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支音、結奈、綾華の3人は他の人を見送る形で話す。
「良かったね。もう一回チャンスがあるって分かって。私も今度はもっとサポートしたい」
綾華は意気込んで話す。
「それにしても、もし、次のチャンスがなかったらどうしたら良かったんだろう」
支音は疑問を口にした。3人はその場で首を傾げる。その疑問に答えを出したのは、結奈だった。
「そしたら、他の方法で未練を解決するしかないよね。出来ないことを、ただ出来ないからって何もしなかったら、絶対に変わることはないからね」
「結奈の言う通りだね。それを見つけるのも私たち支援者の役目だよね!」
「もし、どうしても困っちゃったら、結奈ちゃんと綾華ちゃんのこと頼ってもいいかな?」
支音の言葉に綾華は元気よく答える。
「もちろん!」
結奈は静かに頷いた。
「ありがとう」
支音は改めて支えてくれる友人の存在に感謝を感じた。初めて未練を完全に解決することは出来なかったが、気持ちは前を向いていた。
そして、予約のようになっていた次のクラスメイトのことを考える。どんな難問がきたとしても、1人ではないから大丈夫だと思いながら、その日は眠りについた。
次の日、学校に通うと、驚くべきことを言われた。
「え、定期テストまで1週間?」
「支音、最近忙しそうだったもんね〜」
クラスメイトのカレンが声をかける。
「支音は勉強得意?」
「得意だと思う?」
「あ〜」
そこへ、カレンのルームメイトであり、クラスメイトの苺花がやって来る。
「支音さん!大丈夫!カレンさんは勉強得意だよ。苺花も苦手だから、教えてもらってたの」
「本当!カレンちゃん!お願い助けて」
カレンの手を取って、目を見つめて懇願する。
「いいよ。今日から早速やろうか」
「ありがとう!」
約束を取り付けた2人の間に3人の女子が割って入ってきた。
「うちらの未練の話、覚えてる?」
「あっ、飯野さん。もちろん、覚えてるよ」
「少し、めんどくさそうにしてたの見逃してないよ」
彼女たちはサッカー部の未練を解決した後に話を聞くと言ってた人たちだ。
「ただ、今はテストが優先になるから…」
あまりはっきりと断ると、また、興奮して手をつけられなくなりそうなので、言葉を選ぶ。
「はぁ、分かってない。うちらもその勉強会に混ぜればいいでしょ」
「え!?」
予想外の提案で声を上げる。
「もし、うちらの未練が勉強なら今回で解決できるし、別のものだとしても、うちらのことを知れれば早く見つけ出せるでしょ!」
雛は得意げにしている。
「2人は大丈夫?」
支音はまず、カレンと苺花に確認をとる。2人ともためらいながらも、了承したため、6人の勉強会が開かれることになった。




