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1.再びは予期せぬ日に


「ふふん~♪ いや~やっぱり海辺で見る花火はサイコーだわ!迫力が違う!」


今日の私はご機嫌だった。

9月頭の今日は、地元の海で花火大会があった。最近は混雑を避ける為か早過ぎたり遅過ぎたりで、なんだか時期が変。


でも、やっぱり楽しいのは変わらないのだ。


カラン、カラン

静かな住宅街に下駄の音が響く。

あー久しぶりに高校の時の友達に会うこともできて楽しかったな。作った浴衣も褒められ大満足だった。


「う~ん、分かってはいたけど流石に急坂の下駄はキツい」


私の独り言は続く。


バスはあてにならないから徒歩で帰ることにしたけれど近道の急坂がつらいわ。家が山の上だからどのコースを選んでも坂なんだけどね。


この道は私は慣れているけれど、友達は必ず暗いから嫌だと言う。私は、静かでシンッとしているのが結構気に入っているんだけど。まあ左が家で右は山だし、車はギリギリ通るけど先は階段の為住民しか使わない。


「はぁはぁ」


最後の難関の階段を登り終えようとしたその時、自分が光始めた。


まさか…。


「いやっ早くない?!」


確か1年迄あと3週間くらいあるはずだ。そんな焦りを無視し体はどんどん光をまとっていく。


「ウップ!」


突風と自分を中心に光の柱が出来上がり体が浮いた。


眩しくて目が開けられない!

私が最後に叫んだ言葉は。


「嘘~!! こうじ菌~!醤油がぁ~!!」


そして私、木ノ下 楓(20)は、地球から消えた。


後に窓に強い風が当たり光と共に、なにやら女の子のこうじ菌、醤油と叫ぶ声が聞こえ怖かったと証言する人が何人かいた。



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