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11. この先の世界


この先の世界。

大きいギルドはいつ潰れるかわからない。

スキルを持ったものが生き残る。

巷ではホムンクルスの研究が進んでいる。

これが広まれば、小さい魔物は狩る必要がなくなるかもしれない。何なら大きい魔物だってどうにかなる時期は来るだろう。

それらの魔物の特性に合わせてホムンクルスを精錬すればいいだけ。大きかろうが、属性に合わせて作ることも可能だろう。

補助に置いてもいい。補助魔法は後衛だからこそ、ホムンクルスで代用できる。


思えば、薬草取りなんかもホムンクルスがやってくれるのか。


そうやって、徐々に人手は減っていく。商人は上手く生き残れるかもしれない。我々冒険者は、新規開拓は生き残れるかもしれない。いや、新規開拓こそ、危険が伴う関係で、ホムンクルスに任せてもいい。

私の頭では限界だ。ホムンクルスがどう扱われるのかはその時々で変わってくるだろう。


そうした時に、私は冒険者でいられるのか?

大きいギルドでぬくぬくとしていて、成長もせずに、そういった時代に取り残されてしまうのではないだろうか。

小さいギルドであろうとも、けっきょくは挑戦せずにいたら、同じ結果はやってくる。


魔法学面については、ギルド関係なく、私自身の問題でもあるのだ。ただし、やはりこれは前々から発生している問題だが、実戦経験が物を言う時代。

いくら魔法学を学ぼうとも、ギルドとして活動しなければ意味がない。意味がないわけではないが、ギルドに所属するのであれば意味がない。ギルドはそれを求め、それによって評価するから。


つまり、実戦経験、これが将来の要となり、いまこれをどのくらいまで許容すべきか、判断に迷っているのだ。


実戦経験も、その分野に特化すれば、その特化したギルドにいくらでも移転することはできなくはない。その分野が未来も残っていればの話だが。その分野自体が廃れる可能性もある。



例えば、氷魔法を極めたとしよう。

氷と風の連携を極めたとしよう。


敵の氷耐性が上がり、炎魔法に需要がある場合、それは厳しい状況になる。氷魔法はいらないからだ。


風と炎の連携に取って代わる。

いくらそれを学んだとしても、ギルドは実戦経験あるものを採用する。


そこで差がつく。

派遣される地域に差がつく。

好待遇の地域と、そうでない地域がある。


例えば、温泉地と氷山だ。

冒険者の根本的な役割は魔物を倒して皆のためになることであろうが、私はかなり自己中心的な人物である。環境がそうさせたのか、私の過去がそうさせたのかはわからない。


少なくとも、時代は安定した狩り、連携、効率を求めており、単にみんなの役に立つために、派遣先地域を楽しむためにというのは副産物になっている節がある、だろう。


中にはそこに志を持った者もいる。そういう者はある意味、英雄になっているかもしれない。


そうでない冒険者は、この魔物狩りの時代において、それを金銭の稼げる職業としてしかみていないのもまた現実だ。


私は後者である。が、昔は前者だったかもしれない。いつしか後者になっていた。特に生活に困っているわけではないのにだ。


そこが、この選択の分岐であって、迷っている原因であるのかもしれない。


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