第八話:勝者のいない決着
なんとか収拾つけないと……って焦ると傷口が広がることを痛感しました。
「なによ、来ないならこっちからいくわよー!」
玉座の前で堂々と仁王立ちして、元気よく宣言する少女。
サイラスもなんとなくだが、流石に度肝を抜かれているような気がする。
そりゃまぁ、魔族の親玉って言われてこんなのを想像する人はいなかろう。
10歳のときのエリシアより背低い気がするし。
とりあえず俺は、サイラスが動く気配がないのを確認してからゆっくり皇帝の前まで歩いていき、とりあえず対話を試みる。
「あー、えーと……俺はアルネア・フォーラスブルグって言うんだけど。君が皇帝で魔族の長……ってことでいいのか?」
「そうよ、私がベルティス・アルトレアよ…! けちょんけちょんにしてあげるから、かくごしなさいっ!」
少女―――ベルティスは満面の笑みで宣言した。
いや、確かにベルテイスの魔力は凄い。凄いんだが……。
小学校低学年クラスの少女に喧嘩を売られて買うか? と聞かれれば答えは決まっている。俺はサイラスのほうに向き直ると、無表情になっているサイラスに問いかけてみた。
「えーと、サイラスさん? コレと戦うのか…?」
「……どうやら無駄な時間を費やしたようだ」
サイラスは瞑目すると、ゆっくりと入り口に向かって歩き始めた。
おお、よかった幼女を虐殺するような人じゃなくて。エリシアのことがあるからてっきり幼女を虐める趣味でもあるのかと思って警戒してたけど何とかなりそうだ。
サイラスが生きてるならアウロラも文句は言うまい。
そっか、そういえばコイツが最初にエリシアを殺そうとした犯人か……と思うと背後からザクッと行きたくなるがここは我慢だ、俺。
が、残念ながら文句を言う人は他にいた。
「………まちなさい! なんでかえるのよ! ちょーせんしてきなさいよ!」
ベルティス皇帝は挑戦者が帰るのが不服なようです。
慌てている様子を見ると見た目どおり子どもなんだなーとか思ったのだが、ここで想定外の事態が発生した。
「―――かんたんには、かえさないんだからっ! <無限舞踏>っ!」
その瞬間、ベルティスから圧倒的というのも馬鹿馬鹿しいレベルの魔力が放出され、その小さな体を中心にして透明なドームのようなものが凄まじい速度で広がっていく。
咄嗟に俺は魔力で壁を作り、ローラも氷の壁、サイラスも魔力の壁を作っていたのだが、それごと飲み込まれ、次の瞬間には辺りの景色が一変していた。
「な、なんだこりゃ!?」
「……まさか、精神結界…!?」
先ほどまで静かだったローラ(多分幼女に呆れて声も出なかった)が珍しく驚愕を滲ませた声で呟く。
「で、精神結界って何だローラ?」
「……自分の付近一定範囲を特殊空間に変える術。伝説上にしか記録が残っていないけど、術者の望むような物理法則の世界らしい……んだけれど」
ローラは周囲を見渡して、歯切れが悪くなる。
それもそのはず、見渡す限り花、花、花……。
これでもか! とばかりにメルヘンなお花畑ワールドが構築されていたのである。
ローラが「なんて力と才能の無駄遣い……」と言いたげである。
が、ベルティスは完全にご機嫌だった。
「まいったかー! これで私がのぞまない限り、あなたたちはぜったい出られないわ!」
「……マジで?」
「……確かに出られないかも。というか魔法が使えない」
ローラが魔力を集めようとするものの、霧散する。
慌てて俺も魔力を集めようとするものの、やはりどうにもならない。
だがしかし、こんなときに頼りになりそうな人物もいたりする。
ちょっと期待を込めてサイラスの方を見ると―――。
