メテオストライク その3
「わかったわ。この図面にある通り、不要な部分はバッサリと切って、ココとココを直結させて動作するようにすればいいのよね?」
「はい。出来そうですか?私のいた世界とでは機械の発展の仕方も違うと思うのですけど」
「そうね。最初は私もそう思っていたのだけれど。でも私が見るかぎり大丈夫そうね。何をする為の機関なのか、わからないものもあるけど動力をつなげるだけなら問題ないわよ」
この人……自分で『何でも出来る』とか言っていたけど。
こういう機械の事も分かるのだろうか。
叡智の騎士が残してくれたものを、蒼の剣が書き起こしてくれたとはいえ。魔導砲という異世界の技術を理解出来るものだろうか。この水道真琴という人。油断ならない。
「でも水道さん。魔導砲の改造できるなんて。ここにいる人たちも高等な魔法の技術を持っているんですね」
「はぁ?」
何その反応。
何その表情。
水道真琴は、何か痛いものを見る様な目を向けてきた。
『何言ってるのかしらコイツ』
と言いたげな視線が私に突き刺さっている気がする。
私ってば何かおかしな事言った?
「あぁ。そうよね。違う世界から来たのだから……フレデリカちゃん。でも、そういう発言は私たちとの前だけにしておきなさい。ちょっと痛い人と思われちゃうから」
えっ?私って何かマズイこと言った?
「えっ?えっ?私、変な事いいましたか⁇」
「えっとね。フレデリカちゃんの言った『魔法』ってやつ?それって、私達の世界だと空想的で妄想的なものなのよね。えっ?もしかしてフレデリカちゃんって手から火とか氷とか出せる人だったりするのかしら」
「ええ……まぁ。あれ?この世界って魔法とかないんですか?あれ?困った。私は使えるのかしら?」
右手の人差し指を天井に向けて立てる。
少しだけ魔力を指先から放出し炎をイメージ。
魔力エネルギーを火に変換する。
ぼうっ!
やばっ!強すぎた。
炎の柱が天井まで吹き上がる。
「ごめんなさい!ちょっと強すぎちゃいました!天井は……大丈夫。焦げていない。本当にごめんなさい!」
ここは素直に頭を下げる。
あれ?反応がない。もしかして怒らせた?
「あの……水道さん?」
おそるおそる顔を上げる。
「フレデリカちゃん。スゴいわね。何年かぶりに驚いたわ。酸素のみで火を作り出すなんて。時間があったら研究したいくらい。ありがと。あなたって私達の常識では計れない力を持っているのね。何だか少しだけ希望が出てきたわ。さぁ。本格的に作戦会議しましょう」




