表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀雷の魔術師  作者: 天城 誠
第一章:魔法学校合宿編
16/155

閑 話:入学の日+ボツコーナー

え~と、担任の先生の登場が唐突すぎたので、

封印してあった本来の一章の話を改修して出してみました。

若干時間が遡ります。

また、この話の後半には【意味不明な描写】が含まれます。

苦手な方はスルーをお願いします。

学園長の挨拶が体育館に響いている。

学園長は20代後半くらいの黒髪の女の人だ。

今日は4月5日、入学式の日だ。


「入学おめでとう!各自精進するように!ケガのないようにな!以上!」


――短っ!?


「それじゃ、入学式終了!各クラスでホームルームをやるから移動!」


――しかも適当だなおい!?



みんな若干落ちつかなそうにしつつ移動。



クラスはABCDEの5クラス。各20人の1学年100人。

3年生まであるので総勢300人・・・

この世界は、意外と魔法使いが多いな。



俺はAクラスである。

さて、苗字じゃなく、名前順に座るのな。

俺の席は左の窓側一番前。

そして、先生が現れ、みんな慌てて着席・・・


「みなさ~ん!こ~んに~ちは~っ!」



・・・・はい?



「あれ~、みんな。先生が挨拶したらお返事してよ~」



・・・先生だと?


「先生のことは、アリス先生ってよんでくださいねっ!」



「「「「・・・は、はーい。」」」」


みんな唖然としつつ、なんとか返答。


「ようしっ、みんなの自己紹介が聞きたいなっ!」


駄目だ、ついていけない。

この先生、背が低く、生徒にしか見えない。なぜか白衣。金髪で碧眼。



「それじゃあ、名前順に起立して自己紹介どうぞっ!」


・・・俺からだな。


「えーと、アルネアといいます。アルって呼んでもらえるとうれしいです。

 一年間よろしくお願いします」


よし、無難だな。




「じゃあ、アルちゃん。趣味はなんですかっ!」


・・・アルちゃんって誰?


「むぅ、アルちゃん、先生が聞いたら答えてくださいっ。先生は教室では絶対権力です!」



――なんて無茶な先生だよ!?


「しゅ、趣味!?・・・ええっと、寝坊?」


「それは趣味じゃありません!やり直しですっ!」


「・・・趣味は散歩です」

まあ、ほぼ嘘だが。



「そうですかっ!じゃあ、アルちゃん、散歩のすばらしさを皆さんに伝えてくださいっ!」



――なんだと!?分かってやってるのか?

まさか天然!?それが一番やっかいだ・・・!



「え~、お散歩は仲のいい人と一緒にすると、とても楽しいですよっ!」


これならどうだっ!


「そうですかっ!それじゃあ次の人!」



ふぅ、やっと終わった。俺の後ろの席の人が起立する。





「えっと、エリシアです。一年間よろしくお願いします」


そう、俺の後ろはエリシアである。


「エリシアちゃん、ニックネームに希望はあるっ?」


おおぅ。突然自分のニックネームをつけるのはかなりきついぞ。


「・・・ありませんけど、あんまりイメージに合わないのは困ります」


あ、予防線を張った。


「じゃあ、シアちゃん!」


「じゃあ、それで」


「うんうん、じゃあ、シアちゃんの趣味は?」




・・・そういえばエリシアの趣味ってなんだ?




「朝が駄目な、お義兄ちゃんを優しく(焼いて)起こしてあげることです」


―――まさか、俺のことか!?戸籍的には確かに義理の兄だが!

てか、優しくないから!




「―――なんだと!?なんてうらやましい奴がいるんだっ!」

俺の横の茶髪の男が天を仰いで絶叫。うるさい、お前も焼かれて起こされてみろ。




「それって趣味なのかな?あれ、アルちゃんと同じ苗字だ。お義兄ちゃんって、アルちゃんのこと?」




―――!?念話緊急発動!


さて、「念話」とは何か。

それを説明するには、まず「魔声」について説明しなくてはならない。


魔声っていうのは、魔力を振動させることで、魔力を感知できる人に、

声を使わずに意思を伝えられるというものだ。魔力の声で略して魔声だ。魔の声ではない。

声の出せない水中等で便利なほか、

魔声で詠唱すると、魔力の伝達効率が上がって、術の効果が上がるらしい。

「」で表記されるのが普通の声。『』が魔声である。

魔獣は人間と声帯のつくりが違うので、

意思の疎通ができる魔獣っていうのは、魔声の使える魔獣のことだ。



で、念話っていうのは、指向性を高めた<魔声>である。

相手の魔力の波長に同期し、魔力を振動させることで特定の相手のみと会話する。

「念じて魔力を振動させるだけで話ができる。わーい、便利!」略して念話である。


『やめろエリシア!他に兄がいることにしておいてくれ!』


『・・・だめ?』


『駄目!』



「先生、気のせいでした。私の趣味はお散歩です」


(――気のせいってなんだよ!?誤魔化せんのかよ!?)