「……なかなかに面倒だな」
言いつつ、黒板を引っかくようなもの凄く嫌な音を立てつつサイラスの右手に漆黒の魔力が徐々に集まり始める。しかも特殊な空間だからか、耳を塞いでもバッチリ聞こえるという恐ろしい付加効果つき。
そんなある意味恐ろしい攻撃に俺とローラが必死で耐えていると(ベルティスは余裕の笑みで見ていたが)、サイラスが魔力の集まった右手を思いきり振り下ろし―――。
何も起こらなかった。
「えーと、サイラスさん?」
「………」
無言だ。サイラスは無言でベルティスを見ている。
「面倒だな、コイツ殺しちまおうか」的な感じに見える。
が、それよりも早くベルティスが言った。
「ふふふっ、この結界はぜーーったい出られないの! すごいでしょ!」
「……魔力供給さえ絶てば止まるはずだと思うが?」
殺気立った感じでサイラスが問いかける。暗に「お前殺せば止まるだろ」と聞いているのだが、それでもベルティスは元気よく答えた。
「ふっふーん、たしかにそうだけど、ここにいる『私』は『私』じゃないの。『私』はまだお城にいる。だれかが助けにくれば別かもしれないけど、お城の守りは少しずつかいふくしてる。それをぬけてくるなんてムリだもん! 私のかち!」
な、なんて面倒なことを……。
と思いつつなんとなく<シルフィード>を抜いて通信を試みた。が、通じない。
ならば、手は一つか。
俺はゆっくりとベルティスの前に歩いていき―――。
「さすが皇帝! 完敗だよ勝てないよ降参だ! ちょっと修行の旅に出て出直そうと思うから元の世界に戻してくれないかな!」
「……アル」
ローラに若干呆れられてる気がするが、いいんだよ子ども相手のときはこれくらいで。満足すれば帰してくれるかもしれないし。
が、ベルティスは満面の笑みで答えた。
「言ったでしょ、ぜったいに出られないって! 私も出る方法しらない!」
「な、なんて傍迷惑な!?」
思わず言ってしまったが、ベルティスは「ハタメーワク?」と首を傾げている。
のだが、実を言うとそんなにピンチでもない。
だってエリシアがそのうち来るだろうことは想像に難くない。
……まぁ、治りかけとはいえシルフも来れば問題ないだろう。
とはいえ問題は―――。
俺は少しサイラスとベルティスから離れ、ローラとこっそり魔声で話をする。
魔声なら聞こえるハズはないが、気分の問題だ。
『ローラ、エリシアとサイラス――というかグリディアが会ったらどうなると思う?』
『……グリディアなの?』
しまった、そこからだったか……。
そういえば説明してなかったことを今更思い出しつつ、簡潔に説明しておく。
『エリシアは白竜族の皇女―――っと言っても王族とかいうわけじゃなく、単純に強いのを便宜的に皇女とか呼んでたりしたらしいんだけど、グリディアとの政略結婚的なものを拒否して脱走して追放されて殺されかけたところを俺が助けたんだけど』
『……さすがアル、タイミングいい』
『で、グリディアと会ったらマズイよな?』
『……捕まって処刑されそうなシチュエーション?』
むぐ、やっぱりか。
となると、先んじてグリディアに交渉しておくのが得策か……。
俺は元の位置に戻ると、慎重に機嫌悪そうなサイラスに話しかける。
「えー、サイラスさん? 俺の知り合い――というか妻がそのうち助けに来ると思うんですけど、危害とか加えないって保障してもらえますか?」
「……手を出すとでも思っているのか?」
うおっ、睨まれた。でも逆の立場だったら俺でもイラッとくるだろう。
だがしかし、ここはプライドを(また)捨ててでも乗り越える必要があるんだ…!
