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21発目 決闘の果てに

 ダイキとホノカの交戦が続く★意外にも、ダイキはホノカの攻撃を躱し続けることが出来ているようだ★この様子からすれば、ハルカに重傷を負わせた人物と彼女は別人であろう★

 何せダイキにも攻撃を当てることが出来ないのだから・・・☆はっきり言ってホノカがあそこまで弱いとは思わなかった・・・☆


「大輝さま、いつの間にあんな技術を身につけたのでしょう?攻撃こそできていませんが、穂乃果さまの剣を避け続けています。先ほどの演技はクソキモかったですが。」

アオイもダイキの急成長とジョークセンスに感心しているようだ★


「しかし困ったな、ホノカが本気になり過ぎている★どうやって、戦闘を終わらせようか★」

 まさかダイキがホノカに本気を出させるためにあそこまで挑発するとは思わなかった★しかし、真の実力を知ると言う意味では意味のあることだ★冷静でいるときの方が総合的に見れば強いだろう★しかし、冷静さを失った状態で本気で斬りかかって来られれば、身体能力の限界を見ることが出来る★

 しばらく見ていてもホノカが落ち着く様子がない★強硬手段になってしまうため避けたかったが、私達が出ていくしかないだろう★



──────


 私達は戦闘中のホノカに気づかれないよう、そっと二人に近づく★そして、隙を見せるのをじっと待つ★

「ふざけるな!あーしの仲間を殺しておいて!」

ホノカが繰り出す激しい斬撃をダイキは華麗に躱す★

と、思いきや、たった1カ月の付け焼刃の技術は体力の限界と合わさり、右手首に攻撃を受ける致命的な原因となってしまう☆

「うわぁ!」

すかさずホノカは返す刀で切り返し、左手首にも攻撃を浴びせる☆

「うぐっ!」

両手首にダメージを受け、ダイキは剣を手から離してしまい、煙を立てながら元の姿に戻る☆


「へっ?ダイ吉!?」

倒れるダイキを見て、ホノカは普段の様子に戻る★



──────



 できれば説明したくなかったが、正体がバレてしまえば説明する以外に選択肢はあるまい★私は事の概要をホノカに話す★

「そうだったんだ・・・。あーし、やっぱりハルから信用されてなかったんだね・・・。やっぱり血縁的な因縁をぬぐうことは永久に不可能的な?」

 それは違う、なんとしても否定しなければならない★我々はこれまでのハルカの葛藤を見ている★彼女の苦心は計り知れないものだろう★ようやく和解したと思った二つの流派、その関係性を再び壊しかねない★それを覚悟でこの作戦を決行した、彼女のその気持ちを推し量るのは他人であっても容易だ★

 だからこそ、ホノカの勘違いを強く否定する必要がある★

「違う★ハルカは最後まで疑いたくないと言っていた★それに、この作戦も、別人であることを確認する、という言い方だった★私の言いたいこと、そしてハルカの言いたいことは、伝わったか?」


 うつむき加減なホノカに伝わるだろうか?それでも、私達はハルカの本当の狙いを伝える義務がある★

「そうなんだ・・・。ありがとう。違うって再確認したかったんだね。疑わしきを罰さずに済ますための行動だった的な?」

納得しきった様子ではないが、言葉を聞いてもらうことはできたようだ★

「僕の方こそごめん。本気で来てほしいからって、さんざん罵って、侮辱して・・・。本当にごめん。」

ダイキが謝る★もっと良い方法を考えつかなかった私にも責任がある★ダイキが深く深く首を垂れると同時に、私もそうする。隣を見れば、アオイもそうしていた★


我々3人の謝罪を目にしたホノカが慌てて頭を上げるように言う★

「そ、そんなに謝んないでよ!?疑われて悲しかったのは事実だけど、剣王流厚木派を使う女なんて言われたら、あーしが一番怪しいのは当然的な?」

落ち着きを取り戻したのか、ホノカは冷静に自分のことを俯瞰していた★こんな試すような真似をされてなお、軽いノリと優しさを保っていられるのは、彼女の才能だろう★

 いや、本当に軽いノリを保っているのだろうか?本当は傷ついていて、虚勢を張る為の姿が今の彼女なのではないだろうか?

 良家の令嬢とは思えない派手な装いと奔放な振る舞い。しかし、時折見せる遠い目、何かを思い出したかのようにボソッと口にする哲学的な言葉。そのチグハグさが私にはどうも気になる。それが彼女を彼女たらしめる魅力であると言われてしまえば、返す言葉もない。しかし、それが本当の『剣王厚木穂乃果』なのだろうか?


 私の独白をよそに、他の3人はいつもの様子に戻っていた★

「ていうか!ダイ吉腕だいじょーぶ???」

「だ、大丈夫に決まって──────いてぇ!」

「あまり動かさないで下さい。悪化してしまいます。」


「フッ。しおらしいギャルというものは、見ていられないナ★その調子がお似合いだ★」

 一人、考え過ぎていただけかもしれない。私も普段のように戻ろう。そして、城に戻ったら、ハルカに説教してやらねばナ★


「どういう意味だし?だけどセンチメンタルギャルもギャップで激エモ的な?」



 センチメンタルギャル、そんなもの、見るのは二度とゴメンだナ──────

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