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北の魔女  作者: 覧都
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第七十三話 お食事会 2

今日のお食事会は、ミッド商会の後処理の都合で、あいとクロが契約した日から、三日後に開催されている。


「では、皆さん今日の主賓、まなちゃんを紹介します」

「ここにある、お酒やワイングラスの開発者でもあります」


パチパチ、パチパチ

あいちゃんがわたしを紹介してくれた。

そしてあいちゃんが、わたしをめっさ見てくる。


ああ、紹介しろってことね。


「えー、隣がキキちゃん、私の護衛です」


えーーっという視線が痛いですが、事実だからしょうがない。

まあ、本気で戦えば強いですよ。

見た目は、ちっさな貴公子って感じですけどね。


「その隣が、ミミちゃん、わたしのお庭番です。身の回りの世話をしてもらっています」


この子はオレンジ色の髪が美しい、超美少女で、わたしのお気に入りの子です。


「その隣がルシャちゃん、ミミちゃんのペットです」


金髪の美人女性になっていますが、本当は猫です。

えーーペットってなに、みたいな視線が痛いですが、事実だからしょうがない。


「わたしの、仲間の紹介を終わります」


パチパチ、拍手が起こり、四人で頭を下げた。


「では、続いて、私のお友達と、仲間を紹介します」

「まずは、メイさん」

「伍イ団の創設者です」


白い服を着た黒髪、超絶美少女がお辞儀した。


「その隣がレイさん」

「伍イ団の仲間です」


襟足がピンピン跳ねている、少しつり目の美人さんがお辞儀した。


「その隣が、シマさん」

「ミッド商会の情報係をやってもらっています」


顔に大きな傷痕のある、美人さんがお辞儀した。


「その隣がノルちゃん」

「ヤパ国の王様で私のお友達です」


はーー、王様って、あいちゃん。

優しげで美しい女性がお辞儀した。


「その隣がノルさんの護衛係のメイドさんです」


あー、名前知らないんだ。

メイド服の女性が頭を下げた。


「その隣がだれ?」


「あら、すみません私、マイの姉のマリアです」

「マイが、体調不良で参加出来ないので代わりに来ました」


「えーー」

「その隣は、マリアさん、私の養女マイちゃんのお姉さんです」

「オリ国の次期王様です」


いやいや、あいちゃんが驚いていちゃー、しょうがないでしょう。

しかも、また王族ってこっちが、えーーですよ。

しかも、第二王位継承権のあるお姫様が養女って、どうしたらなれるのか教えて欲しい位だわ。


「そして向かい側、ルシャちゃんの横が」

「ハイさん」

「精霊魔人で、私の仲間です」


白い服に全身が薄い灰色の女性がお辞儀する。

めちゃめちゃ綺麗、てっいうか、もうアフロディーテといってもいーぐらいだわこの人。

日本じゃいないわね。


「その隣がミドムラサキさん」

「精霊魔人で私の仲間です。ここを一緒に作りました」


緑色の美人がお辞儀した。

みどむらさきって、ムラサキ要素皆無だから、いっそみどりでいいんじゃねー。と、思ってしまった。


「その隣がクロちゃん」

「精霊魔人で私の仲間です」


白い少女がぺこんとお辞儀する。

黒い要素が全く見あたらないけど名前がクロね。

かえって憶えやすいわ。


「その隣が、お友達のホイちゃん」

「森の住民で、ここを作るのにも一杯協力してもらいました」


短髪の男の子みたいな女の子がお辞儀した。

普通だ、わたしと同じ普通の子がいてくれました。

なんか、美人率高過ぎーー。


「そして、セイちゃん」

「魔人です、生まれたてで、言葉がまだしゃべれません」

「私の、娘みたいな感じです」


セーラー服のコスプレのような美人がお辞儀する。

うん、いろいろ突っ込みたいけど、どー見てもあいちゃんが年下だよね。


「その隣がリイさん」

「グエン商会の元締めで後イ団の仲間です」


巨乳の美女がお辞儀する。

でかい。


「以上です」

「途中で入れ替わりとかもあるかもしれませんが、それはその時にでも」

「じゃあまなちゃん料理の準備お願いします」


「はい、いろいろ驚きましたが、頑張ります」




「最初のメニューは」

「だし巻きです」


「はい」


あいちゃんが興味しんしんでぴったり横に来る。

国王と、お姫様も興味があるらしく後ろにぴったり張り付いている。

石で出来たコンロの上に四角いフライパンを出す。


この世界は牧畜が盛んで、牛、豚、鶏、羊、馬などは、現地調達出来る。

鉄の加工も出来るので、フライパンも現地調達出来る。

しかし、卵以外は、錬金魔法で出した。


「ボールで卵をかき混ぜ、魔法の粉、粉だしを入れます」

「後は油をひいて焼くだけです」


「こうして、平たく焼いて、くるくる巻きます」

「はいできました」


皿に移すと、まずあいちゃんが味見した。

そして、あいちゃんが、錬金魔法でコピーする。


あいちゃんのだし巻きと、わたしの焼いた、だし巻きを食べ比べる。


「すごい、あいちゃん味も温度も完璧です」


「違います、凄いのはまなちゃんです」

「こんなにおいしい物を作れるなんて」


ちがうよー、わたしは日本では普通にある物を作っているだけー。

全く凄くないですよー。


「じゃあ皆に、配って下さい」


「おかわりー」


配ってる最中に食べてしまった人がいるようだ。

子供かー!。


「料理はまだお替わりしないで下さい」

「乾杯もしたいですし」

「何より、もっといろいろ料理を出しますので」

「食べられなくなりますよ」


「はーーい」


全員の声が合わさった。

テーブルを見たら、全員だし巻き完食でした。


「出し巻きは、砂糖を入れると」

「別物になりますよ」

「名前は卵巻き」

「はい、どうぞ」


また、あいちゃんがコピーする。

コピーの卵焼きを全員に配ると、乾杯をして食事会は本番を迎えた。

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