始まりの朝
超久々の小説投稿です。
温かい目で見守っていただけると幸いです。
大体5話くらいで導入終わります。
そこまでは一話一話が短くトントン進んでいきます。
唐突だが私の名前は一条 凛 今朝“能力”を手に入れた。
いつも通り出社する2時間前のアラームで起き
いつも通りシャワーを浴び歯を磨き
いつも通り適当な朝ごはんを済ませ部屋のクローゼットを開けようとした
そんな時、私の脳に直接声が届いたのだ
(おめでとう、運が良いね!
君が一番最初に触れた物が君の“能力”になるよ
よーく考えて触るのが吉!じゃあ楽しんで!)
とかなんともノリが軽いと言うかなんというか...
そんなわけで私は考えた
先週は休日出勤もあってあまり疲れが取れていない為に生じた幻聴とか
はたまたゲームばっかりやっているからついに現実との境目を見失ってしまったとか
色々考えた結果、とりあえずよく分からないので話を信じ
能力にしたい物を探ろうとの結論に至った。
部屋にあるのは良く睡眠が取れるお気に入りの寝具、愛用の抱き枕
最近買った服、趣味のためにローンで買ったPC
ラノベ、モニター、トランプ、ぬいぐるみ
(いやはやこんな狭い部屋でも色々あるもんだなぁ)
どうせこのパターンは私以外にも能力者とかいて何か面倒なことに巻き込まれるのがテンプレだし
どうせなら戦えたりできる物が良いよね。
トランプを選んだら顔にスペードマークとか付いてピエロみたいなキャラになりそうだし
ぬいぐるみを選んだら最終的に真っ二つにされそうだ
うーむしかし一番思い入れがあるとするとPCかなぁ
ボーナスとローンを組み合わせ中身も自分で選んで注文した70万のハイエンドゲーミングデスクトップだ。
しかしパソコンで戦うってどうなんだ?
確かに結構重いしぶん殴るだけだったら強そうだけど...
まあいいや
こんな朝から難しい事を考えすぎるのも疲れる
そんなわけで
「...行ったれオラー!!」
勢いよくパソコンに触れる
するとパソコンから眩い光が発生し、部屋を真っ白に染め上げた
眩しすぎて何も見えない
何か体に入ってくるような感覚に囚われる
そして私は気を失った。
ーーーーーーー
ピピピピピピ
「...んが!」
けたたましいアラームによって私の意識は戻された
どうやら二度寝?をしていたらしい。
おっとそろそろ着替えて家を出ないと会社に間に合わな...
視界をいつも深夜まで馬鹿騒ぎをしながらゲームをする机に向けると
本来あるべき物が無かった
「私のPCが無い!?」
ボーナス1回分全額とローンを組んで買った私の恋人であるPCが無くなっている
嘘だ...まさかパソコンだけを盗む泥棒なんて者がこの世に存在したとは
マジお前見つけ出してぜってぇぶっ殺...
そいえばあれは結局夢だったのか?
もしかしたら本当に能力としてどうにかなったとかそんな事はないか?
現実逃避なのは分かっているがそう考えないと私の精神状態が壊れる。
「もし仮に本当だとすると、私の能力はPCになるはず
つまり電源ボタンを押さないと効果が無いよな...」
...頼む電源ついてください!!
電源オン!スイッチ切り替え!!ステータスオープン!オンライン!
“起動”!!!
すると私は唐突に冷静になった
流れ込んでくる情報の波を分析し、
この力の全てを理解した。
人智を超えた演算能力、蓄積されたさまざまな知識、世界がスローモーションに見えるほどの処理能力
この力は人間を別の高次元の存在へ変えてしまうのではないかと思う
本来なら人間の器には到底収まらない物だ。
情報の波が収まった時、時間にしておよそ1分程だろうか
この部屋の物の位置は目をつぶってすぐに写真と同じレベルの絵を描けるだろう
至近距離で銃弾を何十発も発射されても全て私は避けれるだろう。
この処理能力で人間の思考を読み取る事なんて造作もない事だろう。
そして最終的に私はある一つの“結論”に至った。
...仕事辞めるか




