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【完結】My² Gene〜万能遺伝子と宵闇の光〜  作者: droegg
第3章 サムライの星 [戦星]
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千里華を救出せよ!

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【登場人物】


▼何でも屋(IMIC)


[サンダー・パーマー=ウラズマリー]

 金髪の活発な青年。電撃系の能力を持つ。

 サンダー・P・ウラズマリーから「プラズマ」というあだ名で呼ばれる。

 遺伝子能力養成学校高等部を卒業し、輸送船に忍び込んで宇宙へと旅立った。



[バリス・スピア]

 元軍医で、毒の能力を持つ医者。

 薄紫で、天を衝くようなツンツン頭。目つきが死ぬほど悪い。

 どんな病でも直す幻の植物を探すため、医星を出てプラズマと旅をすることになる。



水王(スオウ)

[水王 千里華(チリカ)

 深い青色のショートカットの少女。元名家の水王家の忍び。

 戦星(せんせい)の森で襲われているところをプラズマ達に助けられた。


[水王 涙流華(ルルカ)

 深い青色のポニーテールをした水王家軍団長を務める女サムライ。


[水王 木勝(キショウ)

 水王家十代目当主。



▼その他


[セリナ]

 プラズマの幼馴染の女の子。

 勤勉で真面目な性格。氷の能力を操る。


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挿絵(By みてみん)


 


 ~如月家・正門前~



「私は政府軍から戦星(せんせい)へ派遣を命ぜられた軍医ですが、こちらは如月家でよろしいですか?」


 バリスがいつもの邪悪感を隠し、持っているはずもない役人感を必死に作り出し全面に押し出している。

 そしていつもワックスで髪を立たせているのだが、少しでも役人感を出すためか髪をぺちゃんこにセットしていた。


「こんな夜中に政府軍だあ?ちょっと待て確認する」


 門番の返答にバリスは続ける。

「確認しても無駄だと思いますよ。これは抜き打ちでの医療レベルの検査ですから」

 そういうと、バリスは一枚の書類を見せる。


大元帥勅令証だいげんすいちょくれいしょう?」


「印までしっかりしてあるな……」


 門番達は顔を見合わせると、お互いに頷いた。

「わかった。主に伝える。しばらく待ってくれ」


 プラズマは不安そうな顔でバリスに尋ねる。

「バリス……こんな真夜中に大丈夫なのか?」


「政府軍の検査は真夜中だろうとお構いなしにあるからな。大丈夫だ」



 数分後、如月家の正門が轟音を上げながら、門が開いていく。


大元帥勅令証(こんなもの)まで用意できるとは、さすが水王(スオウ)家。そしてこの意図は……」

 バリスはそうつぶやき、出発するときに確認したある図面を思い起こす。


 門を少し入ったところで15分程待たされると案内役の侍が駆けてきた。

 門番から案内役に引き継がれ、如月家の大広間まで移動するが、さすがのプラズマも四面楚歌の状況に緊張の表情だった。


 大広間に到着すると、アゴ髭を蓄えた、いかにも豪快といった色黒の巨漢が座っていた。


「よくぞ参られましたな、わしは如月(キサラギ)(テツ)、ここ如月家の当主です」


「お待たせして申し訳ない。寝ておりまして、勘弁してくだされ」

 如月という巨漢は最後まで視線を外すことなく頭を下げた。


「今回はなんとも大元帥勅令であると。我が家の医療レベルなど政府軍と比べられてはたわいもありませんわい」


 バリスは微笑みながら話す。

「いえいえ、先に水王(スオウ)家の方に足を運んだのですが、あちらもそのようなことを言って、かなりの水準でしたよ」

 如月は目を細めてバリスの話を聞く。


 プラズマは内心、“なんで水王家のこと言うんだよ”とバリスに叫んでいた。

 バリスとしては、変に勘繰られる前にあえて水王家の話を出したのだろう。


水王(スオウ)家は何か言っておりましたかな?」

 如月はバリスを試すように質問する。


「いえ、特に何も」

 バリスはさらに続ける。


「我々も軍医として紛争地域を渡り歩いている身。敵と間違われたりと大変なこともありますし、そこの地域の関係性なんてのもなんとなくわかったりします。貴家は水王(スオウ)家と敵対関係ですね?」


