ホラホラホラ
意外と早くできたなぁ......(自画自賛)
「よし! じゃあぶちこんでやるぜ!」
「オス! お願いします!」
俊敏な三浦大先輩が、オラウータンの周りを高速でぐるぐる駆け回り、撹乱させる。
その隙に木村がチラチラこちらを見ながら、機を見て人質を見事救出。
バケモノはウヨシ! デメ! ダラコ?などと、よく聞き取れない奇声を発している。
どうやら知将三浦大先輩の作戦は成功し、混乱を来たしているようだ。
「オラ!」
ドゴン!という鈍い音が響く。三浦大先輩の重い拳が、バケモノのみぞおち付近に正確に入る。さすが迫真空手364364段。
「今だゾ! 野獣!」
なぜ止めを刺さない? その理由はすぐに理解した。 三浦大先輩モードが解けいてたのだ。
なので主人公の俺が決めるしかない。(メタ発言)はっきりわかんだね。
「すーっ・・・・・・」
酸素と力を体に溜め込む。北のプロ野球球団に所属した投手に似た、ぎこちない投球フォーム。そこから繰り出される俺の自慢の技。
「ホラ!! ホラ!! ホラ!! ホラ!! ホラ!! ホラ!! ホラ!! ホラ!! ホラ!! ホラ!!」
まるで某やれやれ系主人公のように決まった単語を連呼する。それと同時に拳をバケモノに打ち込む。
これが俺の得意技で、迫真空手の基本技"ホラホラホラッシュ"だ。
だが拳のスピード、威力共に、今までは自分が体験したことのない別次元のものだ。
その証拠に、みるみるうちにバケモノの形は俺の拳の衝撃で大きく変形し、肉塊にさせた。
兵崎 ウォンツ 純平先生の小説が読めるのはなろうだけ!!(劇寒)