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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

赤ずきん、火山爆破【百合】

火山爆発赤ずきん


 ボカァァァァァン!

 ボルケーノ、爆発!


 赤ずきんのもとへ火山弾が降り注ぐ。


「フッ……」


 赤ずきんは凪のように包丁をふり、

 火山弾をまっぷたつに割ってしまった。


 そしておばあさんの所へ葡萄酒をとどけに走っていった。


〜〜〜〜〜〜〜〜


 木の影にコミュ症オオカミ少女が隠れていた。


「あう、あうあう、あう」


 オオカミはモジモジオドオドしている。

 すると赤ずきんが、オオカミをガン見。


「……ん?」

「……あう」


 目と目が合う、瞬間、別に何もなかった。

 赤ずきんは去っていった。

 オオカミはモジモジしていた。


〜〜〜〜〜〜〜〜


 オオカミが、後から、トコトコ、ついてくる

 赤ずきんは無表情だったのがイライラしてきた。


「あーもう」


 赤ずきん急にバック!

 オオカミびっくり!


「はうう!」

「なに? あたしに何か用?」

「あう、あうあう、あうあうあー」

「用がないなら行くけど」

「待ってください」


 オオカミは赤ずきんのスカートをつまんで、

 真っ赤な顔でプルプルしていた。


「赤ずきんしゃん! 赤ずきんしゃん!」

「はあー」


 赤ずきんはオオカミをお米様だっこした


「はう?」

「あんたは米俵」


 そのまま赤ずきんはランニングを続けた。


〜〜〜〜〜〜〜〜


 お花畑で赤ずきんは、オオカミに膝枕をしてもらっていた。


 風がそよそよ

 蝶がひらひら

 蜂がぶんぶん飛んでいる。


「はあ、いい枕」

「赤ずきんしゃんかわいい」

「あたしがかわいいだって?」

「ひぃっ……あ、あの、あの」


 オオカミはパニックになって

 思考停止して

 赤ずきんの頭を撫ではじめた


「あ、いい、すごくいい、ふわ、ねむ」

「えへへ。気持ちいいですか?」

「うん。あんたなかなかの高級枕だね」

「枕……あたし枕ですか、……えへ」


 オオカミは胸をモジモジさせていた。

 赤ずきんは徐々に夢の世界へウトウト


「……zzz」

「赤ずきんしゃん?」

「……zzzzz」

「寝ちゃったんですね」

「……zzz」

「こんなに可愛い寝顔……食べちゃいたいです」


 オオカミは恍惚のヤンデレポーズをして、

 息を荒くした。そして赤ずきんの寝顔に魅入っていた。


「……zzz」

「はあ、はあ、」

「……zzz」

「はあはあ、んぅ、はあはあ」

「……zzz」

「ちょっとだけ」


 オオカミが赤ずきんに手を出そうとした瞬間




 ボカァァァァァン!




 大噴火!


「はっ!」

「ひょわ」


 赤ずきんは白鳥のように空へ飛び上がった


「赤ずきんしゃん!? かっこいい」

「ひょお!」


 赤ずきんは火山弾を切り裂いた。

 縦横無尽に撹乱飛行して、

 迫り来る火山弾を一つ残らず一閃した。


 スパァン スパァン スパァン


 そして舞い戻ってきた。


「ただいま」

「………………」

「ん? ただいま」

「ひゃあ」


 オオカミは、跳ね上がり、モジモジして、姿勢を正し


「赤ずきんしゃん、カワイイだけじゃなくて、カッコいい。はうう」

「褒めても何も出ないぞ」


 いい感じになって、カップルみたいな赤ずきんとオオカミは、脇腹をツンツンしながら、おばあさんの家に行きました。

 えへへ


〜〜〜〜〜〜〜〜


 おばあさんはギャルです。


「ちーっす。はじめましてー。BBAでーす。キラっ✨」

「うざ」

「あう?」


 ギャルの輝きで場が静まった。

 そして赤ずきんがぶっきらぼうに


「ん」

「キャー、ワインちゃんさん、これラズベリーの葡萄酒だよね、めっちゃ高いやつ」

「1980円」

「あ、安売り? マジー? ウケるー」

「帰る」

「えー、


 ……などというやりとりがあった後

 おばあさんギャルはぶどうジュースを用意した


「はーい、おばあさん特性ポイズングレープだよー」


 あかずきんとオオカミは飲んだ。


「うっ」

「うっ」


 毒だ。

 オオカミは脳を犯され昏睡状態になった。

 赤ずきんは発情期のウサギになった。


「くっ、なに、しやがった、ババア、はあはあ」

「びーやくー✨」

「くそっ、動かねぇ」

「むーだだよー」


 赤ずきんはオオカミを抱えて逃げようとしているようだが、全く筋力を発揮できず、へなへなと机にかじりついてしまった。そきへおばあさんギャルが遅いかかる


「えいっ」

「ひゃあ」


 おばあさんギャルの圧がのしかかる。

 あかずきんはおいしく食べられそうになった。

 そこへ

 そこへ

 オオカミが

 無意識のうちに

 立ち上がった


「へ? インド象もイチコロのサイキョー睡眠薬なのに? なんで?」

「……」ゆらぁ


 オオカミは酔拳でおばあさんギャルをボコボコにした。


「ぎゃあああああ、、、ひでぶ」


 おばあさんギャルは北斗のモヒカンのように爆発四散


 そしてオオカミが赤ずきんをおいしくいただいたのでした。


〜〜〜〜〜〜〜〜


 結婚


〜〜〜〜〜〜〜〜


 火山爆破

 赤ずきんとオオカミちゃんは、

 おててをつないで、指を交わらせ、

 すりすりすり、互いのやわらかな肌を、

 すべすべの肌を、感じながら、

 バカップルの表情で、

 幸せ絶頂新婚カップルの、

 尊い百合の、

 ジャンプして火山弾を一刀両断入刀ケーキにして、

 ドンドンドン



 ケーキを積む



     ドンドン

     ドンドン

    ンドンドンド

    ンドンドンド

   ドンドンドンドン

   ドンドンドンドン

  ンドンドンドンドンド

  ンドンドンドンドンド

 ドンドンドンドンドンドン

 ドンドンドンドンドンドン



 ケーキと葡萄酒を飲んで

 幸せに暮らしましたとさ


 めでたし めでたし

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