コピルムの神話
小説を読みやすいようにしたかったので、
数年前pixivへ載せた物をこちらにお引越ししました。
温かい目で見守っていただけると……幸いです´`*。
……のんびり参ります(:3_ヽ)_。
───これは遥か昔…。
まだこの世界が完成するより、ずっと前の話…。
星々の輝く天の地には、沢山の神様がおり、
その神々はそれぞれ異なる"芸術"を愛していた。
ある神様は、美術や造形的な"芸術"を…。
またある神様は音楽や文芸、舞を…。
……他にも、食や香りの"芸術"を愛する神様や、
自然や環境、空間、生き物を愛する神様もいた。
──軈て…
それらの神々が、一つの星に集った。
神々は、自分たちの愛する"芸術"を使い、
"芸術"に溢れた新たな世界を作ることを決めた。
…そして、天に瞬く星の一つに生命を宿した。
それが『コピルム』である。
はじめに…"生き物を愛する神様"が、
姿形の違う生き物を創り出し……
世界の創造に役立てた。
次に、食を愛する神様が生き物たちに食事をさせ、
力を宿した。
自然を愛する神様は過ごしやすい環境を
生き物たちとともに創り上げ、
音楽を愛する神様と美術を愛する神様は、
生き物たちに美しいものを認識する感覚を教えた。
それぞれの神様が、
自らの理想的な芸術を詰め込んだ世界……。
そこに生きる生き物たち自身も、
神様が愛する"芸術作品"だった。
───だからこそ、喜んだのだ…。
生き物たちが神様のように、
"芸術を愛する心"を望んだ時……。
芸術を分かち合う仲間が増える事に、
神々は歓喜した。
…だから神々は、迷いなく……
生き物たちに、"芸術を愛する心"を与えた。
それからもう一つ…
より、理想を追求した世界を作り続けられるように……"自由な発想力"も与えた。
……そうした神々の働きによって、
生き物は自らの手だけで考え、作ることを覚え、
それに感動した。
美しい作品を鑑賞し、評価することに心を奪われた。
すべてが、神々の思い通りになる……はずだった。
─自由に考え行動することを覚えた生き物たちは、
神々の力が及ばないくらいに力をつけた。
力とは、残念なことに、
決して良いことばかりには使われないもの…。
邪の考えを生み出したモノたちは、
芸術を悪用するために力を費やしていった。
神々は、そのような考えを持つモノたちを、
消さなければならないことを悟った。
───しかし、
彼らはとうに神々の力を上回るほど強くなっていた。
……時に生き物は、神々より力をつけ、
神々を消すこともできてしまう。
───そうして、
創造の神々はこの世界から消えて逝った。
……自らが作り出した世界、生き物たちによって…。




