表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

僕と7月の始まり

「すみません、牡丹探偵事務所の水面と申します。この家では猫を飼っていらっしゃいますか?」

そう言って家に背丈は小さく派手なゴスロリっぽい格好とは裏腹に丁寧な口調の女の子が転がり込んできたのは7月に入ったばかりの事だった。

「悪いことは何もしません、ただ猫がいれば助かるので」

正直第一印象は変な子だなあという所だった。


僕にも生活があったし一人が寂しかったというわけではないが別に家に置いて困るわけでもないのでしばらくそのまま一緒に住んでいたある日、普段は来客など全然ないのだが珍しくインターホンが鳴った。

「御免下さい、ここに探偵さんが住んでいると聞いたのですが」

「はい、住んでいますよ。そのまま上がってください」

僕が答えるよりも先に水面さんは勝手にお客さんを家に上げていた。

流石にびっくりしたものの自分の客でもなかったのでそこは適当に流すことにした。あまり自分でも深く考えていない性格なのかもしれない。

「実は猫を探しているのです、いろいろ調べているうちにここに猫探し専門の探偵さんがいると聞いたので……」

「はい、それはまごうことなき私です。本当は猫探し専門では無いのですがまあ気にしていませんので、それでお宅の猫さんの特徴は?」

驚いていた、この女の子がこんなに喋るところを見たのと、勝手に自分の家が探偵事務所として知られている所に。これは流石に後で詳しく聞いておかねば。

「お任せください、お宅の猫さんは私が責任を持って探します。」

「是非よろしくお願いします!」

お、どうやら話は終わったらしい。ちょっとして水面さんはお客さんを見送った後こちらにちょこちょこと走ってきて話かけてきた。


「お願いなんだがお宅の猫を貸して欲しい、聞いたとおり私は猫探しの依頼を受けた。それには君の猫が必要不可欠なのだ。」

「猫はいいけど、ただあんまり色々と気にしない性格だけど流石に聞きたいことが多すぎる。まずそれを全部説明してからだ」

「……」


こうして変わり者の探偵と自分の生活の出会いは終わり、ようはただの長い猫探しってだけなんだけどな。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