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地味男君の王子様スマイル  作者: いかめし
2/7

小悪魔と俺

頑張って書きますのでアドバイスや誤字脱字読み辛い点などどしどし送ってください。



俺が如月の笑顔に見惚れていると突如電話がかかってくる。電話のかけた人物の名前を見るとそこには弘人と書いてあった。


「俺が少し目を離した隙に何処行ってんの?隠れんぼでも今から始めるつもりか?」

と呆れた口調で話しかけてきたので、起こった事を全部弘人に伝えることにした。

「お前ってやっぱりめちゃくちゃお人好しだよな。何だかんだ困ってる人見たらほっとけないし」

と少し楽しそうに言った。

「それよりその女子って知り合いなのか?」


「知り合いっちゃ知り合いだけど知らないっちゃ知らない」

と言うと。


「酷くない?もう仲良しでしょ!」

と電話を盗み聞きしていた如月が割り込んでくる。

すると、

「じゃあ春人がその女子を家まで連れってってやれよ」

と揶揄ってくる

「いや、だから、道が分からないんだって」

と抗議するが横から如月が

「私走ってきた道覚えてるから大通りまでの道なら分かるよ」

と割り込みを入れてくる。

「じゃあ、大通りからはお前も分かるだろうから、俺は帰るわ!ちゃんと女子家まで送り届けてやれよ」

と言う言葉を最後に通話が切れる。

「やられた…」

絶対に次会ったらなんか奢って貰おうと決意を新たにしていると、如月が

「まあいいじゃん。私もあんたとじっくり話してみたいし…てか、名前教えてよ」

とてか、相手の国民的メッセージアプリの連絡先を聞くかのようなテンションで話しかけてくる。


「俺の名前は、朱雀 春人 なんて呼んでくれてもいいよ如月さん」

と無難に返事を返す。

「へー春人って私の事知ってたんだ。意外」

だって他人に興味なさそうだしと呟く。

「でも電話とかで話してんの見る限り楽しく会話できそうなんだけどな〜」

と言ってくるが、弘人は信頼してるからあんだけ喋れるのであって知らない赤の他人と喋れるかと言ったら全然違う。


「ていうか、何であの場所に1人で居たの?」

ずっと思っていた疑問をぶつける。

「それ聞いちゃう?」

と道を先導してくれている如月がいう。

「まあいいけど…しょうもない逆恨みだよ。私ってわりかしモテるから女子達のヘイトが結構溜まってるみたいで、まあ、最近は無視してたんだけど男子使ってくるとわねー」

と少し悲しげに微笑んでいた。

「モテ過ぎるのも考えもんって事か」


「今回は春人が助けてくれて無かったらシャレになってなかったから本当にありがとね」

と微笑む。

「まあ大した事してないし…」

と呟くと如月が

「そんな事ないよ!助けてくれた時すっごく頼もしかったよ」

と褒めてくるもんだから恥ずかしくなって顔を見れなかった。

「それでさ…春人って今彼女いるの?」

と聞いてくる。その質問ってと思わず如月の顔を見るが夕日が真っ赤に光っていた。

その時は、如月の顔色が見えなかった残念な気持ちと安堵の気持ちで一杯だった。だって、きっと今、俺の頬は真っ赤だから…

俺は必死に平静を取り繕いながらいう

「い、居ないけど何?」

一瞬上ずってしまったような気もしないでもないがそこはご愛嬌という事で見逃してほしい。

「よかった〜」

という言葉も端には喜びが滲み出てた。

「じゃあ学校の登下校一緒に行かない?」

といわれ遅れて気付く。彼女が居るか居ないかを聞いたのは付き合いたいとかそういうお話じゃ全然無くただ単純にいると登下校中のボディーガードとして使えないからだという事だ。

しまった勘違いしていたと気付き冷静に返事をしようとしたが、

勘違いしていたその一瞬を如月は見逃さない。


「もしかしてお付き合いのお話とでも思った?ごめんね…そうじゃなくて」

と小悪魔的微笑を浮かべてくる。

「か、勘違いなんかしてねーよ」

と必死に否定するが如月がこちらを見る眼差しはもう既にに生暖かい物に変わっていた。

このまま誘いに乗れば振り回されてばっかの登下校になる事は容易に想像出来た。


「登下校の話はパスだ。大体俺に何のメリットも無いじゃねーか」

というと急に如月しおらしくなり

「お願いさっき男達に襲われそうになった件もあって登下校で1人になるのが怖いの…」

と呟いた。

「まあ、無理なお願いしてる自覚もあるから気にしないで」

と悲しげに呟いた。

その顔を見て咄嗟に言った。いや、言ってしまったという方が正しいだろう。

「その、い、1週間だけだぞ」

すると、如月がニヤリと笑い言う。

「聞いたからね」

しまった。と思い撤回しようとするがその前に如月が言う。

「ここが私の家だから8時にここ集合ね」

と宣言した。

気付けばもう既に如月の家に着いていた様だ。


更に、最悪な事に家は10分もしないところにありしかも、学校へ行く通学路なので行くことがあんまり苦ではないと言うことだ。家が真逆とかだったら断れたのにと微かに思う。


やられたと思持っている反面で何処か楽しみにしている気持ちには気付かない振りをした。



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