2話
短くてすいません。
「ん、、ここは、、?」
あたりを見回すとあまり見慣れない景色が目に入る。
そして時期にもよるかもしれないが呉にいるときよりも肌寒いように思える。
「まさか!?」
事実を確認しようとさらに周囲をふ見回すが、それ以上なにも手がかりは得られず、ならばと自身の身を確認する。
「ふっ、ふふふふふふっ」
少年の口から漏れる声は笑い声
しかし、これを笑い声といっていいのだろうか。
その漏れる声には覇気、いやもはや狂気ともいえる強さをもち、桃と黒、二色の錦糸に織られる美しい旗を手にしてその場に立ち尽くしていた。
「よう、兄ちゃん。いいもんもってるじゃねぇか」
立ち尽くす一刀にせまるのは黄色の頭巾をかぶった三人組である。
「命がおしけりゃ、そいつをおいっ」
おそらく、一刀のもつ美しい旗旗、見たこともない服、なぜか腰にさがる高価そうな二刀の刀であろう。
一瞬
男は血煙の中に沈んでいた。
「下衆が」
一切の感情もなくそう呟く一刀にようやく反応する賊二人。
「「え、、?」」
刀の血を払った一刀が残った二人を見る。
「ひぃ、ばけっ化け物だぁぁっ」
「ひぃぃぃ、すいませんすいません。」
「もう二度としないんだな。ちゃんといきるんだな。」
「そうか。わかった。
だが、
お前たちはそう言った民も見逃したのか。」
ひゅんっ
その瞬間、賊二人は何を言われたか理解する間もなくこの世を去った。
刀を払いながら向き直る。
「こちらに挑むつもりならお相手になりますが?いかがか?」
「さすが、というべきか。某に気付いておったとは」
「それほど殺気をはなっておいてよく仰る。」
岩影からでてきたのは美しい少女だった。蒼色の短めな髪を揺らし、蝶をあしらった大胆な衣装を身にまとい、均整のとれた肢体を、あたかもみせつけるかのごとく妖艶に、しかし凛として、美しき蝶が
「常山の昇り竜、趙子龍が参る」
「北郷一刀。守りたいものがある、そこらへんにいる下衆だ。」
舞い踊る。
この外史での最初の出会いです。
さて次は、、
お楽しみください