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少年と少女
今少年は自由を感じていた。
まわりの風景全てが初めて見るものばかりで、こんなに多くの人をみるのもなんだか新鮮だ。けど僕の隣を時々横ぎっているあの鉄の物体はなんだろう。
確かめてみたい。僕の好奇心が語りかけてくる。白い柵がなくなるところまで行って飛び出した。その時はまだそれが交差点だとは知らなかった。遠くからだれかの悲鳴が聞こえた気がした。
僕は正面から引かれた。少し飛ばされた僕はそのままゴロゴロ道路を転がると結構なスピードでぶつかったな。なんて思いながら立ち上がった。みると鉄の物体の前の部分がへこんでいた。中にいた人が出てきて
「大丈夫か!?」
といってきたが別に怪我はない。言葉もかえさず僕は鉄の物体をしばらくみて交差点からでようとした。
「ちょっと君!」
その時後ろから声をかけられた。
何かようがあるのかと思って僕はふりむいた。