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深淵の覇主  作者: aaaa


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第7章 検証

夜明けより少し前、核から通知が来た。


```

[ 自動計上:維持費 ]

[ 影狼 × 1:-1 PT ]

[ アラクニア × 1:-1 PT ]

[ 残PT:20 ]

```


毎朝の数字だ。変わらない——減るのが当然だった。


凪はDM区画の寝台から起き上がり、装備を確かめた。

剣の柄を握り、盾の重さを確認する。短剣は腰に留まっている。昨日から変わっていない。


待機を続けた。


---


午前中、コアバットから感知が来た。


複数の生体反応——山の斜面を登ってくる。3人。

足音のリズムが整っていた。戦闘慣れした動き方をしている。

影狼が昨夜察知した集団と規模が一致する。


核が感知を更新した。


```

[ 侵入者感知:反応あり ]

[ 侵入体数:3 ]

[ 推定種別:人型(武装)]

[ 脅威度判定:中(推定Cランク帯)]

```


Cランク帯。前回より上だった。

「中」というのは、以前の「低」とは一段違う。

装備が整い、連携が組める。

罠への対処知識を持ち、単独でも危機に対応できる水準だ。

だが捜索名目であれば、最初から殲滅前提の編成ではない。

数は3——前回より少ない。


「来た」


核の感知を入口方向に絞った。


---


三人は山の斜面で立ち止まり、岩壁の亀裂を観察した。


先頭の小柄な男が罠師道具を取り出し、入口の縁を調べ始めた。

手順を踏んでいる。経験者だ。

ただし物理罠への対処に寄っていた——魔法的な罠の感知はしていない。


数分後、斥候の男が一歩踏み込んだ。


暗闇罠が発動した。


---


光が消えた。


先頭の男が動きを止めた。後続の二人が詰め寄る声が漏れた。

暗闇に閉じ込められた三人の足音が乱れる。凪の感知には全てが映っていた。


先頭の男が左足を上げた。


一拍置いて、落下音。


後続の剣士の男が前に出ようとして右側へ寄った——もう一つの落とし穴の縁まで3歩。


二拍置いて、もう一つの落下音。


残った女が壁に背をつけた。声を出さない。冷静だ。

ただし毒霧罠の散布範囲に入っていた。霧が広がり始めた。


---


コアバットが動いた。


暗闇の中で超音波を放ちながら天井から急降下し、女の肩を掠めて引き返す。

攻撃力は低い——目的は混乱だ。

女が剣を抜き、音のした方向へ振るが届かない。


落とし穴の中で物音がした。先頭の男が壁に手をかけて登り始めていた。


---


ボーンスカウトを解放した。


通路の中間点で待機していたボーンスカウトが剣を構え、歩を進めた。

暗闇罠の効果時間がちょうど切れた——

視界が戻った瞬間、穴から頭を出した男の目の前に骨格の剣士が立っていた。


距離は1メートルだった。


剣が交差した。


ボーンスカウトのAGIは11。

突出した速さではない——

だが剣を持たせた状態での速度は、不意打ちの有利を活かすには十分だった。

男は斬撃を受けながら後退した。深手ではない——

だが内部に進むしかない状況だと判断したのか、前室の方向へ駆け込んだ。

残る二人も穴から這い出し、追うように前室へ向かう。


奥への突破を選んだ。


凪はそれを見ていた。


それが最悪の選択だと知りながら。


---


影狼が動いた。


前室の壁に溶け込んでいた影狼が、先頭で駆け込んできた剣士の男の背後に出た。

ステルスからの奇襲——先制が確定する。


牙が首の後ろに入った。男は倒れた。


残り二人が入室したとき、アラクニアが天井から糸を垂らした。

女の右腕が床に縫い付けられた。毒が広がっていく。

もう一人の男はボーンスカウトの追撃を受けながら剣を構え続けたが——影狼が向き直った。


18秒後、前室は静かになった。


---


核の通知が来た。


```

[ 討伐完了:侵入者 3名 ]

[ 累計討伐数:7 ]

[ 殺害報酬:+15 PT ]

[ 残PT:35 ]

