16.A. 聞き回る
1人で悩んでても仕方ない場合、他の人の意見も聞いてみてもいいのではないだろうか。
知り合いは少ないがために、雑多であろうが、街の人々に聞いてみた。
なぜこれができるかは、酒場の力とでも呼ぼうか。
ギルドの評判を聞くに、昔から入りたかったギルド、ナッシュは、昔からあるが故に、やはり安定思考のようだ。
長くいる人は長くいるし、それ以下の小物退治系の冒険者は、入れ替わりが激しいのだとか。
長くいる人は優遇されているのは当たり前だろう。
どんなに若く狩りに活気のある人が入ろうとも、長い目で見られるが故に、すぐに成果が得られないことから、早く脱退してしまうのだ。
それが故に、中堅層は活気はなく、ある程度こなせればいいという対応になりがちである。
と、聞いた。それが真実かどうかはわからない。ギルドのメンバーには会えない。彼らはいま遠征中だからだ。遠征が終わって、入れ替わりの時期に私が参入する、かどうかと言ったところだ。
新進気鋭のギルド、ハドルドはどうだろうか?
新しいが故に、知っている人はあまりいなかった。
すこし話が聞けても、攻撃防御とは違って、補助系の魔法使いだったりする。
立場が異なると、待遇だけでなく、そのギルドでの扱いも異なる。
前衛、後衛、などでも違ってくる。
それも、ギルドによって異なってくる。
ハドルドは前衛が多めらしい。私はどちらかと言えば後衛だったりする。
前衛が多い場合は、薄い盾を人数で補っているような形だ。
悪く言えば、切り捨て型といっても過言ではない。
それは死ではなく、回復期間も含まれる。
即時回復は高位のヒーラーしかできない。
それは高価で、通常は数日かけて回復させるものだ。
その期間を考慮してダンジョン攻略を行う。
評判はある意味、的確であり、ある意味、幻でもある。
実際に入ってみないとわからないのはたしかだ。
しかし、入る前に検討したいがために、このむず痒い感じがある。