 如月は笑いながら答える。

「はっはっは、さすが政府軍の軍医殿よ!その通り!それ故に水王(スオウ)家は何も言わなかったのであろう。で、何日かかるのですかな?その検査とやらは」


「今日中には終わります」

 バリスは淡々と答える。


「では今からでも始めてくだされ。ほれ、案内して差し上げんか」

 如月はそう言うと、家臣に医務室を案内させる。





 ~如月家・一階廊下~



「なぜ、水王(スオウ)家と如月家は敵対しているのですか?」

 案内の途中、バリスは如月家の家臣に尋ねる。


「もともと如月家は水王(スオウ)家の重鎮だったのだ。しかし近年の水王家では家臣達を……如月家を守れないと判断された(テツ)様が他星の者と手を組み謀反を起こした」


「しかし、水王(スオウ)家は腐っても元名家。乗っとるとまではいかず、如月家の離反に止まった。それから敵対関係さ」

 家臣は目を細め、答える。


 バリスは水王家の使用人、讃岐八千代の話を思い出していた。



「なるほどねぇ~」

 如月家に来て初めてプラズマが口を開く。


 城内に侍は少ない。夜間帯であるため就寝中なのだろう。

 今なら千里華の救助も少しは楽ななるかもしれない。


 話をしているうちに医療室に到着する。

「ここが医療室で、隣が救護詰所になってる。終わったら言ってくれ、外で座って待ってる」

 案内役はそう言うと足早に外へ出る。


 プラズマ達は医療室に入るが、中には誰もいない。

 そこでバリスは()められたことに気づき、入口の方に振り返る。



「かかれ!」

 医療室の外から如月兵が押し寄せ、プラズマ達に攻撃を仕掛けるが、咄嗟(とっさ)にバリスが毒の壁を築き行く手を阻んだ。


「猛毒だ。解毒剤は俺しか生成できない。死にたくなければ近寄らないことだな」

 バリスの毒は人を死に至らしめる程の威力はなかったが、バリスの言い草に如月家の者達は尻込みしてしまう。


「プラズマ!床に穴を開けろ!」


「ほいさっ!」


 バリスの指示に従い、プラズマは電撃で床に穴を開け、2人はその穴から医療室の下へ降りる。


「下へ向かえーー!」

 如月家の者達は急いでプラズマ達を追う。


「いてて……」

 着地に失敗したプラズマは頭を押さえながら起き上がる。


「プラズマ!この部屋を出て右だ!!急ぐぞ!!」

 駆け出すバリスにプラズマも続いて走り始めた。


「出合え!!敵だ!!」

 廊下を走るプラズマ達の目の前に如月の侍3人が現れ抜刀する。


「くっそ!もう見つかったか!!」


「任せろ!!」

 プラズマが前に躍り出ると、手から電撃を放った。

 最前線に立つ侍に直撃し、侍はその場に膝をつく。


「電撃か……!」

 そう呟き1人の侍が納刀した。

「ならば……鉄唱(てっしょう)!」


 廊下の壁に何本もの鉄の杭が撃ち込まれ、侍は再度抜刀する。


「避雷針替わりってか……!十分な距離もとって埋め込んでやがる……プラズマ!合図したら電撃を撃て!!」


鉄唱(てっしょう)!」

 バリスの放った鉄球が一直線に侍達に向かっていく。


「なんだ!?そんなものが当たると思うか!!」


「プラズマ今だ!!」


 バリスの合図と共にプラズマは渾身の電撃を放った。


 電撃は壁に打ち込まれた鉄の杭に引き寄せられると、その横を飛んでいく鉄球へと伝導された。

 飛んでいく鉄球と壁の鉄杭を交互に行き来しながら電撃は侍達の方へと距離を詰めている。


「そんな使い方が……!!」


 プラズマの電撃は侍達の持つ刀に伝導し、相手を感電させた。


「ぃよっしゃぁ!!」


 黒く焦げた煙が倒れた侍達から上がっている。


「先を急ぐぞ!突き当りを左!!曲がってすぐ左手にある部屋だ!」


「あいあいさー!!」


 プラズマは焦げた侍達を飛び越えると、廊下の突き当りを猛スピードで曲がった。


「ここか!!」


 プラズマが木製の引き戸を開けようとするが、開く気配はない。


「こんのぉ!!!」


 顔を真っ赤にさせ顔面に血管が浮かび上がるほど力を入れているいが、ビクともしない。



火唱(かしょう)

 バリスが戸に炎を放つが、火は燃え広がらない。


「防火性か……!」



「こうなったら……!!」

 プラズマは自身の遺伝子能力と同調し、体に電撃を纏った。


 そして電撃の速さで思い切り体当たりする。

「おらぁぁぁぁぁ!!」




 ▽▽▽

 ▽▽

 ▽




「プラズマ……!バリス……!?」


 舞い上がる砂煙の中、プラズマが痛む頭を起こし声の主を見るとそこには鉄格子に幽閉された千里華(チリカ)がいた。


「チリカ!助けに来たぜ!」


「再会の挨拶は後にして早く鍵を探せ。」

 バリスが鍵を探し始めるが、タイミング悪くそこへ十数名の如月家の者達が駆けつける。



 すると侍達を押しのけ、一人の男、緑色の長髪を結った侍がが前へと躍り出た。


「侵入者よ、我こそは如月家軍団長補佐、如月(キサラギ)鉄正(テツマサ)



「生きて帰れると思うな」



 To be continued.....

~EXTRA STORY~



「アロハー?アクア?久しぶり」


「元気にしてる?」


「うん、うんうん……」


「そっか。大変なんだね……」


「うん、お姉ちゃんも水王家でなんとか頑張ってるよ」


「お父様や衛菜様の意志は私が叶えなきゃね」


「いいや、辛くないよ。拾ってもらった恩があるもの。」


「うん、こっちも月はもうすっかり綺麗よ。水王家のみんなは気づいてないみたいだけど」



茉雛(まひな)ー?どこですー?夕餉の支度にかかりますよー?』


「はーい!ごめん!八千代!すぐ行くから!」



「ごめんね、お姉ちゃんもう行かなきゃ」


「そうそう、そうなの。お姉ちゃん料理ばっかしてるから、美味しいもの作る方が得意になったかも、ふふふっ」



「うん、お父様によろしくね。しっかりやってますって伝えておいて」


「うん、じゃぁね」


To be continued to Next EXTRA STORY.....?

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