「当然! あんなに可愛い妻が他にあってたまるか! 男なら必ず手を出したいと思うだろう! 俺は確信している! というわけで、俺を安心させるためだと思って一応約束してください。楽に出れるわけですし」
「……ふん、まあいいだろう」
はい言質取った! ローラが羨ましそうな目で見てたりするけど、竜族から言質取ればこっちのものなのはエリシアで実験済み。グリディアもなんだかんだ打つ手がないのかもなーとか思いつつ安堵した瞬間。
グリディアが俺の腰のあたり―――というかとある剣に目を留めた瞬間、グリディアの姿が掻き消たかと思うと、俺は鳩尾に強烈な一撃を喰らって床に崩れ落ちた。
「―――うがぁっ!?」
「―――アル!? 《エターナル・ゼロ》ッ!」
「甘い」
ローラは即座に魔力を凍結させる黄金の波動を放って攻撃するが、グリディアは黒い魔力のオーラを纏ったかと思うとあっけなく 《エターナル・ゼロ》を素通りしてローラの鳩尾にも強烈な一撃を喰らわせる。
「―――う、くっ……」
「ロー…ラ…」
俺は崩れ落ちつつもなんとか治癒魔法を発動させようとするものの、先ほど喰らった一撃に魔力が込められていたのか、あまりに強烈なダメージに魔力を練ることもままならない。するとグリディアは俺の腰にあった<アウロア>を引き抜いて呟いた。
「……これをどこで手に入れた」
「……母さんの、形見だ…。何か文句あるの、かよ……」
いきなり攻撃されたことに憤ってはいたものの、その声に込められたあまりの威圧感に正直に答えてしまう。
が、その瞬間のグリディアの顔は驚きだった。
唖然としか言いようのない顔をしていたのである。
「母親の、名前は?」
「……知らない、俺が赤ん坊の時に死んだ…らしいからな」
するとグリディアは、<アウロラ>に許容量オーバーなのでは? というほどの魔力を一気に流し込んで言った。
「―――おい、アウロラ! ルディエナは、死んだのか…!?」
その時俺の前にいたのは、最強の黒竜が人の姿をとったもの―――というより、悲痛な表情のただの男だったのだが、アウロラからなかなか返事がない。
このまま返事がないのか、と思ったその瞬間、小さな声で返事があった。
『……ああ、死んだよ。お前と息子のことを頼まれた』
「……そう、か」
グリディアって息子いたのかよ!? って思いつつ、何かが変だと思う。
俺の母さんが、グリディアとその息子のことをアウロラに頼んだ?
俺はなんとも言えない嫌な予感に背筋が冷たくなるのを感じ、否定してほしい一心でアウロラに問いかけた。
「……アウロラ、息子って……誰のことだ?」
『アルディナ・フォーラスブルグのこと、だな。ちなみにアルネアという名前は上手く喋れなくなっていたルディエナの言葉をアルベルクが聞き間違えた』
「な、何かがおかしい名前だと思ったらそんなことが……」
実際のところ名前が聞き間違いだろうとどうでもいいのだが(なんだかんだ気に入ってるし)、とりあえず現実逃避しておかないとやってられない気がした。
実は竜族だったとかは別にどうでもいい。
ただ問題は、父親がグリディア―――エリシアの両親の仇だということだった。
残念ながらアウロラがジョークを言う確率は限りなく0に近いだろうし、精霊がそんな間違いを言うとも思えない。
俺が呆然としてる間にも、グリディアは勝手に俺の額に手を置いて呟いた。
「……さすがルディエナだな。封印術と回復術にかけては人間にしておくのは惜しい女だった」
『……そうだな。それのお陰で今日まで魔族に見つかることもなく、色々あったが平穏に過ごせたといってもいいだろう。で、外すのか?』
「当然だ、脱出の確率は上がる上に竜族の後継者問題も解決するだろう」
『まぁ、そうだな…。一応、実力は未知数ではあるが』
