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第5話 グードルド

グードルド。ここは小さな小さなギルド。


少数精鋭で細かな狩りを生業としている。


大きなギルドから連携を求められることもあるらしい。だからこそ成り立っているとも言えるが。滑り止めとも書いたが、そういうのは手広く広げていて、ここ以外にもある。ここはその中でも友好的だったから例に上げているに過ぎない。


特段、思いがあるわけではない。他の採用の通知が来なかったら行こうとしていただけだ。いまはもう採用の通知が来たので、不要になってしまったが、採用されることがわかるまでは我にも縋る思いで応募していたわけである。


最初の活動というのはだいたいそういうものだ。強気にはいけない。

自分がどこに所属できるかもわかっていないところから始まる。

どこにも所属できないのではないかと不安にもなる。

しかし、本来それはよくない考えであって、もっと強気に、自分のスキルを信じて挑戦すべきなのだ。


自分の価値を改めて考える。自分に合うところというのはタイミング次第で如何様にも変わるものである。不採用が続いたとしても、それはタイミングが合わなかっただけとも考えられるのだ。


グーグルドは面白いことをやっていた。それはさまざまな属性の魔法を扱うというもの。果敢に新しいものにチャレンジしている姿。火、水、風、土、雷、基本属性だけではなく、光、闇、治療系、補助系、本当に様々だ。

連携も、補助に火力に、防御にカウンターに、どうしてそこまでやれるのか、世の魔導書を作っているのはこういう人たちなのではないか、講演会をしているのはこういう人物なのではないかと、そう思わせるほどの多様さと専門性。


大きいギルドはこういうことをやらないのか。おそらく、やっているところもあるが、大抵は安定思考で、決まった、効率的な攻略法を用いて、古いやり方だったとしても、それを踏襲して、新しい魔法の取り入れには遅れをとって、それでも依頼をちゃんとこなしているから報酬はちゃんとあり、よく言えば安寧、悪く言えば停滞。


自分自身の成長にはどうも繋がらない。そしてまた将来を心配する。大きいギルドにずっと所属し続けるのであれば、気にもならないだろうが、この混沌とした世界で、いつギルドが破綻するかはわからない。それもナッシュは落ち目が見えた部分があった。もちろん、長年の途中であっても、有名人を排出するほどには、そう、波があると言えばいいのだろうか。それを逆に経験しているからこその安定が存在するのかもしれないが、私の年齢でそこに踏み入れても良いのだろうか。まだ成長の途中ではないだろうか。この中途半端なスキルを、中途半端なまま歳をとっても問題ないのだろうか。悩みはつきない。

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