表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/20

15.裏では着々と。

~ マリー ~


「準備はどうですか?」

「アリヴェル様。」

「ちょっと痩せました?」


久しぶりに会うアリヴェルは、ベルが言うように少し痩せたようだ。

でもそれだけではなく。


「お綺麗になりましたね。」


元々美しかったけれど、更に美しさが増した。


「以前と同じように話して下さい。」

「様も止めて下さい。」

「いえ、もう貴方はメイドではないのですから。」


立場の線引きは、とても大切ですと言うと彼女は困った様な顔をした。

表情豊かになり、本当に変わったわ。


「それで、ドレスのサイズ直しは間に合うのですか?」


「当日までには間に合います!というか間に合わせますわ!」

ベルの気合いは充分過ぎるほど。

実際彼女の裁縫の腕は素晴らしい。


そしてアリヴェルは、それを聞きほっとしたようだけど、自分だって主役なはずなのに心配するのはカエデ様の準備ばかり。

つい笑ってしまう。


「何が楽しいのですか?」


ベルとアリヴェルは、急に笑った私を見て不思議そうな顔。


「色々楽しいわ。」

「カエデ様にはいつお話しましょうか。」


ベルがニヤニヤと下品な笑いをした。


「いつお伝えしても、カエデ様は絶対こう言うに決まってますわ。」


「嘘?!ムリ~!!」


「そっくり!」

「ぷっ」


頭を抱えカエデ様の真似をするベルを見てつい笑ってしまった。


まあ驚くでしょうね。


なんせアリヴェルと一緒に婚礼を挙げるのだから。


さて、どうなる事やら。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