表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/29

-閑話休題-【記録(レコード)の罠】

「うぅ~~~っっっ……」


女子寮のとある一室。

枕を抱えながらクラリスが1人唸っていた。

ルームメイトのミレイは不思議そうにその様子を見ながら、


「どうしました? 大丈夫ですか? お腹痛いんですか?」


と声をかけた。


「違うのよ……」


クラリスは真っ赤にした顔を枕の間から覗かせる。


「え、もしかして王子にダンスに誘われたことで……?!」

「……それも違うわよ」


そこははっきりと断言したクラリス。

しかし脳内では、エミールのまばゆいばかりの笑顔と「クラリスお姉様!」と呼ばれた声が何度もリピートされ続けていた。


「……こんなに記録レコードの魔法を恨めしく思った日はないわ……」

「へぇー。珍しいですね。クラリスがそこまで感情を動かす相手が現れるなんて」


(――絶対に許さないわ、エミール・アレンフォード……何がお姉様よ……お姉)


「あああああ! うううううううう!!!」


ベッドの上でゴロゴロバタバタと悶えるクラリスを、最終的にはBGMとして普段通りに過ごしているミレイの姿があった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