「う、うん!」
結局、今回根負けしたのはレインだった。
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あの後レインに連れて来られたのは、
戦場のすぐ後方に設営されたテント――
治療用の休憩所だった。
外の喧騒が布越しにぼんやり聞こえてくる。
なんで私がこんなところに? と首をかしげていたら、隣のレインが溜息交じりに口を開いた。
「あ、問題児発見」
「問題児……アルテ?」
問題児というワードに反応してレインの視線を追うと、案の定そこにはアルテがいた。
……いや、私が言えた事じゃないけど、
問題児=アルテ、の図式が着々と定着していくの、
ちょっとどうかと思う……。
「先生と…え、探偵さん?」
「ちょ、アルテ…その怪我は!?」
彼女は私達に気づくと目を丸くしていたが、
そんなのはどうでもいい。
大怪我しているアルテを見て、私は慌てて駆け寄った。
顔には傷がないけれど、腕の包帯の範囲がやたら広い……。
「軽傷ですから、大丈夫ですよ。それに、巫女ちゃ…ソフィアちゃんも此処にいますから、すぐ治療してもらえます」
「すぐ治るからとかそういう問題じゃ……て、あれ?」
昨日アルテ、レイン、ソフィアが任務で此処に来て……今日はコンドとリハイトが来た……。
それって、つまり───英雄全員、ここに呼び出されたって事?
この内戦、想像以上にやばいのかもしれない……。
「まだ治してもらってないんだから、
安静にしてなさいって言ったでしょ」
「え、えぇ?……もう動けますよ…」
私がこれからの戦いに不安を感じていると、レインが包帯まみれのアルテの腕をがしっと掴んで、強制的にテントの奥へ引きずり込んだ。
あぁ……なるほど。
今日のレインが不機嫌気味だった一番の理由はこれか。
アルテは軽傷とはいえ、怪我をしている。
また無茶したんだな、この子……。
「…先生、痛い」
「な〜にが「痛い」よ!
こんなしょーもない怪我増やすアンタが悪いの!」
レインは手際よく傷口を消毒し、
包帯をぐるぐる……かなりの勢いで巻いていった。
腕のほとんどが白く覆われたアルテを見て、
流石にちょっと巻きすぎでは?と
ツッコミそうになったけど――
きっと彼女はそれだけアルテを大切にしてるのだと感じた。
さっすがアルテの“先生”。
"一番の生徒"が可愛くて仕方ないらしい。
包帯巻き直しが終わったところで、
私は二人から今回の任務の詳細を聞いた。
「今回の内戦は、種族の対立によるもの。
昨日の時点で、対立する二種族の兵士、
約半数の確保に成功したわ。
あ、それから対立しているのは…魔族と人間ね」
「内戦ってことは、
その魔族って魔界の人じゃないの?」
帝国内で魔族なんて見たことがなかった私は、
つい素直に疑問を口にしてしまった。
するとアルテが資料をめくりながら首を傾げる。
「えぇ、内戦を起こしているのは帝国内で生活している魔族に間違いありません。
でも……それにしては今回の戦、規模が大きすぎる。
帝国内の魔族はかなり少ないのに……」
「そういえばここって、魔界との境界線なんでしょ?
魔界の魔族が力を貸してる可能性は?」
帝国内の魔族だけで人間相手に真正面から争うのは無謀。
なら、近くの魔界――
モルダーシアからの援助を受けていると考えるのが自然だ。
私の考えにレインは頷く。
「えぇ、有り得るわ。
そうでもしないと圧倒的な数の差で負けるもの。
とにかく…私達は、これ以上内戦が広がらないよう抑え込まないとね」
「そうだよね……じゃあ私は何すれば――」
そう言いかけた瞬間、はっとした。
私、そろそろ自分の隊に戻った方が良くない!?
いくら仲良しとはいえ、今は任務中。
彼女達は最高階級の元帥で、私は下っ端特務隊員。
要するに――
ぽっと出の新入りが、元帥から直接指示を受けようとしている……なんて恐ッろしい状況である。
傍から見れば、完全に図々しい新人だ。
私はもう帝国の一員で、異国の客人じゃない。
特別扱いの時期なんて、とうに過ぎてる。
さっきも先輩に不敬を注意されたばかりなのに、
なぜまた図々しくしているのだ私はぁッ!
