表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀雷の魔術師  作者: 天城 誠
第一章:魔法学校合宿編
15/155

第五話:イレギュラー

さて、お手製の拠点で目覚めた俺は、外に出て、池で顔を洗ってご飯を食べた。


「今日のメニューは干し肉のステーキに、ただの水でございま~す♪」

あ~、サバイバル嫌だな。というか、食料を補充せねば。

俺は、魔法玉で(2話で剣に使ってたヤツ。結界は壊されなければ何度でも使える。)

結界を張って、食料を探しに行くことに。


「あ、そういえば今日から仲間OKだ」

そう、今日から学園長はパーティの編成を許可している。

が、とにかく仲間にすればいいわけではない。

気の合わない仲間がいても困るだけだろう。


さて、俺はいつもの飛行魔法で空から仲間or食料を探すことに。


「はぁ、空は広いなぁ・・・」

今日も晴天。小春日和?だ。今は4月23日だったりする。

あれ、小春日和っていつ使える言葉だっけな~とかおもいつつ・・・


『―――小春日和は、春じゃない。冬の季語。』



(――――んな!?)


俺は、いつかの、誰かの、声を聞いた気がした。

が、

(――――駄目だ!思い出せない。俺は何か忘れて・・・!?

 ・・・いや、もう俺には関係の無い世界のことだ。俺は、もう・・・)



俺は、迷いを断ち切るべく、全力で飛行しようとして何かを感じた。


(――――魔力!ビッグボアじゃない!もっと荒々しい!)

俺は、かつて無く荒々しく強力な魔力を――。


(いや、<グリディア>ほどじゃない。アイツは底が見えなかった。)


俺は、どうするか迷い、そして、その存在に追われてるらしい魔力を察知した。



「―――この魔力!人間が追われてるのか!?」

ならば一刻の猶予も無い。


俺は<アウロラ>を抜き、魔力を集める。




「我が体は稲妻!空を裂き風よりも早く進む!<サンダー・ミグラトリィ!>」





―――――ドガァァァァン!




俺の体は稲妻と化し、巨大な魔力の方向へ一気に移動し、気配の付近で急停止。


そして、その正体を見た。


赤い鱗に覆われた、5メートルもあろうかという巨体。

鋭い爪、牙。

やはり巨大な翼。

そして棘の付いた尾。

2本の細いながらも強靭そうな脚。





(――――ワイバーン!?)

Aランクに相当する、強力な魔獣の姿がそこにあった。

ドラゴンほどでは無く、また、話も通じないらしいが、

その戦闘力はAランク最強と言われる。

だが、魔獣の森には生息していないはずだ!


が、現にいるものは仕方ない。

とにかく、追われている人を助けて逃げようと思った。


そして、追われていた気配、近づいたので二人と分かった――、のほうを向き、俺は見た。


ウチのクラスの担任である、まるで生徒みたいな先生が、一緒に逃げていた生徒に、

何かを呟き、先に逃がすのを。

その生徒が何か言って、おそらく助けを呼びに走るのを。

そして、その小さな先生が、ワイバーンに立ち向かうのを見た。


俺には訳が分からなかった。



―――どうして先生は転移で逃げない?



―――ワイバーンが出るのは予想外で、先生が対処できない魔物は想定外だったんだろう。



―――生徒の持ってた転移の玉は?



―――それを使ったから、先生といるんだろう。



―――先生はワイバーンに勝てるか?



―――無理だな。あの先生の専門は治癒だ。



―――どうしてこうなった?



―――こんな場所にワイバーンがいるはずは無かった。

   そして、ビッグボア程度なら、どの引率の先生でも勝てた。

   だから、転移の玉を使うと最寄の先生に移動する仕組みだった。

   読みが甘いとも言えるが、イレギュラー過ぎたな。

   転移して逃げたはいいものの、すぐ近くに転移。

   すぐにワイバーンに補足された。

   そして、先生は命がけでワイバーンを足止めする。

   



―――俺なら、勝てるか?



―――どうだろうな?




先生が、ワイバーンに無数の水球を放ち、

しかし、ワイバーンの放った熱線に全て焼き尽くされ、先生が吹き飛ばされる。


『アルちゃん!教室では先生は絶対権力なんですよっ!』



学校の初日に、先生が言ってた言葉を思い出した。

―――ッ!?馬鹿か俺は。なんで悩んでるんだよ!

勝ち目が無くても諦めたら駄目だろう!


