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くもの糸
走馬灯か桃源郷
願わくはどちらでも
きらら光る銀色の、あの糸のよに
私の手を導いて
フラッシュされるこの光景は
私を癒やすか私を壊すか
脳へと点滅し続けて、はたして高みへ導くか
使いたくない漢字を使って
四角い言葉を並べてます。
カタカナさえも消し去りたい
そんな心で書いてます。
全ての角が取れてしまったら
誰が誰だかわからなくなってしまうのでしょう?
すこしの鋭角も必要かしらと試してみるけど
だいたい失敗に終わります。
わたしにはゆっくりが似合うようです。
音声ばかりが早口で流れ流れて追いつけない。
音声よりも賢い顔して綴れど綴れば
心のうちをあかしているようで、いいえかっこつけている。
どちらにしてもわたしじゃないの。
ねえねえ誰か、お持ちじゃないです?
私にも見える銀の糸
ほら空が私を明日へ引きずってゆく