「あ、あのさ、すんごく今更なんだけど…
私、礼儀作法とか学んだ方がいいよね?
皆の身分知った時から思ってはいたんだけど…」
「はぁ? 本当に今更ね……」
ちょっとしょぼくれながら尋ねると、
レインは呆れた表情を向けてきた。
「アンタの事だから、また余計な事を難しく考えてるんでしょうけど…。私達が高貴な身分だろうと、アンタが一般市民だろうと、ここまで過ごしてきた友人なんだからそんな事、気にしなくていいのよ。
誰に何言われたのか知らないけど…周りの声なんて気にしないでいいわ」
レインがそう言うと、その隣でアルテも力強く頷く。
もちろん彼女達がそんな事気にしないのはわかっていたけど……こんなにもハッキリ否定してくれると…やっぱり嬉しい。
「そうだよね、友達だもん!身分とか関係ないよね!
なら今後も図々しく!気安く!話しかけるね!」
友達。あぁ……この響き、いいなぁ。
なーんて思わずニヤけそうになった私だが、
すぐに次の問題を思い出して問いかけた。
「……と、一旦友達の件は置いといて。
友達でも、流石に仕事中はまずいんじゃない?
ほら、皆の部下がいるし……示しがつかない、というか…」
周りを見ると、テント内には彼女達の部下らしき人達が数名。
今は気づかれてないけど、注目されたら痛い視線を浴びる未来が目に見える。
「んー……確かに、
公私混同は褒められた事ではありませんね」
そうやって、キョロキョロ周りの様子を伺っていると、それに気が付いたアルテが急に真面目な表情で口を開いた。
「では……探偵さん」
「は、はいッ!」
心臓に悪いから急に上官モードになるのやめてほしい。
なんて、
ビクビクごくりと唾を飲んで待っていると……
「私が――私達が、探偵さんに距離をとってほしくないので、どうぞ今まで通り気楽に接して下さい。
これは私からの上官命令です!」
彼女は驚く程、緩〜い指示を口にした。
「……え? アルテ、それこそ立派な公私混――」
「どうぞ従ってください。
私は友達の前で司令官としての威厳や
英雄としての在り方に縛られません!
あ……上官命令が駄目なら、英雄の特権で!」
出たなよく分からん権力!英雄の特権……!
満面の笑みでワガママ言うんじゃない。
内容が強引すぎる。英雄様なんでもありか!
なんて心の中でツッコんでいると、
いつの間にか背後に回っていたレインが私の肩に手を置き、低く囁いた。
「ん?探偵、まさかこの子の上官命令に逆らうの??
へ〜……いい度胸してるじゃない」
「いいえトンデモナイ!
喜んで従わせていただきマス!」
なんて威圧感。可愛い内容でも立派な脅迫だ。
私が勢いよくハッキリ返事をすると、
二人は満足げに微笑んだ。
「冗談はさておき…探偵さんに
距離をとってほしくないのは本当ですよ。
…こんなにも心通ったお友達は貴重ですしね。
きっと皆、私と同じ気持ちで貴方と関わっているはず……。だからどうか、これからも仲良くして下さいね、探偵さん」
「アルテぇ…!うん、わかった!
私も、皆ともっと仲良くなりたい!
いつも通りにしてるだけで皆の力になれるなら…嬉しいや!」
───何はともあれ、
これからも英雄達とはずっと仲良くしていけそうだ。
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……その後、私はアルテから、
戦場での動き方について細かい指示を受けた。
「探偵さん、"虫眼鏡"使えますか?」
「え、これ?」
アルテにそう言われて、私は指先に魔力を集める。
淡い光が手のひらでふくらみ、輪郭を結ぶと――
すっと、私の“武器”である虫眼鏡が姿を現した。
この虫眼鏡を、覚えているだろうか?
そう!アルテと初めて出会ったあの日に創り出した、
私だけのちょっと……いや、だいぶ変わった武器!
それがこの虫眼鏡だ!
