表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺が最強に決まってるだろ  作者: 覇王之樹
2/5

ぶく、悪魔になる-ユーノ死すの2本です

みんなで楽しく決闘

 みんなのステータスは異常だってはっきりわかった。そして王様がこんなことを言い出した。

 「我々は今、戦争をしているのだ。悪魔族に天使族、妖精族、そして我々人間族だ」

 「それで俺たちは何をすればいいんですか?」

 と、シロウが問う。

 「諸君らには、それぞれ各仕事を任命したい。まずはロンから。君のステータスは驚いた。どこへ行っても活躍出来るが、戦場が一番最適だろう」

 「フッ、雑魚どもなんて俺が余裕で倒してやるさ。期待してろよ、国王さん!」

 「ちょっと待った!お前さんたちは色んなところに行って各役職を与えられるってことか?」

 ぶくが一歩前に出て言った。

 「うむ、そうだが?そして残念ながら君の能力は一般人以下だ。君に使う時間が勿体無い。それとも覇王くんのように牢で一生を過ごすか?」

 国王が言った。ぶくは内心、とても降伏したい気持ちでいっぱいだが、称号【威風堂々】のせいで格上の存在相手にも立ちはだかるためそれは叶わなかった。

 「ならば、お前ら全員道連れだ!喰らえ!怠惰ビーーム!」

 ぶくから放たれる半透明の光線。何かわからず受ける6人と他兵士や国王。彼らは一体何が起きたのかすらわからず、唖然としていた。

 「お前さん達にやったのは俺の称号【怠惰】による能力だ。お前らのステータスを確認するといい!全員そのレベル止まりだからな!お前らは一生レベル1だ!残念だったな!」

 と、ぶくは言った。

 「はぁ?おい、ぶく!お前マジで言ってる、のか?」

 ロンが問う。

 「ハッハッハッハッハ!グヒグヒヒヒヒヒグギギギギガハハハ!」

 ぶくは変な笑い声を上げ、何か歪な存在へと変化した。

 「これが人間というものか。我が名はヴェルフェゴール。大罪の名において最悪の悪魔である。罪を怠惰とし、貴様らの行動権利を剥奪するものである」

 ぶくはヴェルフェゴールになった。

 「こやつじゃ!悪魔族め!我が姉を殺し、国家転覆をさせようとしたこの大罪者どもめ!」

 「おいおい、国王さんゥウ⤴︎俺たちも罪持ってるぞオォ⤴︎?」

 リュウブンがそう言った。

 「なら貴様らも同罪!」





 ☆ロン達は人間族の敵になった☆




 「死ねぇぇい!王国剣術奥義!【滅びの絶剣】!」

 国王は兵士の持っていた鉄の剣を奪い取るとユーノに奥義を放った。

 「かはっ」

 腹に風穴を上け、地に伏せる。

 「ユーノ!」

 「シロウ…オレは何も出来なかった。せめて、これだけでも」

 ユーノは称号【破竹之勢】の効果により何もかも早くなってしまうのだ。誰よりも早く死んでしまう…能力の嫌な発動例だ。だからこそ、鍵がある。

 「ユーノ、お前のことは忘れない」

 「ここからは俺がやるゥウ⤴︎!」

 リュウブンは、ユーノを殺した剣を奪い取った。

 「俺のダーウィンスレイブはお前だアァ⤴︎行くゾッッ!」

 リュウブンは剣を手にとり、次々に兵士を殺していく。

 「くっはっアァ⤴︎たまらねぇ!剣に血ヲヲヲヲォォォォォォ!!!!」

 リュウブンが我を忘れたかのように剣を振り回す。不格好な振るい方であるとはいえ、それはまさしく剣豪のようだった。そして、仲間の危機を前に、称号【背水の陣】は発動する。

 「リュウブン!これを使うんじゃあ!」

 シロウは小さな鍵を投げつける。

 「これはァアッ!色欲ゥウ?アスモデウスよ、力を貸してくれ!」

 リュウブンは気が舞っているのか、驚き叫んだ。すると、鍵が回転し薄桃色の光が玉座の間全てを照らす。

 彼らが持っている鍵は7つの大罪に関連する悪魔の力を借りる鍵。ぶくのように、代価をかえりみず使うことで本人が悪魔になってしまったりするが、正しく使えば関連した悪魔の力を引き出すことが出来るのだ!

 「ユーノ!お前の力を貸してくれェエ!【魅了の光】!」

 光を浴びた兵士達はみな、剣を落とし頬を桃色に染める。

 「一体何が起きたんじゃ?」

 「多分だけど、リュウブンくんが使った技で敵を魅了したんだよ」

 シロウの問いに塚本が答える。

 いや、あのリュウブンに魅了されたと思うと寒気がしそのまま死んでしまうのではないか、と語る者は牢の中で密かに動いていた。

 

 リュエラside

 「まったく…ぶくは何やってんだか」

 これはまだ、リュウブンが光を放つ前の出来事である。

 「そこをどけよ、ロン」

 「うるせぇよ、雑魚が!俺様は人間側に付くことにした!」

 「ちげぇよ!お前も大罪があるんだから人間側の敵なんだよ」

 ロンが兵士の剣を奪い、構えていた。リュエラは、このバカ相手に何を言っても無駄だと思ったのか即、臨戦態勢を取る。

 「俺は最強なんだぞ?雑魚どもが俺を倒せるわけがない」

 「そうか…ならお前は死んでくれ。そんなやつは仲間じゃない」

 リュエラも剣を構え、ロンに攻撃する。

 「くっ!いきなり攻撃するとか卑怯だぞ!」

 リュエラの放った突きはロンの横っ腹を掠った。

 「二度はないぞ」

 「俺は何もかも見下すことが出来るんだぞ?【天上天下唯我独尊】」

 突然、ロンの体が大きくなり、リュエラを見下した。いや、これは威圧だ。周囲ではなく個人に対する圧力をかけることで、リュエラを圧倒させるのだ。

 「【森羅万象】」

 リュエラは、称号【森羅万象】を発動。これは、遙か遠くを見渡す能力、つまり限りなく近い少し先の未来を見ることが可能ということになる。

 「なら【傲慢】の鍵を使おう。力を貸せ、雑魚悪魔!」

 『この我、ルシファーに如何なる態度を取るときたか。無能が!我を甘く見るで無いぞ無能よ』

 ロンが持つ鍵にルシファーが宿り、言った。小さな鍵の隙間から見えるその金色の瞳、その重く震える声は周囲にいる者全てを傲慢によって戦意を剥奪する。

 『ではまず、そこの無能よ。貴様はどのようにして死にたいか答えよ』

 「あっグゥ…」

 リュエラは意志に反して口が開くのを阻止しようとした。ルシファーという偉大な悪魔を前に、恐ろしく残酷な【言霊】が発動する。


 ☆…リュエラの未来はいかに!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