「あ、気のせいかぁ・・・分かりますっ!私もよく間違えちゃうの!」



・・・この先生はただの変な人のようだ。




さて、次の人。


「はじめまして、エリス・ハーゼンシュタットです。趣味はお料理です。

                      一年間よろしくお願いします」

と、無難な挨拶のエリス。


「そうですかっ、それじゃあ次の人どうぞっ!」

どうやら、この先生は趣味を教えれば満足してくれるようだ。



先ほど叫んでた俺の隣席のカイルは元気なやつだった。

ジョンの趣味は読書らしい。無難だな。

あと、目立ったクラスメイトは無口な女の子のティア、頑強そうな男のポールとか。



―――そして




「リリシアです、友達や家族からはリリーって呼ばれてるので、そう呼んでもらえると嬉しいです」


「うんうん、リリーちゃんの趣味は?」



「おにい・・・」



――俺は、何を言うか察知。殺気を送る

リリーがそれを感じて、一瞬顔が引きつった。


「うん?おにい・・・?」

先生に聞き返される。


「おにぃぎりを作ることです」

俺が妨害していてアレだが、リリーよ、なんだ?おにぃぎりって。おにぎりだろ?


なんとか無事に自己紹介を終了。

自己紹介中に、ジョンがエリスをぼ~っと見てるのが気になったが。まさか一目惚れ?


さて、その後も係り決めやら掃除の説明やら、合宿の説明やらをして・・・














さて、お昼だー!




*ここから先はボツとして封印されていたネタです。自己満足です。暴走です。

 話が足りなかったので投下しましたが、所詮は封印されていたネタです。

 またしても謎のコーナーが始まります。意味不明なのが嫌いな方はスルーして下さい。

 また、何この意味不明・・・と思っても、所詮は素人の書いたものだしなと、受け流して下さい。

 どうか、ご協力をお願いします。




さて、選べるご飯は4つ。

日替わりで変わるらしい。



―――本日の昼食―――


A、チャーハン定食

B、焼き魚定食

C、スパゲッティミートソース

D、シェフの気まぐれ「鳥の鳳凰揚げ」*最大先着二名まで



「・・・このDの鳳凰揚げって何だよ!」


「あ、お兄ちゃんでも分からないんだ」


「アル、頼んでみます?」



「この、気まぐれってのがポイントだな。オススメだろ普通?」


「あ、さすがお兄ちゃん。ってことはコレ危険?」


「でも、アルならやってくれるはずです!」


おい、何を期待してやがる。

やめろ!そんな目で俺をみるなぁぁぁ!




さて、注文をうけるカウンターの所にいく。おばちゃんがいた。



「私は、えっと、Bください!」

「私はCでおねがいします!」

「俺にシェフの気まぐれを一つ。」



「ええっ!?お兄ちゃん、さっきの話は!?」

「アル、さすがです!」


これでエリシアに、ほんとに選んじゃうの!?

みたいな反応されたらどうすればいいかと思ったぜ・・・


おばちゃんがニヤリと笑う。


「あんた、あんな話をしてたから頼まないかと思ったよ。いい根性じゃないかい」


「・・・聞かれてましたか。」



「まあね、あんた!いきのいい新入生の小僧に鳳凰揚げ一つ!」


「おうよ!任せとけ!」

シェフの人・・・親方じゃね?が返答


「それで、気まぐれ料理は注文を受けてから完成させるから、ちょっと待ってな」

おばちゃんは、そう言ってニヤリと笑った。





――――5分後。



デデーン!


そんな感じの効果音が似合うだろう鳳凰焼きが登場。









♪~チャー、チャラチャッチャチャッチャー!






――気まぐれ料理紹介コーナー!「今日のアラン料理長」――!