「…俺とルディエナの子だぞ。最低でも部族を纏め上げるだけの力はあるだろう。―――解除するぞ。<魔法解除>」
「ちょっ、待っ―――」
せめてエリシアに説明してから―――という俺の願いが口に出される前に勝手に<魔法解除>は実行された。
――――何かが砕け散る音が聞こえた気がした。
その瞬間、体の奥底から煮えたぎる『何か』が溢れ出し、俺の意識を激痛で塗りつぶす。体の全ての細胞を作り変えようというかのように、全身が灼熱する。
声にならない悲鳴をあげて地面をのたうちまわり俺に、攻撃された鳩尾を抑えてうずくまっていたローラが手を伸ばそうとして届かず。
グリディアはただ「できることは何もないのだから何かをするつもりはない」とばかりに俺をただ見ていて―――。
――――そして、再び何か……今度はもっと大きなものが砕け散る音が聞こえた。
それと同時に見知った魔力の気配が凄まじい速度でこちらに突っ込んでくるのを感じ、気がつくと俺の体に暖かな魔力が流れ込んできて、痛みが徐々に引いていく。
「アル……アル……っ!」
あまりの激痛にボヤけ、徐々に鮮明になる視界に見慣れた顔。
未だに顔色は悪く、泣きそうな顔をしていたものの、エリシアがそこにいた。
どうしてこんな早くとか、どうやってとか、色々と思うところはあったものの、やっぱりエリシアならやりかねないのか、とだけ思った。
エリシアがブチ破ったのだろう、精神結界の天井に巨大な穴が空けられ、そこから空と月が見える。穴はどんどん広がっていき、10秒ほどでの玉座の間に戻った。
《ムーンライト・ブラスター》を叩き込んだらしく城を縦断する大穴があいていたりするが、あんまり気にしないでおく。
「アルっ、だいじょうぶです…っ!?」
「……なんとか」
魔力が爆発的に増大していたり、背中から翼が出せそうな気がしたり、竜に変身できそうな気がしたりするものの、他には異常はない。
エリシアは必死に俺の全身にヒールを施し、安全を確認し、次の瞬間。
いきなり姿が消えたかと思うと<月詠>と<エルディル>の二刀流でグリディアに切り掛かる。
「グリディア…っ! よくもアルとお父さんとお母さんを……っ!」
「……なるほど、そういうことか」
対するグリディアもどこからともなく漆黒の双剣を取り出し、エリシアの目にも留まらぬ斬撃を軽くいなしていく。しかし幸いなことに先ほどの「手を出すな」という約束の対象がエリシアだと気づいているらしい。攻撃は一切していない。
それで軽くあしらわれているとエリシアも気づいたのだろう。歯を食いしばると、一気に魔力を解放する。
「それなら…! 《イクスティア》っ!」
「……ほう」
エリシアの偽装魔法が解除され、髪が眩い銀の光を放つ。
それと同時にエリシアの速度が更に上がり、最早斬撃だけでなくエリシアの姿も見えなくなる。グリディアの体に無数の切り傷ができ―――。
「ハァァァァァッ!」
「―――っ!?」
グリディアが吼え、その圧倒的な魔力が放出される。
すると、攻撃を受けたわけでもないのにエリシアの動きが一瞬だけ止まり―――。
グリディアはその一瞬の隙を見逃さず、倒れていた俺の首筋に剣を突きつけた。
「動くな」
「―――アルっ!?」
エリシアが悲痛な声をあげるものの、どうすることもできずに動きを止める。
まずい、このままだとエリシアが何かしらの不利な条件を飲まされる可能性がある―――そう思った俺は、ヤケクソで叫び。
「エリシア、俺は――――」
「そんなの、どうでもいいです!」
俺はグリディアの息子だったらしい―――そう言う前にエリシアがキレた。
泣き出す寸前のように潤んだ目で睨み付けられ、何故かエリシアを本気で怒らせてしまったことを俺は直感してしまった。
