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幽霊学園  作者: 久遠 零


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 予定より大人数での勉強会になったため、6人は空き教室にやってきた。他の人は誰もおらず、完全に貸し切り状態だ。


「えっと、まずはそれぞれ自習してからわからないところがあったら質問するって感じでいいかな?」


 支音(しおん)はみんなをまとめるために発言をする。


「こんなに人数いたら、絶対に誰かしらは教えられる人があるだろうしね。支音の案に賛成だよ」


 カレンが答える。


「賛成だけど、席順はうちが決めるね。」

「え?」


 (ひな)の発言に支音は固まる。カレンと苺花(いちか)には急にメンバーが増えたことで迷惑をかけているので、これ以上何も起こしたくないと思っていた。しかし、そんな支音の思いも虚しく、雛は指示していく。


「まずはうちと支音は隣でしょ。うちの前が芹亜(せりあ)、支音の前が麻耶(まや)、支音の隣が苺花、苺花の前がカレンでどう?」


 雛は確認を取るように、支音の方を見る。思ったより、まともな席決めだったため、拍子抜けだった。


「ぼけっとしてないで答えて」

「ああ!ごめん」


 支音はカレンと苺花の方を向いて、確認する。2人とも頷くの確認してから、答える。


「うん!その席で大丈夫だよ、飯野さん。」

「そしたら、さっさと始めるよ」


 その言葉を合図にみんなは決められた席に座る。

 それぞれ、教科書やノートを広げて勉強を始める。支音も勉強道具を準備する。チラリと雛の様子を伺ってみると、すでに机に向かって集中しているようだった。


「やらないの?」

「あぁ!やる!やるよ!」


 見つめていたのがバレて、慌てて教科書を開く。


「全然、ページ違うけど」


 焦りすぎてため、適当に開いたことも見抜かれてしまった。支音は顔を赤くしながら、範囲のページに戻る。

 もう一度、雛の方を確認する。


「しつこい。何をしたいの?」

「いや、飯野さんは私と話したくて、参加したと思ってたから、ちゃんと勉強するんだなって」

「どうせ、お喋りタイムは来るから、その時に話せばいいでしょ。ほら、無駄口叩いてないでやるよ」


 その一言で、瞬時に勉強に戻る。支音もやっと勉強を始める。質問をするというよりは、知識を入れ込むことが優先だったため、特に声を出すことなく集中する。

 周りでは、紙をめくる音とカチカチと書く音のみでその空気が心地よく、普段より集中することが出来た。

 1時間は経過したところだろうか。一区切りつき、顔を上げると、座ったまま固まっている麻耶がいた。

 静寂な空間を壊すのは怖かったが、それよりも心配が上回ったため、声をかける。


「麻耶さん、大丈夫?」

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