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テスト当日。麻耶は自信たっぷりの表情で机に座っている。
それを見て支音も気合を入れ直す。
問題用紙が配られ、テスト開始のチャイムが鳴る。みんな一斉に紙を捲る。支音も緊張しながら見る。
問題文を1つ読むごとに、勉強会での会話が思い出される。
あっという間にテストが終わり、返却の日になった。
この学校では全てのテストを同時に返すようで、返されたテスト用紙を全部抱えて、支音たちは勉強会で使っていた教室に向かう。
「点数悪かったらどうしよう」
「私も心配。あんなにみんなの助けを借りたのに結果が出なかったら申し訳ない」
麻耶は支音よりも不安そうでいつものような明るさはなかった。
そんな麻耶に雛は肩を叩きながら言う。
「ダメでも次があるんだから、心配しすぎない」
麻耶は安心したように笑みを見せる。
そして、一斉に結果を確認する。
支音の結果はどの教科も大体平均より10点上だった。支音にとってはこの結果は今までと大して変わらない結果だった。
結果が悪くなかったことに安心して、周りの人を見る。
みな得意げな表情をしていた。
「みんなそんなに良かったの!?」
「初めてこんなにいい点数を取ったよ」
苺花は結果を見せる。どれも平均にギリギリ届いていない。
「いい点数なの?」
「うん!過去最高得点!」
苺花は楽しそうに小躍りする。
「私の結果も見てよ」
芹亜が見せてきた紙をみんなで覗き込む。
点数は全て平均点と全く同じだった。
「逆にすごいね」
麻耶の言葉に目を輝かせて自信いっぱいに答える。
「これが私の実力だよ」
芹亜が続けて言う。
「麻耶と雛は?」
「麻耶は最後にして、うちは面白みのない普通の点数だった」
「あっ、私も似たような感じだったよ!で、カレンはどうだったの?」
支音の問いかけに、一斉に視線がカレンに向かう。
「私もいつも通りだよー」
と言って見せられた点数は全て100点と書かれてあった。
「カレンって頭いいんだね」
「勉強しか出来ないからね」
カレンの点数に関心していると、麻耶が気まずそうに点数を出してきた。
「カレンの後だと、霞むけど」