「―――そんなの、そんなこと気配だけでわかってます! でも、でもアルの親がだれでも……アルはっ、私がだいすき、な……」
エリシアは叫んでいる途中で急にふらついたかと思うと、そのまま床に前のめりに倒れこむ。そして俺は、首筋に突きつけられた剣も忘れて慌てて駆け寄るとエリシアの軽すぎる体を抱き起こして―――。
「あ、熱い…っ!?」
連続での固有魔法の行使のせいか、高速戦闘が負担だったのか、エリシアの体が尋常じゃない熱を発していた。
即座に帰らなくては。回復魔法を構築しつつ、俺はエリシアを俗に言うお姫様抱っこで抱え上げ(これが一番手っ取り早いから)、ローラに呼びかけた。
「帰るぞ、ローラ! 撤退! アウロラ、もう用はないだろ!」
「……ん、私は冷やしておく」
言いつつ、ローラが氷魔法でエリシアの額を冷やしてくれる。
するとアウロラは少し疲れたような声で呟いた。
『……もう何しに来たのか分からないな。で、サイラス。息子の嫁が体調不良のようだが、どうするんだ?』
「……まぁ、いいだろう。<アウロラ>は貰っていくが、そのうち使いを出す。覚悟はしておけ」
それだけ言うと、サイラス―――グリディアは黒い翼を出現させて、凄まじい勢いでエリシアがブチ抜いた穴から飛び立った。
で、俺とローラも続こうとした瞬間。
今まで怒涛の展開についてこれなくなっていたベルティス幼女が口を開いた。
「―――ちょ、ちょっとまちなさい! 穴だけあけてかえるのっ!?」
あ、すっかり忘れてた。
でもエリシアの方が大事だし無視して帰ろうかと思ったその瞬間、見覚えのある人物が穴から降りてきた。
ベルティスと同じピンクの髪で、薄桃色の瞳。
つい先日会ったというのに何だか久々に会った気がする不思議な、色々あって捕虜にしていた桜が何故かこのタイミングで登場し―――。
「―――ベル、他の人に迷惑かけちゃ駄目って言ったでしょ!?」
桜が修羅のオーラを放ちつつ幼女皇帝を怒鳴りつけた。
俺は回復呪文をエリシアに掛けつつローラと顔を見合わせ、ベルティスは若干怯えの混じった表情で桜を見ている。
「お、お従姉ちゃん……きょうはチャレンジャーがきたからいいかな、って…」
「そもそも、なんで帝都を乗っ取ってるのよ!? ちょっと10年目を離したくらいで……。ベルは罰として1ヶ月ピーマンで過ごしなさい!」
「そ、そんな!? ね、ねぇ、チャレンジャーさんもなにか言って…!」
「あ、アルさんこんにちは。従妹がご迷惑を……」
……とりあえず、魔族に対する印象がガラリと変わった気がした(良くも悪くも)。
ピーマン一ヶ月は可哀想な気もするが、そんなことよりエリシアが気になるし、色々と大変だったのも事実なわけで。
「ガンバレ! でもピーマンじゃなくてカボチャ1ヶ月にしたらどうだ?」
「か、カボチャはもっといやだよ…っ!?」
「なるほど、さすがアルさん。採用しますね」
「……アルが鬼畜に」
……どうやら余計なことをしたらしい。
早く断って帰ることにしよう……。
「えーと、桜? 悪いんだけど急病人がいるから失礼するな?」
「はい、ご迷惑をおかけしました……ベルは魔力だけはあるんですけど頭からっぽなので、恐らく言いように言いくるめられて利用されてたんだと思います。しっかり罰しておきますから、お大事にしてください」
ニッコリ笑って目が笑ってない桜と、こっちに目で助けを求めているベルティス皇帝。……まぁ、従姉妹らしいし邪魔しちゃ悪いので俺とローラ(と俺に抱えられてるエリシア)は早々に退散。全力の飛行魔法で皇国を目指すのだった。
結論だけ言うと……何も解決してないですね!
無計画コワイ……。
とりあえず次回はエリシアの病状がどうなってるのかやりましょうか…。