表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最初で最期の  作者: 里崎
本編
11/12

§10.In The Latter End -- Whole His Life // 暖かな日差し。静かな風に暖簾が揺れる。

親愛なる恩人に、安心して暮らせる居場所を。

こんなものしか、残せないけれど。


***


暖かな日差し。静かな風に暖簾が揺れる。


挿絵(By みてみん)


「レオるん?」

ひょい、と銀髪の少女が、暖簾の先から顔をのぞかせた。

揺り椅子(ロッキングチェア)に座る背中を呼ぶ。

風に揺れる義手義足。

南側の窓から光が差し込む。

埃っぽい床に膝をついて、少女は人影の前にしゃがみこんだ。

少女がちょっと俯く。フードが前髪を覆う。

「……うん、」

少女はごく小さく頷いた。

そっと手を伸ばして、少年の瞼をやさしく、下ろした。

「おやすみ」

掠れた声。穏やかな顔。


暖かな日差し。静かな風に暖簾が揺れる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=780070890&size=135
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