```


続いて、核から見たことのない形式の通知が来た。


```

[ 実績システム — 有効 ]

[ 核Lv2解放コンテンツです ]

[ 実績条件を達成するたびに10連チケットが付与されます ]

[ 達成済み実績は「ガチャ」機能で確認できます ]

```


初めての通知だった。しばらく眺めた。

カタログのようなものが頭に浮かんだ——条件の一覧、未達成の項目、積み上げていくための指標。

把握した。


直後に次が来た。


```

[ 実績解除:最初の討伐 ]

[ 条件:累計5人討伐達成(現在:7名)]

[ 10連チケット × 1 付与 ]

```


```

[ 功績 +18 ]

[ 現在功績:28 / 100 ]

```


凪はウィンドウを閉じた。


---


ボーンスカウトを前室まで移動させ、戦闘後の状況を確認した。


三人。ダンジョンの内部で消えた、という記録になる。

「帰還しなかった」ではなく「内部で何かに遭遇した」——この差は小さくない。

次の対応が出るまでに時間ができる。


ボーンスカウトの状態を確認した。剣の刃に汚れがついているが機能に問題はない。

AGI11は高い数値ではない。

だが装備済みのATK15と初動の有利が組み合わさって、

Cランク相手に正面から渡り合える水準に達していた。

速度で劣っても、先手と位置取りでそれを補える。

「合格だ」


凪は装備の感触を確かめながら、次の問題に意識を向けた。


捜索隊が消えた。次に来るのは討伐依頼だ——もっと強い相手が、もっと大きな人数で来る。


35PT。


使い道を決める必要があった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【ダンジョン構造(変更点)】


変更なし


【経路】

 入口(山の斜面・岩壁の亀裂)

  ↓ 通路(5m) ※コアバット天井待機 / ボーンスカウト中間点待機

 入口の間(10m×10m)

  ↓ 通路(5m)

 前室(10m×10m)

  ↓

 ダンジョンマスターの間(10m×10m)

  ↓(隠し扉)

 DM生活区画(3m×4m)


【配置詳細】

◇入口の間:暗闇罠×1 / 落とし穴×2(中央ライン)/ 毒霧散布罠×1 / ダークスライム×1(予備・再配置済み)

◇通路(入口の間⇔前室):コアバット×1(天井待機)/ ボーンスカウト×1(中間点・壁際待機・粗鉄の直剣〔粗製〕装備)

◇前室:影狼×1(壁際ステルス)/ アラクニア×1(天井)

◇ダンジョンマスターの間:ダンジョン核

◇DM生活区画:排泄処理スロット / 洗面台(温水) / 石製寝台(寝具セット)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【戦力配置(変更点)】


変更なし


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【PT収支】


 第7章開始時PT          22 PT

 維持費(影狼×1日 / アラクニア×1日) -2 PT

 捜索隊3名殺害報酬(Cランク・1人5PT) +15 PT

 ──────────────────────────

 第7章終了時PT:35 PT


※ Cランクの殺害報酬単価(5PT/名)は暫定値。DMシステム.mdに詳細なし。

 Dランク3.5PT/名を基準にCランクで5PT/名と仮定。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【功績収支】


 第7章開始時功績          10 ※第6章末(外部討伐+4含む)

 捜索隊3名殺害(+5〜8/名 中央値6) +18

 ──────────────────────────

 功績:28(次Lvまで72)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【討伐数】


 第7章開始:4名

 捜索隊3名 +3

 累計討伐数:7名


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【実績解除(1件)】


| 実績名 | 解除条件 | 付与チケット |

|--------|---------|------------|

| 最初の討伐 | 累計5人討伐達成(7人で解除)| 10連×1 |


チケット合計付与:10連1枚


※単発チケットの付与条件は「討伐数10人ごと」。

 累計7名時点ではまだ未達(次は10名達成時)。

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