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俺が最強に決まってるだろ  作者: 覇王之樹
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卑劣極まり極悪の王

 「さて、どうしたものかな」

 覇王が言った。

 「どうするも何も…」

 「お前らは…こいつのこと好きか?」

 覇王は、助けるか殺すかの2択を考えていた。いや、助かる確率はもう限りなく0に近いので答えは1つしか選べないわけだが…

 「いいや」

 「あんまり」

 「嫌い」

 「好きか嫌いかと聞かれればどちらかといえば嫌いだが別に好きというわけではない」

 これはひどい……。彼女…嫌われてるんだなぁ。可哀想に。

 「じゃあ殺しますね。脱落者ってことで…」

 「いずれロンも殺すなら変わらないだろ」

 「いやね、殺すのと脱落は意味が違ってくるのよ」

 と、覇王はリュエラに説明した。

 脱落者とは、この異世界から解放され地球に戻ることで、殺すというのは異世界で死に、異世界の輪廻の輪に入り込むということなのだ。

 つまり、ここで死ねば地球に帰れなくなるということだ。

 「わかった。殺すんだったら派手にやってもいいよな」

 「いや、リュエラはロンを殺してくれ。これは…リュウブンと塚本に頼みたい」

 「俺たちでかァア⤴︎」

 「ああ、妖精族は様々な呪文が使えるらしい。それと、攻撃特化型のリュウブンにはちょうどいい相手だろう」

 といって、覇王は牢からパクった刀をリュウブンに投げつける。

 「これで戦うのかァア⤴︎」

 リュウブンに【剣豪】という称号が付いた。

 ※剣豪…全ての剣の扱いが可能になる。また、攻撃が必ず当たるようになる。全ての武器の重さが0になり、軽々と動かせたりする。

 「よし、やるぞ!」


☆王国では…


 「お前らーーー!これを見ろー!」

 王国周辺の地域ではとあるニュースでいっぱいになっていた。

 「なんだこれは…」

 「ディエン・ロン…。我は最強で最高の王である」

 そんな見出しのある新聞が出回っていた。

 そして、我が家を追い出された貴族や国王諸々は…。

 「どうしましょうか、国王様」

 「うむ…。あれほどの強さを持ちながら子供のような心をしている者を味方に引き入れるには何かで釣るしかないのじゃが…」

 「しかし、傲慢の罪持ちですし…数年前にやっとの思いで封印出来たルシファーまで顕現していますからね」

 「では…ルシファー討伐部隊を結成するしかないのだろうか」

 「待ってください。国王様。今、各国で大罪人を指名手配にしているのです。彼らを捕まえればルシファーを倒してくれるかもしれません」

 と、国王を守る側近の兵士達が言う。

 「それも考えかもしれんの…。よし、とりあえずこの作戦で話を進めたい」

 


元王国現魔王城☆


 「おい、雑魚」

 「ひ、ヒィ!」

 国をろくに統治出来ない国王は、偉そうな態度で巨大な椅子に座っていた。

 「余は今、大変気持ちが良い。雑魚はどう見えるか」

 「はっ!と、とても良いと思います」

 「そうか…それは喜ばしい。俺に殺してもらえるのだ。今という最高の時間を楽しめよ、雑魚」

 雑魚、と呼ばれた人物は何かに気づいたのか踵を返し、全力で走る。

 「誰が振り返って良いと言った!」

 ロンは指を銃の形にし、バン、と放つ。すると、紫色に光る光が雑魚と呼ばれた人物に貫通する。

 「俺を褒めよ!雑魚共!」

 「褒めても貶しても殺されるじゃないか…」

 「何か言ったか?そこの雑魚」

 「ひぃ!なにも言ってません」

 「なら良い。だが俺の時間を無駄にした。故に…いや、わかるな」

 そこの雑魚と呼ばれた人もまた死んだ。何もしてないのに殺される…王城はそんな話題で次々と偉い人間が死んでいった。

 「俺を楽しませるやつは現れぬか」

 

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