ベイビーアサルト~撃墜王の僕と、女医見習いの君と、戦艦の医務室。僕ら中学2年生16人が、その夏休み40日間になしとげた人類史に刻む偉業。「救国の英雄 ラポルト16」の軌跡~ スピンオフ
正式名称が長くってタイトル少し削ってしまった……。不覚。
現在の正式名称は「【追加エピ投稿中!】ベイビーアサルト~撃墜王の僕と、女医見習いの君と、戦艦の医務室。僕ら中学2年生16人が、その夏休み40日間になしとげた人類史に刻む偉業。「救国の英雄 ラポルト16」の軌跡~」です。
キャラクターも大変よく練られていて、ロボット物としてももちろん熱い展開を楽しめる素晴らしい作品です。是非読んでみてください。
原作URL:https://ncode.syosetu.com/n0157hn/
「だから、ガンマ線を当てる兵器使えばより効率的に殲滅を!」
「だから! それを出来るだけの指向性と安全性を担保しようとしたら、お前のデザインした銃の素材をすべて重金属で作る事になるんだぞ!」
「流石に持てるか分からない武器作るのも、本当に生物が入っているかも分からない敵ってのも、開発予算は下りない理由になると思うぞ」
「いや! あの時の動きは完全自立だけではないと見たね!」
「出たよこいつの訳分からない超理論」
「論理的じゃないな」
そう言いながらも、三人はそれぞれ卓上の設計図に線を走らせていく。
彼らは海軍中等工科学校、機械設計科の生徒である。
その役割は勿論新兵器の開発である。後は……。
「はあ、これ何枚設計図修正しなきゃいけないんだよ」
「DMTは武器換装も緻密に計算されつくしているから、少しでも修正が入った際には既存の武装も設計変更が必要か検討しないといけない」
「当たり前だが、大変だな」
どうもDMT操縦士の一人から機体内の空気が息苦しいとのありえない指摘があり、何か原因は無いのかと修正作業を依頼されて、何故かその作業をしているのである。
「はあ、本当はパイロットになりたかったのによ」
「ちょっと、それは禁句」
「俺達よりも前からパイロットの試験に落ちて此処を選んだ人もいるんだ。俺達はまだ恵まれているよ」
「ああ、悪い」
そう言って、三人は黙々と作業を再開する。
夢の現実に破れた人。
夢の敷居に挫折した人。
夢の高さに諦めた人。
三人とも学校はもともと違うが、そこはなぜか一致していた。だが、彼らのDMTへの、もっと言えば装備やそのアタッチメント含めての理解度の高さに彼らはスカウトされた。捨てる神あれば、拾う神ありという奴だ。
「良し、作業結果はどうだ」
「当然」
「勿論」
「「「 現行のままで異常なし! 」」」
「代替案は三人分あるんだ。最悪どれか一つは何とかなるだろう」
「でもこのバイタルチェックのデータは絶対何かあるって言っているんだよなあ」
「でもレコードマシンは異常を検知していないんだろう。そんな不具合聞いたことないぞ」
「深く考えるな。作業報告先にして早く寝ようぜ」
彼らは今日も戦う、華はなくとも、彼らにしか出来ない戦場で。
まずはこんな作品を読んでいただきありがとうございます。
しかし、何故やはりあの意味不明な非人道兵器から始めてしまったのか……作中と大きな矛盾が発生しないと本当にいい……。
でも釈明させてください。基本的にロボット物に言えるのですが、作者はロボットが駆動している時点で「新素材の金属か未知の軽量金属が用いられているのかな?」という前提で読んでしまい、鉄などの重金属はロボットの素材から除外するのです。理由は明確に一つで「車だってアルミフレームなのにそれより大きい物を鉄で作るの?」という。なので今回の話に繋がるのですが……矛盾が無いと良いな……。