「さて、始まりました新コーナ!パーソナリティは、私、アルこと、アルネアと!」


「私、焼肉の天才エリシアと、」


「趣味はおにぃぎりを作ること!リリーことリリネアでお送りします!」



「さて、新コーナだな!」


「最近多くないです?」


「そうだねお兄ちゃん!これは快挙だよっ!」




「そうだな!だが、反応が芳しく無かったら流石に二度と無いかもな」


「アル、それならもうちょっとマシな称号にしてください!焼肉の天才ってなんです?」


「私なんて、趣味がおにぃぎりを作ることだよ!?どうして引っ張るの!?」



「落ち着けエリシア、リリー。仕方ないだろ?料理のコーナーなんだから。

 料理の話は、エリシアと初めて会った時の焼肉と、焼肉だけだったんだ。

 あと、おにぃぎりな。」




「アル、どうして私の得意料理が焼肉なんです?」


「だから、おにぃぎり引っ張らないでよお兄ちゃん!」




「エリシアの焼肉は美味いんだ仕方ない、早くたべようぜ?冷めちまう」


「うん、わかった」


「エリー、裏切ったわね!?」




「さて、鳳凰揚げとは、鳳凰の形に組んだ鶏肉を揚げたもののようだ。」


「そのまんまです」


「甘いわ、お兄ちゃん!この鳳凰揚げ、焼き加減で翼に陰影をつけているわ!」




「な、なんだと!?・・・ほんとだ!どうやって揚げてるんだよ!?」


「たぶん魔法です」


「な、なるほど!さすがエリー! でもこれ大きくない?」




「・・・どうやら料理長は気合が入りすぎてしまったようだな」


「パーティ用ですね」


「いやー、パーティにコレがあったら笑っちゃうかも。変にリアル。」




「さて、読者の方にわかるように説明しないとな。

 大きさは一般的な鶏サイズだな。次、エリシアどうぞ~?」


「えっと、・・・もぐもぐ。 隠し味は卵です?おっきいです。次はリリーどうぞ~」


「もぐもぐ・・・おいしいですがおっきいです。

 あ、目がチョコチップ。次お兄ちゃんどうぞ~!」





「もぐもぐ・・・え~と、味は唐揚げだな。おっきい。次エリシアどうぞ~?」



「おっきいです。おっきいんです。すごくおっきいんです。次リリーどうぞです~」



「おっきいしか言ってないよエリー!このままじゃ打ち切りだよ!?

 はい、お兄ちゃん、なんかアイデアどうぞ~!」




「じゃあ、一気にリリーに食べさせて口から鳳凰が生えたリリーを実況とかどうぞ~?」


「リリー、頑張って!どうぞ~」


「嫌だよ!?誰も得しないよお兄ちゃん!?他の意見どうぞ~!」




「そうか?R15タグが意味無いから、

 戦慄!口から鳳凰が生える!で、R15はどうぞ~?」


「アルが前に変態だったのはいいんです?

 でも、とりあえずやってみたらです?どうぞ~」













♪~ジャジャッ、ジャッジャジャーン!



―――「戦慄!口から鳳凰生える―――!」











「り、リリーィィィ―――――ッ!」

「そんな!?リリーの口から鳳凰です!?」



「んぐっ、こ、こんなにおっきな唐揚げ・・・んぐっ!?あぐっ、ふあっ・・・そんな・・・!?」





「なんて感じでどうだろう。エリシアどうぞ~?」


「アル、私は小説に詳しくないですが、大丈夫なんです?どうぞ~」


「そ、そうだよお兄ちゃん!いかがわしいよ!?どうぞ~!」



「なんのことかな?一気に食べて、口から鳳凰揚げが生えたみたいなだけだろ?

 ちゃんと残酷描写タグ付いてるから平気だって!たぶんな。どうぞ~?」


「残酷なんです?口から鶏サイズの鳳凰・・・残酷です!鶏に。どうぞ~」


「エリーもたまに残酷だよね!?私はいいの!?」



「おっと、やばい時間だな。」


「んぐっ!?ふふぁぁ!?ん~~!おっひふひはふっ!」


「ちょとお兄ちゃん!?なんでエリーにまで口鳳凰!?」



「いや、なんとなく?もう無いコーナーだろうし暴れとこうかと」


「アル、今度は称号を変えてやってください!」


「お兄ちゃん、もうやらなくていいですっ!」





「えー、見苦しい・意味不明なコーナーをやって申し訳ありません。エリシアどうぞ~?」


「えっと、ついはしゃいじゃいました。てへっ☆ リリーどうぞ~」


「皆さんも口鳳凰にレッツ・チャレンジ!」




「「「銀雷の魔術師、ご愛読(希望的観測です)ありがとうございますっ!」」」



♪~~チャー、チャーチャラー、チャチャーラ、チャーチャラ、チャーラ~



「よし、(悪い意味で)完璧な〆だな!」


「アル、(悪い意味で)完璧ですね。てへっ☆」


「お兄ちゃん、この台本何!?口鳳凰は危ないよ!?エリーもソレ気に入ってるし!?」



「アルが、これが可愛いんだって・・・」




「あー、そうだなリリー。口鳳凰にはチャレンジしないで下さい。危険です。」




「「「それでは、もしまたご縁があれば、またお会いしましょうっ!」」」

  




この話が封印されてたのは、

このボツコーナーが原因です・・・

でも、これカットすると話の短さが酷いことになるし・・・

というわけで、ボツコーナー投下です。


見てしまって不快な思いをされた方、申し訳ございません!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