「その虫眼鏡で、帝国軍に抵抗してくる者達の“弱点”を探ってほしいです。今回は、あくまで鎮圧が目的……。
命を奪わず多くの者を確保するのは精神力も集中力も削られます。
なので、こちらとしても長期戦は避けたいんです」
「弱点を突いて、短期戦で決める…ってことだね。
うん!任せて!」
「とはいえ、さすがに全員の弱点を探ってほしいわけではありません。弱点を探る前に確保できそうな相手ならそのまま確保して構いませんから」
「了…じゃなくて、承知!」
私は胸を張って答え、ぴしっと敬礼した。
……お、このポーズ、思ったよりカッコいいかも。
なんてアホな事を一瞬考えていたら、
後ろからレインに背中をぽん、と叩かれ、
テントの外へと促される。
夜気が入り込み、ちょっとひんやりしている。
戦場のざわめきが、遠く低く響いていた。
「…アルテ、私達は内戦の主導者――
各種族のリーダーを確保しに行きましょう。
それと…探偵、これ」
アルテに一声かけた後、レインは私の方を向き、
パチン、と指を鳴らした。
……ん?指パッチン?なんで?
首を傾げていると、
レインは私の体を指さして無言で合図する。ので、
促されるまま自分を見ると――
「うわっ!軍服になってる!?」
いつの間にか、私の服が帝国軍の軍服に
きっちり変わっていた。
上等な布の重みが、責任みたいにずしりと感じる。
「探偵も帝国軍の一員として動くんだから。
これ着ときなさい。……頑張るのよ」
レインはそう言って、
私の頭を優しく撫でてくれた。
暗い戦場の灯りの下で浮かぶ笑顔が、柔らかい。
「へへっ、嬉っしいッ…!レイン、ありがとう!」
私は思わずガッツポーズをして、
その勢いのまま駆けだした。
まずは、自分の所属部隊に戻って作戦の再確認だ。
深呼吸して、気持ちを切り替える。
───よし、行こう。
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帝国軍には、役割ごとに細かく分かれた部隊が数多く存在している。
その中でも、英雄達が“直接”指揮を執る特務部隊は特に規模が大きく、複数の小隊へと細かく分割されている。
部隊の指揮系統を簡単に説明すると――
英雄が部隊全体の戦略を統括し、大隊長へと任務を下す。
大隊長はそれを実際に運用できる戦術レベルへ落とし込み、複数の中隊長をまとめて指揮。
中隊長は複数の小隊を束ね、現場で特定の戦闘目標達成のために動く責任者。
そして小隊長が、小隊(だいたい数十名)を直接率いて戦闘する。
……つまり。
私が所属している“魔源月の賢部隊”は、言うまでもなくレインがトップで、その次が大隊長のキーマだ。
私は今、そのキーマと並んで、
戦場を少し高い丘から見下ろしていた。
レイン達と話しているうちに作戦会議がすっかり終わってしまったので、急いでキーマから作戦を直接聞いていた、というわけだ。
「いやぁ、それにしても…
まさか探偵が第一小隊にいるとは思わなかったな」
作戦説明を終えたキーマが、笑いながら言った。
「私なんて、キーマが帝国軍に所属してることすら知らなかったよ。今日、基地で会って初めて知ったもん」
「そういや、お前さんがこの部隊を選んだ時、
言い忘れてたなぁ。すまんすまん」
キーマは待合室でのやりとりを思い出したらしく、
軽く首を傾けて謝った。
たしかに、部隊を選んだ時「お目が高い」なんて言われたけど……まさか本人がここに所属しているとは思わなかった。
……しかも大隊長だし。
ちなみに……
特務部隊の中でも特に優れた隊員は、
第一、第二、第三小隊に振り分けられるとの事。
そして――
今回呼び出されたのは、その三小隊だけだという。
つまり私は、気づいたら部隊の中でも最も優秀とされる第一小隊に放り込まれていたわけだ。
……うん、新入りにはだいぶ荷が重い。
「じゃ、頼むぜ探偵!」
「う、うん…足引っ張らないように頑張るよ、隊長!」
キーマは、私の虫眼鏡の能力を既に英雄達から聞かされていたようで、アルテが私に授けた立ち回りもすぐに理解してくれた。
今回の作戦は、言ってしまえば単純だ。
敵をボッコボコにして、大人しくさせて、
残らず引っ捕える!
