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D. 転々とするギルド
私はそもそもギルドを転々とすることを基準に考えているからいけないのか。
他の人はひとつのギルドにずっと居ることが多い。
私は、いま招待を受けているギルドの、次のギルドのことを考えてしまっている。
また、脱退した時に、次のギルドはどうしようか。
その次のギルドに入りやすくするためには、どのような技術を身に付け、どのような履歴があればいいのか。
そう、だからこそ、ナッシュのような昔の古き良き時代の大きなギルドの名が惜しいのだ。
新進気鋭のハドルドはその知名度が故に、また、そこで得られるスキルが乏しい可能性があり、だから、尻込みしているのか。
ハドルドは少ない人数だからこそ、楽しそうなこともしている。
私の好きな酒場にもよく行くらしい。
私はそういう人との繋がりを求めているのか。
ナッシュがないわけでもないだろう。しかし、あの大きさから、最低限のことで済ませることが多い。
規則正しく生活を回すことで、効率よく狩りが進むという考えだ。
それもまた悪くない。規則正しく生きるのは気持ちがいいものだから。
朝のそよ風も私には至福のものだ。