あんな意味の分からない先生、助けないわけにはいかないだろう?

あれ、なんかいい話っぽく言ってるけど、何かおかしくないか・・・?



「天をも切り裂く稲妻よ!我が敵に裁きを!<サンダーボルト!>」





―――ドガァァァン!




晴天に雷鳴が轟き、ワイバーンの額に直撃する。

が、ワイバーンの魔力装甲で簡単に弾かれてしまった。


(・・・うわぁ、やる気なくなるなぁ)

いともたやすく弾かれてしまったが、本来の目的は果たした。


「――――グガァァァァ!」

ワイバーンが怒りの咆哮をあげ、俺を睨みつけた。



「そうだ、それでいい!お前の相手は俺だ!」

俺は、右手の<アウロラ>を構え、左手で<アリアティル>を抜いた。






―――風が耳元で唸りをあげ、俺の体を叩く。


一気に加速して突っ込んだ俺に対して、ワイバーンは熱線を噴いて迎え撃つ。


俺は急上昇して回避し、2本の剣に魔力を集める。


「唸れ!<ダブル・ソニック!>」

二本の魔法剣から、白と碧の衝撃波が飛び出し、ワイバーンを狙う。

が、ワイバーンは横に飛んで回避。

そのまま反転、加速して、こんどは向こうから突っ込んできた。



「―――――グガァァァァ!」

ワイバーンの口から先ほどの数倍の大きさの熱線が放たれる。





(――――デカ過ぎだろ!?避けられない!)

とっさに判断した俺は、2本の剣をぶん投げる。


「<霹靂!>」

二本の剣が白い稲妻となって熱線と激突。


熱線と雷は相殺し、剣だけが残り、ワイバーンの額に若干傷をつけて、地面に落ちた。



「――――グギャァァァァ!」

ものすごくワイバーンがお怒りです・・・


「・・・やば、武器無いや」


仕方がない。できる限り避けたかったのだが――――!



――――魔力全開!


『――天をも切り裂く銀の雷――』


が、ワイバーンが割り込みで熱線を吐く。

空気よめ!と叫びたいが仕方ない。


『<サンダーボルト!>』


詠唱簡略版で威力4割減(推定)の銀の雷と熱線が激突する。



―――雷が熱線を打ち消し、そのままこっちに突っ込んでくるワイバーンにあたった。


が、その勢いは衰えな・・・


突っ込んで来てるだと!?



「乱れ飛べ!<ガトリング・サンダーアロー!>」


次々放たれる銀雷の矢だが、ワイバーンの魔力装甲を貫けない!


そして、ワイバーンは俺を噛み砕こうと大きく口を開け――――



「<サンダーボルト!>」



咄嗟に無詠唱で撃った俺の電撃を食った。



「グギャァァァァ!?」



お口に召さなかった模様。アホかこいつ。助かった。



ワイバーンが悶絶してるいまがチャンス!



「其は見えざる力!鉄を引き付ける力!<マグネティション!>」

俺の手から、強力な指向性の磁力が飛び出し、鉄を引き付ける。

これで剣を引き寄せて―――!


が、<アリアティル>と大量の砂鉄は来たが、<アウロラ>は来ない。


―――まさか、アウロラは磁石に引き寄せられない!?

   そういえば、アリアティルにしかまだ試してなかった!



使うたびに砂鉄やら金属製品が飛来するこの術は、もっとも使いたくない術なのだ!


が、戦闘中はこの砂鉄は俺の役に立つ!




『無数のくろがねよ!銀雷によりその身を弾丸と化せ!<微細なる四源の雷砲マニュートネス・サーマルブラスト!>』



銀の雷がプラズマを発生させ、その膨張圧によって、一気に砂鉄が超高速で発射される!







俺が膨大な魔力を込めたそれらは銀の流星群となり、ワイバーンに激突し―――――!






―――――ズガガガガガガガガガーーーン!




すさまじい轟音と共にワイバーンの体は無数の穴を空けられ、落下した。




そして、俺は撃墜を確認してから、魔力の解放を抑え―――



―――激痛に身を焼かれた。



「――がはっ、無理し過ぎた・・・かな」



俺はそのまま意識を失って、落下する直前、


誰かが俺の名前を叫ぶのを聞いた気がした。

こんな作品を読んで下さった方。

ありがとうございます!

もしかしなくても、最近面白くないなー。と思われてるかもしれませんが・・・。


面白い作品が書けるよう、頑張りますので、どうか生暖かく見守ってください!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