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プロローグ

ある外史が終わり、束の間の時間。

二人の人物が言葉を交わしていた。


いや、それは正確ではないだろう。

一方は今にも泣き出しそうな、、崩れ落ちてしまいそうな表情を浮かべながら必死に相手に言い募り、

もう一方は修羅のごとき表情をうかべながら相手をの言を拒み、しかし、請い願う。


「貂蟬、次の外史へ、、呉へと送ってくれ。」


「ご主人様、もう、もう、これ以外方法はない、、の」


「そんなのは、そんなことは知っている!だが!だが!変えられるはずだ、いや、変えてみせる。」


「わかっているでしょう?雪蓮ちゃんと冥琳ちゃんは、、」


「何度この外史をくりかえしてもだめなのは、、そんなのは知っている!でも!どこかでなにかがかわれば、、」


「そうね。でもその度にご主人様の心が削られる。削がれる。抉られる。もう何度目かわからないくらいに傷を負ったでしょう?」


「まだ288回目だ。こんなもの雪蓮や冥琳が負った苦しみに比べれば、、!」


「もう無理よ!ご主人様もわかっているはずよ、、いくらその心が強靭でも繰り返しの絶望には耐えられないって」


「ふざけるな!おれは今ここでたえてみせている!雪蓮を、冥琳を、失うつらさに耐えて、蓮華を、呉のみんなを支えることができている!」


「そう、やっぱり、、」


「なにが、、」


「ご主人様、雪蓮ちゃんや冥琳ちゃんを失うの慣れてきてるでしょう?」


「っ!そんなことっ!」


「言わなくてもいいわ。わかるもの。でもね、ご主人様。これだけは言わせて欲しいの。」


「ご主人の本当に、本当に守りたいと願うものはなに?

「、、なんだよ、貂蟬」


「本当に、本当に大事なものを見失わないで、、」


「っっ!!」


「私から言えることはこれだけよ、、あとはご主人様に任せるわ。いくらご主人様の意思が強靭でもそろそろ限界だってことは覚えておいてね。」


「っ!ありがとう、貂蟬。、、ちゃんと考えてみるよ。」


「それでこそご主人様よーん!じゃあ、私はいくわねん。

ぶるぁぁぁぁあああっっ」


「本当に大事なもの、、か」

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