……と、私が胸を張ってそう宣言したら、
すぐ隣でキーマが、
「……言い方がちと、野蛮すぎやしないかい?」
と、肩を落として突っ込んできたのだった。
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「新入り、西の方角の戦士達が手強いらしい。
援護してやってくれ」
「承知!」
小隊長の声が飛ぶと同時に、
私は土煙の舞う戦場を駆け回る。
“戦場”……といっても、
対立している二種族の戦士の殆どは、帝国軍の熟練隊員達の相手にもならず、次々と地面に伏していった。
『勝算を立て、弱点を探れ!
──ウィークネスライズ!』
ただ、やっぱり強者は一定数混じっている。
だから私の魔法の出番は、決して少なくなかった。
「新入り!あっちはどうだ!?」
「新入りさん、反対側は?」
「そこの人達には火の魔法を!あっちは雷!!」
「新入りちゃーん!!」
「ええと、そっち一帯は土で、向こうは水……って、
そこは私の得意属性だから私が行く!」
い、忙しい〜〜!!
私の便利な弱点透視魔法は、
いつの間にか隊員の殆どが把握していたらしく、
あからさまに私のタスクが増えていた。
悪い気はしないけど……魔力の残量がそろそろ怖い。
隣をぴょこぴょこ飛んでいるホノも、なんだか……梅干しみたいにシワシワしてきてる気がする。
「……。」
ここで魔力切れなんて起こしたら……
怒り顔のレインが、ヴァルタより鋭い目で睨んでくる未来が脳裏に浮かび、背筋が寒くなる。
……お荷物にならないためにも、
魔力の回復は必須だ!
「キーマ……大隊長!
ここら辺は一通り終わったよね!?
私、魔力回復してくる!!」
「おぉおぉ、慌てなさんな。
ほら、魔力回復のポーションならここにあるからな?」
私が仮拠点のテントに猛スピードで走り戻ろうとした瞬間、キーマに呼び止められた。
ポーションは、いつもの収納魔法の謎空間からひょいっと取り出される。
……何回見ても便利だな、この魔法。
なんて、呑気なことを考えている場合じゃないのに、ポーションを飲んだ途端ふわっと身体が軽くなって気が緩んでしまう。
『モッキュ、モッモッ!モォーーッ!!』
ホノは魔力満タンになったらしく、ゴムボールみたいに全力でバインバイン跳ねていた。
うん……ホノが元気そうで何よりだよ。
その後も同じ作業を繰り返し、
“こんなにいたのか……”と思うほどの戦士達を捕縛した。
これで全員じゃないんだから、ほんと骨が折れる。
同じ国の国民同士なのに、どうしてこう仲良くできないのか……。
おそらく平和ボケしまくっている私には、
到底理解できない深〜い事情があるんだろう。
……別に知りたくもないけど。
周囲の戦士達がひとまず片付いたので、
捕らえた者達を本部へ送る為、飛行移動用の輸送具に乗せていると、キーマが不意に声を上げた。
「おっと……皆、英雄から連絡が入ったぞ」
その隣には、影のように静かに立つ白虎…ヴァルタの姿があった。
ふむ……ということは、レインからの伝達だろう。
レインとアルテは今回の内戦の“主導者”を追っていたはず……。まさか居場所が分かった?
と考えた瞬間、
キーマが引き締まった声で隊員達を振り返る。
「……終わったばっかなのに悪いな皆。
次は南東に──なるべく早く向かうぞ。
どうやら、内戦の主犯を見つけたらしい」
南東。それって確か魔法兵士が多い地域……。
つまり相手は魔法に長けた強者の可能性がある。
よし、魔法なら私でも少しは対抗できる!
レインとアルテに助太刀するぞ!
「親玉を倒せばこっちの勝ちだよね!
全力で取り押さえよう!!」
「おおーー!!」
「ぶちのめーす!!」
「ボコボコにしてやれ〜!」
私が勢いよく叫んだら、
隊員達の士気まで一気に跳ね上がった。
その熱に押されながら、キーマが頭を抱えて叫ぶ。
「お前ら探偵に影響受けすぎだろ!!」
……でも、なんだかちょっと誇らしい。
私はこの部隊で上手くやっていけそうだ。




